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【シドニー旅行記0】オールキャッシュレスで旅行できました

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シドニー旅行記スタートです。

美しい景色、おいしいご飯、搭乗記よりも優先してお伝えしたいことから。

日本とは比べ物にならないほどシドニーの町は旅行者にとって(もちろん在住者にも)キャッシュレス化が進んでいました。

地方はわかりませんが、シドニーだけならオールキャッシュレスで旅ができます。

 

円安と両替手数料でWパンチ!

旅行数日前から為替をチェックしていましたが、1AU$=95円前後でした。

アメリカドルやユーロの相場よりはなんとなくオトクには感じるものの、空港で見たボードにびっくり。

手数料が高いんですよ。1AU$あたり10円って・・・おいおい。

(コロナ禍前は)ツアー、フリーにかかわらず1~2万円くらいは手元には両替した現金を持っていきましたが、円安だけでなく手数料も相対的に上がっていませんか?

 

無理に両替せず、オーストラリアに行って様子を見てからにしよう。

クレカがあればオーストリラアに限らず食事や飲み物を買うくらいなら大丈夫なはず。交通系についてもシステムが進んでいるということも確認済み。

なお、オーストラリアはチップの習慣もありません。

 

シドニー市内のキャッュレス事情

交通機関はクレジットカードタッチ対応

到着して最初に支払いが必要になるのが交通アクセス。

私たちは空港に乗り入れているシドニートレインを利用して市街地に向かいました。

総2階建てで地下を走るという世界的にも珍しい列車ですが、階段がね・・・キャリーケース持ちの旅行者に全然やさしくないんです(苦笑) 

 

シドニー市内の交通システムは、交通系カード「Opalカード」を購入してチャージする方式でしたが、今やそれも不要。

直接自動改札機でタッチ。

改札のGoogleみたいなマークのところにカードをタッチします。

日本とはタッチの処理方式が違うので、若干反応は鈍いです。

 

タッチ対応クレジットカード(JCBカードは使えません)以外に、スマホアプリやApple Watchなどにも対応しています。

私はGoogle Pixel 7a(Google ウォレット)、姪はiPhone13(Apple Pay)のタッチで問題なく利用できました。

ちなみに紙のきっぷというシステムも廃止されています。エコだわ~

かつての主流だったOpalカードの窓口はガラガラです。

 

もちろん市内観光の足として利用するライトレール(路面電車)もタッチで。

乗降場所(駅)のポール部分にある読み取り機に乗る前と降りた後、それぞれタッチします。

 

これに慣れて帰国したら、(羽田空港での)京急線の券売機にがっかりだよ~

最近やっと首都圏や国際空港周辺の鉄道会社が対応しはじめましたが、コロナ禍の時にせっせとやっておけよ・・・と思いました。

鉄道会社にばかり負担させるのではなく、出入国税を財源に支援すればいいし。

 

スーパーはセルフレジ&クレジットカードがデフォルト

前出の「Cash only!」(←エクスクラメーションマークまでつけるのが悲しすぎ)の表示の後に、こちらの写真を比べてみると・・・

日本って発展途上国かと思っちゃいます。

 

白状すると普段は面倒なのでついつい有人のレジに行ってしまう私ですが、(支払いはキャッシュレスです)、今回ばかりはセルフレジちゃんと使いました。

 

マクドナルドはほぼセルフオーダー

結局、利用する機会はなかったのですが、マックもこんな感じです。

日本も少しずつこのような端末が増えてきていますが、私はまだ使ったことがありません。

言葉がよく理解できないまま、店員にあれこれ言われてテキトーに返事するより、セルフオーダー端末の方がわかりやすいのかも!?

 

マーケットもキャッュレスが当たり前

シドニーでは、週末を中心に開催される屋外のマーケットが人気。

比較的観光客が多いロックスマーケットに行きましたが、どの出店者も可搬型の端末を所有していてキャッシュレスに対応しています。

 

ヘイマーケットというチャイナタウン内にある常設マーケットでもキャッシュレス。

「パチモン風」が並ぶここでさえ・・・です(笑)

さすがにここは現金商売だろうと思っていたら、チャイニーズ系のおばちゃんがTシャツの中から(上の写真ブルーで囲んだ部分)ひょいと端末出してきましたからね~ 

 

なお、ガイドさんの話では、近年移住して働いている店員さんたちにとっては(現金を扱う機会が少ないので)現金でのおつりなどに戸惑ってしまうほどだそうです。

 

ガチャもクレジットカードオンリー

日本が誇るガチャガチャ(トイカプセル)は海外でも「Gacha Gacha」として人気です。

コイン(トークン)を購入してガチャガチャを回すシステムですが、トークン購入はクレカのみ。現金投入口はガムテープでガチガチ(笑)

しかし、輸入ものとはいえ(400円って書いてあるのに)約1000円です。高っっ

 

教会のお布施もクレジットカードで

日本ではお賽銭をキャッシュレスだなんて・・・という批判的な風潮がありますが、これも当たり前の流れになっていました。

金額は10ドルに固定されています。

う~ん、やはりこれは気持ちで金額選びたいですかね~

 

というわけで、現金を使うことなく4日間過ごしました。

そのうえ、タッチ決済も進んでいるので、実際にカードを提示したのはホテルでのデポジットくらいでした。

(シドニーは治安も良いのですが)お財布を出してごそごそやることもないのでセキュリティ的にもかなり安心でした。

 

クレジットカード決済は当日レートで換算

現金だと1ドルあたり10円も手数料をとられますが、カードで支払った場合は利用したタイミングのレートで(1日のうちでも若干動いています)決済されます。

明細を見るとこんな感じです。

ちなみに一番上は、ETAS(電子渡航許可)を申請した明細です。

上記の明細はパソコンでの表示になりますが、スマホにクレカのアプリを登録しておけば旅行中にも明細が確認できて便利ですよ。

 

便利だったと思う反面、現地通貨の煩わしさも旅の醍醐味だったりもします。

空港にあった寄付ボックスに入っている紙幣を見て、姪は興味津々でした。

はじめての海外旅行なのに、まったく現地通貨を手にできなかったのは可哀そうだったかな。

 

現地ツアーのガイドさんからは

「シドニーはキャッシュレスでほぼ大丈夫なんですよ~」と説明されていましたが、「本当に現金持たずにやって来た方ははじめてです」と驚かれてしまいました(@_@)

 

世界はこんな動きなのに、なぜ日本ってキャッシュレスが進まないんでしょうね。

偽札が造りにくいから、(スリや強盗も少ない)安全な国だから・・・というプラスの要因もありますが、このままでは世界から取り残されるし、海外から来る観光客も不便に感じることも多いはず。

技術国のはずなのに・・・おかしいと思いませんか?

 

日本のキャッシュレスが進まない理由

キャッシュレス覇権争いやっている場合ではない

交通系(Suicaなど)も地域で異なり、そこにQR決済のペイ(Pay)がはじまってからは多企業がが参入。挙句にすぐに統合してしまうところもあったり・・・

お店によって、「◎◎ペイはうちは対応してないです」とか「▼▼ペイはやってるけど、クレジットカードはダメ」とか・・・ 

日本人でもややこしいと思うのだから外国人はもっと大変(@_@) 

クレジットカード(VISA/MasterとJCB その他)だけでいいじゃん、と思うのです。

これじゃあスマホと同じ(国産がガラパコスすぎて気が付けばAppleとGoogleに持って行かれる)運命をたどりそうです。

 

ポイントばらまくのはいいけどその負担は・・・

これだけ乱立すると、当然ユーザーを引き留めるために各社ポイント還元という名のキャンペーンを繰り広げます。

ポイ活がブームになっているし、正直私も陸マイラーなので多少便乗していますけど。

この原資はどこから出ていると思いますか?

決済システムを利用するお店です。当然、その負担は利益を減らすか、価格に上乗せしなくてはやっていけません。

鳴り物入りでスタートしたQR決済も今や息切れしている感じがします。(店舗側へのプランや決済とは関係のないモノを契約させようと勧誘がかなりしつこい)

タイムリーな話題として、手数料負担が多すぎてふるさと納税の返礼割合がまた引き下げられますよね。これも「中抜き業者」がポイント合戦やりすぎなんです。

 

高い手数料の根源は「銀行」

QRコード決済が悪いとはいいません。それぞれの企業も頑張っています。

そもそもクレジットカード決済が進まないからQRコードなどの決済方法が乱立してしまったのです。

その理由はズバリ!

零細や中小規模の店舗がクレジット決済の手数料が高すぎて導入したがらないから。

日本は決済手数料が世界でも稀なほど高いんです。

国内では3%前後(決済ボリュームのある大手企業に対しては交渉で率を下げています)ですが、これは先進国の中ではかなり高い率で、消費者側には見えない大きな負担。

私も仕事上、この店舗側の気持ちも実感しています。英語がもっと達者ならシドニーのお店で手数料どれくらいとられているのか聞きたかったくらいです。

ちなみにうちは決済会社に楽天ペイを使っていますが、価格破壊を起こす楽天でさえ下げてくれません。楽天もどうにもできない圧力があるんでしょうね。

この手数料の高さの根源はクレジット関連を牛耳る銀行です。

でも国はそこには指導しないんですよね~ なんででしょうね??

一時的な補助金よりも、末永く払う手数料にメスを入れていただきたい!

 

旅行記からずいぶん脱線してしまいました。

海外に出てみると、円安や賃金が上がらないという問題以外にも、日本が停滞&衰退している現実をいろいろと目の当たりにすることになります。

多くの人にもっと海外に行って、日本の良いところにもダメなところにも気づいてほしいなぁと思ったりするのです。

 

オーストラリア旅行記、まだまだこれからが本番です。