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【冬のイタリア周遊ツアー15】不思議な感覚を体験「ピサの斜塔」に登ってみた!

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2019年2月の冬のイタリア周遊ツアー旅行記です。

大聖堂や洗礼堂などピサのドゥオモ広場に建ち並ぶ建物を見学後、ピサへわざわざやってきた最大の目的であるピサの斜塔へ登頂です。

この記事内で記述する内容は、新型コロナ感染拡大前のものです。
新型コロナ感染拡大後、観光施設の対応などが大きく変化していますので、実際に行かれる際は、最新の情報を確認の上お出かけください。
 

ピサの斜塔の入場のしくみについて

斜塔への入場は入れ替え制になっています。

建物自体大きくないし、なんといっても傾いていますから・・・

  • 入れ替えは15分毎
  • 一度に入る定員は40名
  • 見学は30分以内となっています。

15分後には次の予約組が入ってくるので、完全な入れ替え制ではなく、階段ですれ違うこともあります。

定刻に少し遅れてしまいましたが、チケットを提示したら待つことなくすぐに入場できました。

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間近に来たらその傾きに圧倒されます。私、無事登れるかな?

 

ピサの斜塔入場の注意事項

カメラ「以外」の持ち込みは禁止。すなわちバッグ類も持ち込み禁止です。

チケット売場に預け所があるようですがガイドさんからはその案内はなく、貴重品以外はバスに置いていくようにとのアドバイスでした。

斜塔に登らないお連れさまがいればバッグを預ければよいのですが、私はおひとりさま。

パスポートやお財布などの貴重品は腹巻(洋服の内側に装着するベルト型セキュリティポーチ)の中へおさめ(笑)、観光で持ち歩くバッグはバス車内へ。 

入口にいる迷彩服の軍人さんのセキュリティチェックをこれでパスしました。

また、斜塔には階段しかありません。

足に自信のない方、そして傾斜しているため三半規管の弱い方(めまいをおこしやすい、車酔いしやすい)も登る場合は慎重に検討したほうが良いと思います。

 

ピサの斜塔の傾きはどれくらい? 

現在の傾斜は3.99度

1990年ころには5.5度ほどの傾斜があり、倒壊の危険もあることから立ち入り禁止となったそうです。とはいえ600年以上倒壊せずに建っていたことが奇跡です。

その後10年かけて工事を行い、傾きを修正して2001年より再び公開されるようになり現在に至っています。

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たった4度とは思えないような傾きです。

下から見上げてみるとウェディングケーキみたい(笑)

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10年ほど前に大修復工事があり大理石も磨かれたとか。予想していたよりはるかに白くてきれいな建物でした。

いざ!登頂

斜塔の入口

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登ることで頭がいっぱいですが、入口上部にも繊細な彫刻が施されています。

中は薄暗く、入った先は小さいホールになっています。

とりあえず進んでみたところ・・・このエントランス部分で軽くノックアウト(>_<) 

体感したことのないような変な感覚に襲われました~

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写真を見ているだけでもあの記憶がよみがえって目が回りそう~(苦笑) ちなみに子供の頃は酔い止め必須でしたが、今はほとんど車も船も酔わない体質です。

真ん中にある機械は塔の傾きを監視する測定器。

塔の内部は空洞です。

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296段の階段を登って最上階へ

エレベーターはありませんのでひたすら自分の足で歩くしかありません。

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しかもこの階段、人が歩いたところがすり減っています。ただでさえ傾いている上に足元にさらにヘンな傾斜が加わります。

また、階段は上り下り同じです。人がすれ違うのはちょっと難しい幅なので譲り合いの精神が必要です。

私が登った時は、比較的マナーの良い国の人々ばかりでしたのでストレスなく行き来できました。

 

一気に最上階までは大変なので、休憩しつつ階段の途中から外の様子などを撮影。

テラスに出られるのは6層と7層目のみ。まだ3~4層目くらいです。

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冬なのに芝生の緑がとてもきれいです。

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6層目に到着~

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フェンスが高いのでちょっと撮影しにくいかも。

 

ピサの斜塔 最上階に到達!

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歩く人たちが豆粒のように見えます。すぐ前にあるのが大聖堂、その先に洗礼堂です。

 

この部分に立っています(映っているのは私ではありませんので・・・)

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屋上部分(8層目)は立ち入りできません。 

歩くスペースは階段状になっているため狭いのですが、一周することは可能です。

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たくさんの鐘が並んでいますが、鐘を鳴らすと振動で塔がヤバいことになるのでスピーカーから”なんちゃって”で音を出しているそうです(苦笑)

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中央には透明なアクリル板があって真下が見えるそうですがやめておきました。

そういえば、階段を登ること&写真を撮ることに集中し過ぎて、最上階に到着した時には斜塔に登っていることを忘れていたような気がします(笑)

というか体がこの傾斜になれてしまったということなのでしょう。


そろそろ制限時間になりそうなので地上に戻ります。

ちなみに塔内には(私が見た範囲)係員は常駐していないので、制限時間の30分はテキトーです。そこはイタリアですから・・・

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私たちが下りるときには関西からのツアーと思しき団体さんが上ってきました。斜塔に登るスケジュールが組み込まれているツアーもありますね。

 

出口に到着。やっぱりここが一番ヘンな感覚になります。

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とはいえ名残惜しいので、1階部分の壁沿いの椅子に座ってしばらく余韻を楽しみました。

建物好きの私としては世界で最も有名な”奇妙な建物”に登ることができて感慨深いものがあります。

今は安全といえども、いつどうなるかわからない塔ですので登る機会があれば「今でしょ!」(古っ)

 

ピサの斜塔に登る価値はあるか!?

個人の価値観なので強制するものではありませんが、私はある!といいたいです。

世界にこんな建物はありません。

遊園地のアトラクションならこんなふわふわ傾斜体験ができるものもあるかもしれませんが、現存している歴史的建造物として、ここまでの体験ができるものは皆無。

形あるものいつか崩れてしまうこともあります。

また、ローマやミラノのような都市部のように気楽にアクセスできる場所でもありませんので、ツアーなどで行く機会があればぜひ登っておきましょう。

ただ、もう1回登りたいかといわれれば、1回で十分です(爆)

重ねて、健康に不安のある方は十分にご検討の上で。

 

トリック写真に挑戦したけれど・・・

この後はもうひとつのお楽しみ! ピサの斜塔といえばトリック写真です。

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フェンスに登っているのは、マナーの良くないことで知られるあの国の方々

おひとりさまの私は、だれかに撮ってもらわねば・・・ しかし制限時間いっぱいまで塔にいたので、一緒に登ったツアーの方たちはすでにいないし、困ったゾ。

集合時間ギリギリになって、ぞろぞろとやって来たガイドさん&ツアーの方々。カフェでまったりしていたそうで・・・

ガイドさんなら慣れているだろうとお願いしました。

すると、ほかの方々も「えっ?何それ? じゃあ私もお願い」ってことになり、ガイドさんも私の写真だけにじっくり付き合うわけにもいかず・・・という結末に。

今だから言いますが、ガイドさんにもあまり無理も言えず、なんだかなぁという写真が数枚のみ。ガイドとしてはベテランでしたが写真の腕は今いち!?

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”塔を支える”バージョンも撮ってもらったのですが、全然ずれていました(泣) 

 

ツアーも終盤でしたが、今いちこのツアー参加者のノリというか、観光に対する熱心さがね・・・ ツアー中に気の合う人がいれば写真を撮りあうこともできたのですが、それも叶わず、でした。

マチュピチュやスペインとは何か違う(正直、クラブツーリズムのほうが旅に対する価値観が合う人が多いということをこの旅で実感しました) 

この後、フィレンツェに戻りディナー

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お店の名前は忘れてしまいましたがサンタクローチェ聖堂の近くでした。

唯一この旅でおいしいと思える食事でしたが、量が多くて完食できませんでした(T_T)

 

旅はいよいよ終盤、ローマへ向かいます。