2019年2月の冬のイタリア旅行記 つづきです。
大聖堂や洗礼堂などピサのドゥオモ広場に建ち並ぶ建造物をしっかり見学した後、いよいよメインイベント、ピサの斜塔へ登頂です。
いざ!ピサの斜塔へ
入場は総入れ替え制
斜塔への入場は15分毎に行われ一度の定員は40名。見学は30分以内となっています。(15分後に次の予約組が入るので完全入れ替え制というのは正しくないかもしれませんが・・・)
定刻に少し遅れてしまいました。すでに同時刻組は入場していたのですぐに入れました。
しかし、間近に来たらその傾きに圧倒されます。私、無事登れるかな?
ピサの斜塔入場の注意事項
カメラ以外の持ち込みは禁止。かばん類の持ち込みは一切できません。
チケット売場に預け所があるようですがガイドさんからはその案内はなく、貴重品以外はバスに置いていくようにとのアドバイスでした。
登らないお連れさまがいる方はバッグを預ければよいのですが、おひとりさまな私は、悩んだ末にパスポートやお財布などの貴重品は腹巻(洋服の内側に装着するベルト型セキュリティポーチ)の中へ(笑)
入口にいる迷彩服の軍人さんのセキュリティチェックをこれでパスしました。
持ち物以外に注意する点としては、階段しかないので足に自信のない方、そして傾斜しているため三半規管の弱い方も登らないほうがいいと思います。
どれほどの傾き?
現在の傾斜は3.99度。
1990年ころには5.5度ほどの傾斜があり、倒壊の危険もあることから立ち入り禁止となったそうです。とはいえ600年以上倒壊せずに建っていたことが奇跡です。
その後10年かけて工事を行い、傾きを修正して2001年より再び公開されるようになり現在に至っています。
下は”まったく斜塔になっていない”の図ですが、ウェディングケーキみたい(笑)
10年ほど前に大修復工事があり大理石も磨かれたとか。予想していたよりはるかに白くてきれいな建物でした。
入口
中は薄暗く、入った先は小さいホールになっています。
とりあえず進んでみたところ・・・このエントランス部分でノックアウト(>_<) 変な感覚に襲われました~
写真を見ているだけでもあの記憶がよみがえって目が回りそう~(苦笑) 真ん中にある機械は塔の傾きを監視する測定器。
塔の内部は空洞です。
296段の階段を登って最上階へ
エレベーターはありませんのでひたすら自分の足で歩くしかありません。
しかもこの階段、人が歩いたところがすり減っています。ただでさえ傾いている上に足元にさらにヘンな傾斜が加わります。
また、階段は上り下り同じです。人がすれ違うのはちょっと難しい幅なので譲り合いの精神が必要です。私が登った時は、比較的マナーの良い国の人々ばかりでしたのでラッキーでした。
一気に最上階までは大変なので、休憩しつつ階段の途中から外の様子などを撮影。
テラスに出られるのは6層と7層目のみ。まだ3~4層目くらいです。
冬なのに芝生の緑がとてもきれいです。
6層目に到着~
フェンスが高いのでちょっと撮影しにくいかも。
ピサの斜塔 最上階に到達!
歩く人たちが豆粒のように見えます。すぐ前にあるのが大聖堂、その先に洗礼堂です。
この部分に立っています(映っているのは私ではありませんので・・・)
屋上部分(8層目)は立ち入りできません。
歩くスペースは階段状になっているため狭いのですが、一周することは可能です。
たくさんの鐘が並んでいますが、鐘を鳴らすと振動で塔がヤバいことになるのでスピーカーから”なんちゃって”で音を出しているそうです(苦笑)
中央には透明なアクリル? 真下が見えるそうですがやめておきました。
そういえば、階段を登ること&写真を撮ることに集中し過ぎて、最上階に到着した時には斜塔に登っていることを忘れていたような気がします(笑)
そろそろ制限時間になりそうなので地上に戻ります。
ちなみに塔内には(私が見た範囲)係員は常駐していないので、制限時間の30分はテキトーです。そこはイタリアですから・・・
私たちが下りるときには関西からのツアーと思しき団体さんが上ってきました。斜塔に登るスケジュールが組み込まれている方たちのようでした。
出口に到着。やっぱりここが一番ヘンな感覚になります。
とはいえ名残惜しいので、1階部分の壁沿いの椅子に座ってしばらく余韻を楽しみました。建物好きの私としては世界で最も有名な”奇妙な建物”に登ることができて感慨深いものがあります。
今は安全といえども、いつどうなるかわからない塔ですので登る機会があれば「今でしょ!」(古っ)
トリック写真に挑戦したけれど・・・
この後はもうひとつのお楽しみ! ピサの斜塔といえばトリック写真です。
フェンスに登るのは、マナーの良くないあの国の方々・・・
おひとりさまなのでだれかに撮ってもらわねば・・・ しかし制限時間いっぱいまで塔にいたので、一緒に登ったツアーの方たちはすでにいないし、困ったゾ。
歩いていればだれかに会うと思ったのですが、誰もいません。集合時間ギリギリになって、ぞろぞろとやって来たガイドさん&ツアーの方々。カフェでまったりしていたそうで・・・
ガイドさんなら慣れているだろうとお願いすると、ほかの方々も「えっ?何それ? じゃあ私もお願い」ってことになってしまいました。
斜塔にも登らず、トリック写真も私が言い出したらマネするって・・・何しに来たよここまで。
集合時間も迫っていたためガイドさんにもあまり無理も言えず、なんだかなぁという写真が数枚のみ。ガイドとしてはベテランでしたが写真の腕は今いち!?
”塔を支える”バージョンも撮ってもらったのですが、全然ずれていました(泣)
ツアーも終盤でしたが、今いちこのツアー参加者のノリというか、観光に対する熱心さがね・・・ ツアー中に気の合う人がいれば写真を撮りあうこともできたのですが、それも叶わず、でした。マチュピチュやスペインとは何か違う・・・
この後、フィレンツェに戻りディナー
お店の名前は忘れてしまいましたがサンタクローチェ聖堂の近くでした。
唯一この旅でおいしいと思える食事でしたが、量が多くて完食できませんでした(T_T)
旅はいよいよ終盤、ローマへ向かいます。