立山黒部アルペンルートといえば、雪の壁をはじめとした壮大な自然、建設史上に残る「昭和の大工事」で完成した黒部ダムなどみどころの満載の観光ルートです。
この黒部ダムの完成から50周年を記念して開催されたレアな見学ツアーに2013年に参加したようすです。
※2023年にも60周年を記念した同様の限定ツアーが開催されます(公募・抽選)
この限定見学ツアーは2013年限りの内容。なので今は参考にならない情報かもしれませんが、次の節目の年(60周年とか!?)にまた開催されることを期待してご紹介したいと思います。
【2023.7.3追記】
予想通り60周年となる2023年にほぼ同内容の見学ツアー(公募・抽選で現地集合)が開催されます。
この記事アップ時点ではすでに前半の日程は締め切られていますが、まだ後半戦に間に合います。
【公募・抽選制】くろよん60周年限定特別企画「黒部ダム見学会」の開催について|お知らせ|黒部ダムオフィシャルサイト
公募制の限定見学ツアーに当選!
2013年は、黒部ダムが完成して50周年を迎える節目の年で、普段立ち入りのできないエリアを見学できる限定の見学ツアーが企画されました。
公募制の現地集合ツアーで参加料は無料。
この類(レアな見学系)はかなりクジ運がいい私。見事に当たりました(^^)v
※節目の年の特別見学会の他にも、黒部ダムでは「破砕帯見学ツアー」「夜の黒部ダムと星空観賞会」といった公募制の見学会が毎年開催されています。
黒部ダムについてざっくり
富山県を流れる黒部川に建設された発電専用のダム。
1963(昭和38)年に7年の歳月をかけて完成しました。
トンネル工事の苦労など世紀の大工事として映画「黒部の太陽」にもなった有名なダムです(映画はトンネル掘削が題材になっていますがあくまでも主役はダム!)
アーチ式コンクリートダムの高さは186メートルで日本一を誇ります。
黒部ダムのレアな見学会は基本的に「現地集合」となります。
ということで、一般的なルートを利用して自腹で行く必要があります。
※2024年より富山県と関西電力が開催する「黒部ルート見学会」がツアーに開放される予定となっています。
長野県側(扇沢)から黒部ダムへ
黒部ダム周辺へは、車での乗り入れはできません。
長野県側と富山県側から立山黒部アルペンルートを結ぶいくつかの乗り物を乗り継いでいくことになります。
ダムだけに行くなら最短は長野県大町市側にある扇沢駅からのトロリーバス。
トロリーバスは2018年に廃止され、2019年シーズンより電気バスが運行されています。
トロリーバスの駅のある扇沢駅までは自家用車で向かいました。
扇沢駅の無料駐車場
ターミナルの手前にある無料駐車場(230台)。平日の午前8時半頃でしたのでに停めることができました。
ここが満車の時にはターミナルのすぐ下にある有料駐車場(350台)へ。
扇沢駅ターミナル
扇沢-黒部ダム間のトロリーバスの乗車券を購入して出発を待ちます。
30分毎の運行です。
到着した時は人気シーズンの割にすいているかも、と思いましたが、数分のうちに団体ツアーのバスが次々に到着し、あっという間に長い行列ができました。
モニターの右側のライブカメラでは放流の様子が映し出されていました。前日はダム放流が中止されていたので心配しましたが、この日はダム放流も見られそうです(^^)v
出発5分ほど前にゲートがあきトロリーバスに乗り込みます。トロリーバスは架線から電気を受けるところは電車のようですが、下はタイヤのついたバスそのもの。
もうこのトロリーバスは見ることができません。
ただ、新しい電気バスはこのデザインを踏襲しているそうなので、見た目は上の架線がなくなっている感じでしょうか?
出発間際にバスは満席となり、約6キロの距離を15分ほどで走ります。
関電トンネルと破砕帯
トロリーバスが走るトンネルは、ダム建設の資材を運ぶために掘られたものです。
ほぼ中間地点には、破砕帯(はさいたい)という弱い地盤があり、大量の水が吹き出し難工事を極めたという歴史があります。
それが石原裕次郎さん主演で知られる映画「黒部の太陽」です。
「破砕帯」の看板もありますが、あっという間に通りすぎるし、暗いのでまともに写真が撮れたためしがありません(>_<)
黒部ダムに到着
トンネル内にある駅から屋外に出ると、そこはダム湖とダム堰堤(えんてい)が手前に、背後には残雪の見える山々の絶景。
ダム好きにはたまらない萌え~💛の瞬間です(笑)
今まで5回ほどここに来ていますが、その中でも最高のお天気でした。
集合時間までちょっと余裕ががあるので、短時間で行かれそうな新展望広場へ向かいます。
「新展望広場」から虹とともに放流を
黒部ダムには2つの展望広場があり、上にある展望広場に対して、こちらは下にある「新・展望広場」です。階段を下って行きます。
ダム放流の迫力は、断然こちらの新展望広場です。
運(晴れた午前中という条件もあります)が良ければ虹も見られますよ~
なお、観光放水は例年6月から10月の間行われていますが、気象状況などによって放水が見られないこともあります。
これだけでもかなりテンションは上がりますが、
この後に参加する限定ツアーでは、これとは比較にならないくらいのド迫力体験が待ち構えています。
期間限定展示「黒部の物語」
この時はちょうど50周年記念の展示館が作られていました。
まさに「プロジェクトX」の世界が再現されています。
ここでBGMに中島みゆきさんの「地上の星」が流れていたら文句なしですね(笑)
なお、中島みゆきさんがNHK紅白で「地上の星」を歌ったのはここから10kmほど下流にある黒部川第四発電所近くです。
その場所を訪ねる「黒部ルート見学会」については、別記事にて。
集合時間が近づいてきました。
指定された集合場所に向かいます。
集合場所の「駅長室」
トロリーバスが到着する黒部ダム駅内にあります。
ここは以前「黒部ルート見学会」の存在を知って直接資料をいただいた場所。
翌年申し込みをしたところ一発で当選しました。
私にとっては縁起の良いパワースポットなのです(^^)v
続きます。(この記事を含め全3編となります)