2013年に参加した黒部ダム完成50周年を記念した見学ツアーの記事です。
監査廊を突き進んで行った先に、本日のメインイベントが待っていました!
監査廊からキャットウォークへ
監査廊を進んだ先、T字路のような場所を曲がると、それはダムの外側に出る通路となっています。(この写真ではちょっとわかりにくいですが・・・)
監査廊に張り巡らされているケーブルもすごい数です。
私たちがこれから行くのは、キャットウォークというダムの外側にある点検通路のようなところです。
多分、赤く印をつけたところ辺りだと思います。
映画「ホワイトアウト」でも織田裕二さんがキャットウォークで撮影しています。
安全上の理由で一度に全員出られないので、参加グループ(2~3名ずつ)毎に外に出ます。持ち時間は2~3分といったところでしょうか。
私たちの前のグループが外に出ていく瞬間ですが、まるでバンジージャンプでもするかのような雰囲気です。
待機中に、様子を見に出入りする担当の方たちが「今日は、放水量多いぞ」と、うれしそうに話しているのを聞いて期待が膨らみます。
そしていよいよ私たちの順番がまわってきました。
一生に一度の体験!黒部ダムのキャットウォークを歩く
監査廊から外に出た瞬間の画
目の前真っ白で見えないんですけど~(>_<)
と思っているうちに、腰に巻いた安全ベルトの先がガチャリとダム側のワイヤーにつながれました。腰縄をつけられた犯人みたいです(苦笑)
こんな調子なので、キャットウォークを好き勝手に歩き回るわけにはいきません。せいぜい2~3メートルといったところでしょうか。
カメラを構えながらも、口から出るのは「すごーーーーい」「きゃあ」くらい。
けっこうなへっぴり腰です(爆)
動画を撮りなれていないので今となれば後悔ですが、とりあえず制限時間内に四方八方撮ってみました・・・な画
1秒間に15トンという放流です。放水口の圧力は、展望台から見てもすご~いと感じるくらいなので、この距離だったら・・・言葉に表せません。まあ、その圧力でふらつく・・・なんていうほど華奢(きゃしゃ)ではありませんので(-_-;)
間近で実感した黒部ダムのトリビア
黒部ダムの放流は”霧”だった
下流側を見ると真っ白に霧に包まれたような景色です。
放水口からはすごい勢いですが、その先は霧のようになって落ちていきますがなぜでしょう?
「美しいから」な~んて優雅な理由ではありません。
実は放水量があまりにも多いため、直接流してしまうと川床や岩盤を削ってしまうからなんです。岩盤を守るために水をソフトランディングさせているのです。
おかげで高さの恐怖のようなものはほとんど感じません。
黒部ダムの堤体は”ドーム形”になっていた
少し余裕が出てきたころに上を見上げてみましたが、下を見る(放水の霧で実際見えてませんが・・・)より怖い!
壁が垂直ではなく、若干手前に(下流側)反っているのです。自分の立つ側に壁が覆いかぶさるような錯覚に陥ります。黒部ダムはドームアーチ式という独特な形をしているのです。
左右に湾曲したアーチになっているのは展望台から見てもわかりますが、垂直方向の感覚は、この場に立ってはじめてわかります。
あまりにハイテンションで写真を撮りまくっていたら、担当の方から「そろそろよろしいてしょうか~?」と一気に現実に引き戻される一言。
制限時間ギリギリまで大騒ぎしていたと思います。この間、わずか2~3分でしたが、この感動は一生ものです(^^)v
余韻に浸りながら来た道(と同じかがとうかはさっぱりわかりませんが)を引き返します。監査廊からトロリーバスのトンネルに合流すると見学会の行程は終了です。
テンション上がりすぎた後に一気に脱力したのか、ぶれまくり(>_<)
その後、最初に説明を受けた「特設会場」に戻って、アンケートに答えて解散となりました。
参加記念品もこれまたレアなものをいただきましたよ。
ダムカード(ゴールドバージョン)
こちらは見学会に参加した人しか入手できない連番入りのものです。ちなみに普通のバージョンはレストハウス下のおみやげ屋さんでいただきました。
トロリーバスのマグネット
黒部の氷筍水(ミネラルウォーター)
とにかく素晴らしい企画でした。
親切に対応してくださった関西電力他のご担当者の方々ありがとうございました。
この企画、たくさんの方にぜひ参加してほしいと思うのですが、本当に50年後なのかは定かではありません。このブログで知っていただいた方がリクエストすることで、2023年の60周年に開催されればいいなと思うのですが・・・そして、可能ならば私ももう一度参加したいです。
見学会終了後は、レストハウスでダムカレーを食べ、上の展望台まで登ってきました。
このカメラアングル、中島みゆきさんが紅白で「地上の星」を歌ったときの冒頭の映像(暗闇にダムのみが映されていた)はこのカメラからだと思います。
が、中島みゆきさんが歌った場所は、今回私が歩いたこのダムの中ではないんですね。地下にある発電所の付近からです。
そちらもレアな見学ツアーがあります。それに参加した詳細については、また気まぐれにアップしたいと思います。
※ダムだけでブログがひとつできそうな気がしますが・・・やめておきます(爆)