2019年4月の春の奈良旅。
奈良東大寺周辺の人の少ない知る人ぞ知るマニアックなスポットを巡ります。
土塀と枝垂れ桜のある風景 東大寺の裏参道
上の写真は、二月堂を振り返った風景
下の写真は、進行方向の下り坂です。土塀に囲まれているのは東大寺の塔頭のようです。
散りゆく桜を思わず撮ってしまいました。
たまに人とすれ違うくらいなのでマイペースで写真撮り放題。
東大寺大仏殿にはあんなに人がいたのに・・・ここまで来る人は地元の人くらい?
正倉院の看板に向かって進んでいくと、未舗装の道に変わりました。
ここは大仏殿の北側にあたり、かつては講堂や食堂(じきどう)といった伽藍があった場所。一部礎石も残っているようですが、今回は石よりも見たいものが・・・
奈良公園の新名所? ”おかっぱ桜”
近年、インスタ映えスポットとして注目!?のこちら。
普通の枝垂れ桜なのですが、なんかヘン。不自然というくらいにピシっと切りそろえられたような枝の訳は、奈良公園に住む鹿たちが枝や新芽を食べてしまったから。
鹿がここにいれば対比できてよかったのですが、あいにく”出勤中”でございました。
この付近では絵を描いたり、写真を撮ったり、日なたぼっこをする人などのどかな雰囲気でした。
南の方向を振り向いてみると、大仏殿の屋根が近くに見えます。
このおかっぱ桜の先に正倉院の入口があります。
8世紀の校倉造りが現存する正倉院
正倉院(しょうそういん)の概要
校倉造(あぜくらづくり)の大規模な高床式倉庫。聖武天皇・光明皇后ゆかりの品をはじめとする、天平時代を中心とした多数の美術工芸品を収蔵していた建物で、1997年(平成9年)に国宝に指定され、翌1998年(平成10年)に「古都奈良の文化財」の一部としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている。
(Wikipediaより引用)
8世紀の半ばころには建造されていたとされ、当時は東大寺の正倉(しょうそう)でしたが、所蔵品の内容があまりにもハイレベル(歴史的価値が高すぎるなど)すぎて、近年になって国に管理が移されたのだとか。現在は宮内庁が管理しています。
度重なる戦や火災などでこの周辺にある興福寺や東大寺の伽藍は焼失を繰り返してきましたが、ここは奇跡的に難を逃れているそうです。
警備の方が数名、テントと正倉院の前にいます。
重厚な雰囲気の建物は、檜造りで、幅33メートル、高さ14メートル、奥行き9メートル。そして床下の柱が2.7メートルもあります。
今回見られるのは外観のみ。
ここに収蔵されている”中身”は、毎年秋に奈良国立博物館で開催される「正倉院展」にて見ることができます。
正直、人がわんさか展示品に群がる(と思われる)正倉院展よりも、この倉庫から収蔵品の搬出をする”現場”的な様子を見たいです。
正倉院の右側には、鳥居と小さなお社がありました。
写真左のテント内では宮内庁記念グッズが販売されていました。
以前、京都迎賓館と赤坂迎賓館で記念グッズは買い込んでいるので、今回はやめておきましたが・・・
こちらは近代的な宝庫
正倉院 外構の見学について
- 開館日:月曜日から金曜日(祝日、年末年始を除く)
- 時 間:午前10時から午後3時
- 手続き:予約などの手続きは不要
あくまで見学できるのは建物の外観のみ。
しかし、築年もさることながら日本古来の建築様式やそこに日本を代表する尊いお宝が収蔵されているという意味では、見るだけの価値がある建物だと思います。
まとめ
見学自体は5~10分程度で終わってしまうと思うのですが、ここまでの道のりとして公園内をかなり歩きます。
大仏殿から歩くと15分くらいかかります。
春・秋は散策にも好適ですが、夏は奈良が盆地であるということも考慮しましょう。
(私は夏には奈良や京都には行かない!と決めてます)