お盆休みで移動される方も多い時期ですが、またまた新幹線の運休が発表されました。
台風のための計画運休やゲリラ豪雨での安全確保のためなら仕方ないものの、実は先日の保守車両脱線の影響による運休をもろに受けてしまいました。
昨年8月に続いて二度目、大混乱の顛末とアクセス代替えについて考えてみました。
2023年8月16日の運休についての記事はこちら
それは1泊2日の京都旅行への帰路。
祇園祭の合い間で、夏の京都は混雑もなく、暑さを除けば絶好の穴場シーズンでした。
往路の新幹線は「ひかり」。浜松から京都は自由席でも超余裕。
帰りは混雑していれば「こだま」で帰ろうくらいの気持ちでした。
ところが、朝いちばんで飛び込んできたニュースは「保線車両の脱線事故」でした。
現場は愛知県蒲郡市。名古屋から浜松間の上下線がストップとなりました。
昼くらいには復活予定とのことで、それなら予定通りゆっくり観光していくだけだと開き直りました。
台風や大雨などの天候トラブルとは違いおおよその復旧予測はできているのだと信じて。
しかし、その後のJR東海のグダグダな対応に見事に巻き込まれることとなります。
15:30 京都駅みどりの窓口
ニュースでは昼頃の名古屋駅では入場規制が行われるほどの混雑と聞き、少し早めに帰る段取りをしました。
行列の大半は外国人観光客でした。
私は、金券ショップで購入していた自由席のチケットを所持。
これをどうしたものかと、巡回していた駅員さんにお聞きしたところ、金券ショップで購入したもの（企業向け回数券）なので駅での払い戻しは不可。
新たに京都-名古屋の自由席のチケットを列に並ぶことなく券売機でゲット。
なお、金券ショップでは「期限内の返品」対応で満額返金してもらえました。
次の難関は本数を減らして運行している新幹線の混雑具合です。
16:15 新幹線改札
改札は拍子抜けするほどガラガラ。
ホームの状況がわからないので駅員さんにお聞きすると、「名古屋行の指定席はまだ空席があるので、そんなに混んでないですよ」と言われました。
減便しているのに？ みなさん無理な移動をしないで待機しているのかな？
あるいは、名古屋までなら近鉄で迂回するという手段があります。
もちろん、指定席にムダな金は払わない静岡県民。そのまま改札GOです。
通常、おみやげを買う観光客でごった返す改札内のコンコースはこのとおり。
12番線から大阪発名古屋行きが1時間に2本ほど運行されていました。
「ひかり」も「こだま」もすべて各駅停車。
左はあくまでも予定らしい･･･（っていうか最終便!?）
普段の夕方より平穏なホーム
16:33 ひかりに乗車
新大阪発のひかり（自由席は1～5号車）なので、さすがに席確保は五分五分かな、と覚悟していました。
なんと！2号車に座れました。私より少し後ろに並んでいた方は立ち席の方も。
混雑はしているものの車内も静かで、米原、岐阜羽島に停車し名古屋へ。
17:28 名古屋駅
ほぼ満席の16両から降車した乗客がいっせいに階段へ。
この乗客は、どれくらいが名古屋が目的地なのか、その先まだ東へ向かうのか見当がつきません。
アナウンスはJR東海道線（在来線）への乗り換えのみ。
私はこの混雑から離脱して名鉄に乗り換えました。
名古屋駅コンコースは、まるで「祭りの後」のよう。
座り込んだりする人たちを整理するための規制線でしょうか？
名鉄名古屋駅まで歩きますが、通常と変わらない風景にちょっと拍子抜け。
ちょっと時間もあったので名古屋で”途中下車した記念”にういろう買いました(笑)
18:03 名鉄豊橋行きに乗車
京都から名古屋に向かう新幹線の中で、名鉄の指定席を予約しておきました。
新幹線の指定席はムダ遣いと思っていますが、名鉄の指定席はコスパ最高。
飛行機のようにWEB予約では座席マップから好きな席も選べますしね。
（360円から450円に値上がりしましたが、これからも使います！）
こちらも車内は普段の通勤ラッシュの時間帯とそんなに違いは感じられませんでした。
自由席も1本くらい見送れば座れるくらいの混雑でした。
もうこれで無事に自宅に帰れる気になっていました。
19:00 豊橋駅
豊橋駅はJRのホームと線路を名鉄が間借りしている珍しい駅なので、改札を出なくてもここでピッとやればそのままJRに乗り換えられます。
写真左のエスカレーターが止まっていたので、ちょっと嫌な予感が･･･
橋上のコンコースに上ったら人がぎっしり。
警察官や市の職員まで総出で人員整理をしているのがヤバい･･･
でも、ちょっと遅れてるくらいならいいやと思っていたのですが。
整然とみなさん並んでいるので、最後尾についていればホームへ降りられると思って係りの人に聞いてみると「現在乗車まで3時間待ちです」と大真面目な顔で言われました。
撃沈～
なんとJR在来線への列は、在来線のコンコースから新幹線の改札を抜け、JR改札の外側を回り、東口の外まで延々と続いていました。
3時間と聞いた瞬間、列を離脱しました。
整理券を配るなどしてどこかで待機できるならまだしも、ひたすら立ったまま並んでろってことです。こんなのムリ。
JR東海アホ過ぎです。
起こってしまった事故は仕方ありませんが、同じ会社なんだから電車のやりくりちゃんとやれ！！
危機管理できなさすぎ。これでリニア作るとかふざけるな！
浜松-豊橋間は、JR東海道線という基幹路線ながらダイヤも列車編成も超貧弱。
通常3～4両なんですよ。
そんな輸送力で1時間に2本とはいえ、16両満席でやってくる新幹線の乗客をさばけるわけがありません。
1編成でどれだけの人が運ばれてるか計算できてます？
私はホームまで行きませんでしたので、この日何両で運行していたか知りませんけど。
それに加え、キャリーケース抱えて2人分の面積をとる外国人多すぎ。
今回、事故があったのは蒲郡市。
三河安城と豊橋の間です。東京方面からは浜松じゃなくて豊橋まで運行させていれば、
名古屋-豊橋間はJRと名鉄に分散できて、こんなことにはならないはず。
豊橋以東は競合がないからと普段から静岡県民を舐めた運行しているからです。
豊橋-浜松間に代替交通があるかといえば、路線バスもとっくの昔に廃止され、大枚はたく覚悟で浜松までタクシーっていう手しかありません。
JRはやる気ないので、名鉄を浜松まで延伸してくださいっっっっ
で、並べない女の私がとった手段はといえば、フットワークの軽いお姉さん思いの弟に1時間後に迎えに来てもらいました。
20:15 豊橋駅改札付近のようす
カフェで1時間ほど時間をつぶしている間に行列は解消？
しかし、放送ではこの時点でも「2時間待ち」と言っていました。
西口（新幹線口）は、家族の送迎なのかタクシー待ちかわかりませんが、こんな感じ。
豊橋駅の混雑はこの時点で多少は落ち着いたようですが、東京方面からやってきて浜松駅で降ろされてしまった人たちで、カオスな状況は浜松駅で爆発。
浜松で宿泊を決めた方をはじめ、夕方運行再開することを信じて動いたみなさまお疲れ様でした。
今回私は途中でリタイア＆ワープしてしまったので参考にならない部分もありますが、
可能な代替案をまとめておきたいと思います。
代替交通案（大阪・京都方面から浜松）
・近鉄（大阪なんば-近鉄名古屋）
・名鉄（名鉄名古屋-豊橋）
・JRバス（大阪-名古屋-浜松）他高速バス
実は、新幹線に乗る前に京都駅八条口で、地元のバス会社の高速バスを見かけました。
預けた荷物を取りにホテルへ行く途中で、間に合いそうにないのでスルーしましたが、あれに乗っていればもう1時間早く自宅に帰ることができました。
ただ、高速バスについては、昨年の新幹線運休の際に振り替えたところ、東名＆新東名まで区間通行止めになり、東京から浜松まで8時間。
天候トラブルで新幹線が止まった時は、バスも順調に走る保証がありません。
なかなか難しいところですが、計画運休も含め、頻繁に止まってしまう東海道新幹線の代替手段を頭に入れて移動する必要が今後増えていきそうですね。
