2023年5月の青森下北半島の旅行記です。
三沢空港に到着後、レンタカーで下北半島の最北端にある大間崎を目指しました。
三沢空港から送迎車で少し離れたレンタカー営業所へ
小さい空港&町なので手続きは短時間。レンタカーを借りて出発!
三沢空港から大間崎までの道のり
三沢空港から大間崎までをGoogle Mapでルート検索するとこんな感じ
距離は約130km、約2時間半のルートになると教えてくれます。
首都圏近郊に例えると、東京インターから静岡県の富士インターあたりになります。
しかし道路の整備状況が違うので、所要時間が1時間ほど余分にかかります。
実際、走ってみると一部バイパスのような整備された道路はあるものの、ひたすら一般道を走るルートとなります。
信号は少ないし、赤信号で停まることも少ないのでスピードに注意ですけど。
下北半島 横浜町の道の駅
本州最果ての地に近い場所に「横浜」とはびっくりです。
もう少し早ければ菜の花の季節だったのですが・・・
大間までのルート上にある道の駅はここだけ。
運転大好きな方ならいいけれど、年々運転するのが苦痛になってきているオバサンなので、楽しみを奪われてちょっと辛い(>_<)
下北半島縦貫道路は一部完成。
延伸したら便利だなと思う反面、下北半島の先端へは道のりが秘境感を醸し出している部分もあるので、ちょっとビミョー。(道の駅は作ってほしいです)
道中には六ケ所村、東通村、むつ市といった町があります。
これらの名前を聞いて原発関連施設の施設が集まる地域だとピンとくる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
山道あり、海沿いあり、秘密基地のような風景・・・と変化に富んだ下北半島を走ること3時間弱。
漁村の風景が広がってきたらあと少し。
津軽半島の先端(龍飛崎付近)と似た雰囲気があります。
大間崎に到着
大間崎町営駐車場(無料)
無料の広い駐車場があります。トイレもあります。
ハイシーズンやイベント時のことはわかりませんが、私が行った日曜日の正午すぎは余裕でした。
観光スポットとなる場所から通りを1本入った場所になります。
石碑などがある場所は駐車禁止。
道もカーブしていて駐車は通行の妨げになりますので、こちらの駐車場を利用しましょう。
”本州最北端”大間崎とフォトスポット
駐車場からおみやげ屋さんなどを見ながら歩いて3分くらい。
団体さんと思しき人たちがいましたが、去ったあとは個人客がちらほら。
マグロの一本釣りで有名な大間を代表するモニュメント
440kgのマグロがモデルになっているそうです。
テレビでも一本釣りのドキュメントやってるみたいですが、あこがれる人にとっては聖地のようです。私は食べる専門です(爆)
対岸に見えるのは弁天島。
白黒の塔は「大間埼灯台」で、手前には神社もありますが、現在は漁船で渡る以外のアクセス手段はないそうです。
お天気がよければ、津軽海峡を挟んで約18km先に北海道(函館市)が見えます。
最近はマグロモニュメントに人気を奪われていますが、やはりこちらも外せません。
観光バスのツアーの復活直前の当時、中高年ライダーが多い印象でした。
余談ですが私の弟もオッサンライダーですが、北海道を走った帰りにフェリーで大間に渡りまぐろを食べてきた!と自慢していました。
見るところはこれくらいで・・・(まあ、岬とか●端というのはたいていこんな感じ)
あとはおみやげ屋さんへ。
大間崎のおみやげ
写真左の大間観光みやげセンターが一番大きなお店です。
充電バイクの旅で出川さんも立ち寄られたお店です。
釣り好きオジサンたちが喜びそうなてぬぐいや衣類などの雑貨が豊富です。
私はついついこのインパクトに釣られて・・・
エコバック買っちゃいました~(>_<)
右はお店オリジナルのまぐろの塩辛。(黒ニンニクは3日目の八戸で購入)
「お食事処 あけみちゃん号」で活ウニ定食
駐車場のすぐ前にある食堂「あけみちゃん号」
モニュメントまで歩いていく時にも、戻ってきた時にも声をかけられ・・・
「ウニがあるから食べてってよ」と勧誘されてしまいました。
客引きしているお店ってちょっと引いてしまうのですが、これといってリサーチしていたわけでもないし、そこそこお客さんもいたので入店。
仮設っぽいつくりですが、周辺のお店はどこもこんな感じの大間崎。
マグロを食べる気満々で大間に行ったのですが(実は後で大間のマグロ漁は8月末以降と知りました)お店のおねえさんが勧めてくれたのはウニ。
それも、獲れたてピチピチの活ウニが3つもついた定食。
まだ動いているウニをスプーンですくってセルフ丼にするとスタイル。
お箸でウニを抑えつつスプーンですくうというアトラクションにドキドキ。
なかなか重労働でしたけど、味わったことのない感動。
そして生ウニのくちどけの良さと旨さはなんともいえませんね~
美しい画ではないので省略しますが、ウニとマグロをご飯にのっけていただきました。
右端に脇役のように存在するマグロもハイレベル(中とろと赤身ですが、もちもちです)
これで3500円でした。
マグロの旬は外してしまいましたが、ウニの漁期(4~6月頃)に当たったというのはラッキーでした。
昼時を少し過ぎていて、満席でもなかったこともあり、お店のおねえさん(多分あけみさん)はくつろいだ様子でお客さんにいろいろと声かけをしてくれます。
私なりに必死でウニをすくって平らげたのですが、「ちょっとまだ残ってるわよ~」と半分怒られ気味!?に残ったウニをすくってくれてお茶碗へ。
以前は海女さんをやっていたということもあり、ウニにも並々ならぬ思い入れがあるのでしょう。年齢よりもお若く見えて元気な方で、まさに「看板娘」
食後には無料のコーヒーをすすめてくれたり、周辺の観光情報などお話してくれたりと気さくな方でした。
店頭にぶらさがるタコ足もインパクト大。
タコで思い出した余談。
津軽半島を旅した時に立ち寄ったイカ焼きのお店では、対応してくれたおばちゃんに「どれくらいでできますか?」と聞いたら「焼けるまで」と言われて・・・
イカ焼きはとてもおいしかったのですが、その愛想のない接客に驚いたものです。
青森の人って人見知りで口数が少ないと思っていたのですが、「あけみちゃん号」のような楽しい接客のお店は、なかなかレアかもです(笑)
大間崎の名勝はまた今度
ここまで来たら普通は「仏ヶ浦」という名勝に行くのがお約束なのですが、あけみちゃん号でゆっくり食事をしていたら、最終の遊覧船の出航に間に合わないことが発覚。
これはまたの機会に・・・(自分で運転せずにツアーバスに揺られて行きたい)
ということで、宿泊地のむつへ向かう途中、ちょっとおもしろいスポット発見。
大間崎から15分ほどのところにあったフノリ(布海苔)発祥の地。
山の石を切り出して、護岸や防波堤の整備をしたところ、その石に布海苔が付着して、それを機に養殖が発展していったのだそうです。
特徴的な地形(段丘)や地質を持つエリアで、「ブラタモリ」でも紹介されていた記憶があります。
自然が残るのどかなエリアではありますが、なかなか奥が深そうです。
翌日は、日本三霊山のひとつである恐山と尻屋崎灯台へ向かいます。