夏休みは久しぶりに遠出をしてきました。
その話題は(渋滞している記事が多数あり)追々アップすることにしまして・・・
東京羽田から台風一過の翌日、余裕たっぷり新幹線で帰還する予定でしたが、なんと乗車直前で「運転見合わせ」となりそこから右往左往。
乗車予定時刻から13時間かかって無事に浜松までたどりついた顛末をまとめました。
【ドキュメント】羽田空港から浜松帰着まで
7時30分 京急羽田空港第3ターミナル駅
飛行機の到着が少し遅れたものの想定の範囲内。
羽田空港から品川駅へ向かいます。
始発の東京駅まで向かうことも考えましたが、お盆シーズンといっても逆方向なのと最強「こだま号」なら品川からでも自由席に座れる自信があったので(苦笑)
8時20分 品川駅ホーム
ホームはガラガラ。平日の夕方の方がよほど混雑していますね。
先発の「のぞみ」の自由席ですら空席があるほどでした。
この列車が出たらやってくる8時34分発の「こだま709号」に乗ります。
ところがどっこい!!
8時30分 品川駅ホーム
「のぞみ115号」が定刻になっても出発しません。
しばらくすると「この先の静岡県の大雨により運転見合わせとなりました」というアナウンス。
なんだって? ここ東京も降ってないし、浜松も大丈夫なのに?と雨雲レーダーを見ると、静岡県中部がどえらいことに。
周囲の様子を見ていてもみんな動かないのでしばらく待機。
しかし、ホームは暑いし、いったん止まると「安全確認」で再開までに時間がかかるのが新幹線。
9時00分 品川駅脱出
「おくれ」の表示がどんどん増えていきます。20分待機したら限界な私。
「早く帰りたいからここで待つ」という姪を説得して待機する場所をさがすことに。
改札付近にいって様子を見ると、この調子では昼頃までは再開しなさそうな予感。(私の勘です)
改札を出て(きっぷを有人改札で見せれば出してもらえます)、エキュート内のカフェで時間をつぶそうとしましたが、時すでに遅し… 待機客でどこも満席。
ならば!!ということで駅を出てファミレスへ。
9時20分 ファミレス入り
高輪口近くにある某大手ファミレスです。
モーニングサービスの時間帯だったので、リーズナブルに和定食(ドリンクバー付き)をいただきました。
ここは、ン十年前に学生時代のサークルOB会で上京した際、終電を逃して朝まで待機させていただいたことがあります。
平常時には利用することはありませんが、非常時には大変心強いレストランなのです。 私の隠れ家がなくなってしまうので名は伏せておきます(苦笑)
ここで作戦を練ります。
再開をひたすら待つか(ただし、レストランは最大2時間までという注意書きがありました)、あるいは別の手段を探して東京から脱出するか。
別の手段といっても東海道本線かバスくらいしかありませんけどね。
11時30分 東京駅へ移動開始
幸い、午後1時40分の東京駅発浜松駅行きのJRの高速バスに空席がありました。
お盆期間なのに空席があったのは奇跡か!? 速攻でネット予約。
山手線で東京駅へ移動します。
空いててよかった~
荷物が大きい&重いので移動は最小限にしたいというのがホンネです。
12時00分 東京駅到着
JR山手線を降りて八重洲南口に向かう途中からコンコースはカオスな状態
この先、ずっとこんな調子で通路に座り込む人が大量にいました。
当然、時間の経過とともにこれが増えていくわけで・・・ここにもいたくない。
12時30分 八重洲南口(高速バス乗り場)
駅構内は人があふれていましたが、建物の外に出るとそれほどでもなくホッ。
このあたりは、千葉(成田)や茨城方面へのバス乗り場なので平和。
一方、名古屋・静岡方面の乗り場を見ると、出発予定のバスはほぼ満席。
私たちが予約した便もこの数分後に満席になりました。
すでにこの時点で名古屋行きは夕方まで満席とのことでした。
12時45分 混乱する東京駅八重洲南口のようす
とりあえずバス乗り場を確認したので、野次馬的に駅構内の様子を見に行ってみました。
NHKとか腕章をつけた報道が入ってました。
と思ったら荷物を預けて待たせていた姪が、南口の外でちゃっかりインタビュー受けてました~(笑) 戻った私も「あっ、お連れ様ですか?ご一緒にお願いします」とか言われちゃって・・・
このあとももう1つインタビュー受けましたが、見事にカットされてました(爆)
けっこうしゃべったけど、切羽詰まった様子もないからかな~?
改札のところには人があふれ・・・その多くは何が起こったかわからず途方にくれる外国人ばかり。
もうね。手間もかかるし、円安だし、日本人が貧乏になっているんだから、外国人ばかり優遇する「JAPAN レールパス」とかやめにしようよ、と正直思いました。
指定席の変更なのか、払い戻しなのか・・・窓口に並ぶ行列も気が遠くなる長さです。
ちなみに今回のような状況では、購入したきっぷは手数料なしで払い戻ししてもらえます。
購入した場所でなくてもJR東海管内の駅ならOK。
払い戻し期限は当日から1年間。余裕がありますので、ここでムダに並ぶ必要はありません。
こんな混雑の中で、はっきりしない新幹線の再開を待つよりバスで帰る方がよっほどマシだろうとこの選択に「勝利」した思った矢先。
なんと!東名&新東名も一部区間通行止めのニュースが入ってきました。
しかしここでキャンセルするわけにもいかず、バスにすべてをかけることに。
おむすびとお茶、マクドナルドでコーヒーを買ってこれからの「長期戦」に備えます。
13時40分 高速バスに乗車
満席のバスは定刻通り浜松へ向けて出発。
足柄サービスエリアまでは(海老名付近で少し渋滞したものの)順調。
ここで15分のトイレ休憩がありました(バス車内にもトイレはあります)
16時00分 沼津インターから新東名へ
東名沼津から清水ジャンクションまで通行止めのため、沼津インターを降りて伊豆縦貫道を走り、新東名の長泉沼津インターへ。案外スムーズに進んでいます。
すでに晴れ間が見えてきて通行止め解除されそうな期待がありました。
しかし甘かった・・・
16時15分 新東名 新富士インター
新富士インターの手前から高速道路を降りる車で渋滞が続きました。
16時30分 東名 富士インター
それでもなんとか停留所のある(乗降者はいませんでしたが)富士インターまで進みました。
ここで運転手さんが、営業所と連絡をとるというのでしばらく待機。
晴れ間も見えているし、このままここで少し待てば富士インターが開通して一番で走れるんじゃ?と期待して待っていました。
その時の雨雲レーダーです。これ大丈夫だよね?
しか~し。世の中はそう甘くありませんでした。
このまま下道を走りますという案内とともに出発。
私は以前から思っていたのですが、緊急時の迂回路として造られた新東名なのに、県東部は東名と新東名の距離がかなり近いんですよ。(浜松はけっこう離れています)
最近の線状降水帯を考えるとこの距離じゃ意味ないじゃん、というのが今回的中しましたね。
ゲリラ豪雨にもここまでまったく遭遇していませんし、晴れ間だって出てきたのに。
ゲートを開けろ~~!
というわけで、富士インターから国道1号へ出る道、そして国道1号線、とノロノロと進むこと3時間。
平常時なら約30km。20分の距離にこんなにかかるとはびっくりでした。
19時45分 東名清水インターから静岡インターへ
東名高速に乗ったら早かった!スイスイ進みます。
少し前に静岡市内の国道1号バイパス拡張工事の橋げたが落下して、ただでさえ渋滞する区間なのにさらにすごいことになっていました。
あれが撤去されていなかったらさらに1時間?
静岡インターで運転手さん交代です。
もともと交代する区間なのか、今回の便に限ってなのかわかりませんが、本当にお疲れさまでした。
私たちはゆったりした座席で寝たり、スマホいじっていたりと気楽でしたが、運転手さんは自動運転でもないので神経すり減らして運転されていたと思います。
ここから先は、順調に飛ばして浜松へ
21時30分 浜松駅到着
実に8時間かかって浜松駅に到着。
半分くらいが終点の浜松まで乗車していました。
この日の名古屋方面などの高速バスは中央道を迂回して走ったものもあったそうですが、このバスは各駅停車みたいなもので、御殿場や静岡で降りる方もいたので、中央道経由というわけにはいかず、本来のルート(バス停)を忠実に経由して走りました。
時間はかかりましたが、大きな荷物はトランクに入れてもらえたのでゆったり座っていることもできました。(新幹線は大きなキャリーは有料。座席の前においたら窮屈)
21時50分 浜松駅のようす
浜松駅では新幹線は運行されている様子は見られましたが、ダイヤが大幅に乱れていました。
きっぷの払い戻し手続きも完了
窓口がすいていたので、購入したきっぷは手数料なしで払い戻ししてもらえました。
クレジットカード払いの場合は、クレジットカードを提示して返金処理です。
なお、新幹線を利用した場合でも、2時間以上の遅れが発生した場合は特急券が払い戻し対象になるので、きっぷを捨てないで1年以内に窓口で返金手続きをしてもらいましょう。
さいごに
いつもテレビで見ていて他人事のように思っていた「運転見合わせ&交通網大混乱」に自分自身が巻き込まれてしまいました。
新幹線かバスかの選択に迷いましたが、最終的にはバスに8時間揺られて帰着。
確認すると新幹線は14時30分頃に運転を再開し、品川駅で当初乗る予定だった列車は17時頃浜松に到着していました。
しかし、あの列に並んだまま6時間待っていても(東京駅始発の列車なので)座れる保証はないし、東京駅にいたとしてもあの状態ではいつ列車に乗れるかわかりません。
乗れたとしても座れるのか、大きい荷物はどうするか問題も。再び雨が降れば停車して缶詰になる可能性だってありました。
何が最良だったかはわかりませんが、その日のうちに帰ることができただけでありがたいと思うのでした。
かつてないほど、台風の大型化や線状降水帯による大雨など異常気象が発生しています。
出張や旅行など計画して行動しているつもりでも、想定外のことは発生します。
泣いてもわめいても帰れない時だってあります。
こういう予期せぬ事態に冷静に対応できるメンタルと、最新の情報をキャッチして最善の方法をとれるような情報機器活用のスキルはつけておきたいものだと痛感したできごとでした。
この旅の本編についての一部です。
海岸沿いは再開発が進み、町に活気を感じました。
市街地は古い建物と新しいビルが共存するきれいな町並みで感動しました。
飛行時間は約9時間。
その後、ほぼ同じ時間バスに揺られて帰ったというオチでした~