2017年10月に参加したペルーツアーの旅行記です
ピスコ空港からいよいよナスカの地上絵遊覧に出発です。
セスナ機に搭乗までの注意事項
普通にセキュリティチェック(金属探知検査)があります
小さいセスナ機に搭乗といってもちゃんとセキュリティチェックがあります。私たちの団体しかいないのでガラガラですけど (^^ゞ
小さくてもリュックサックは持ち込み禁止
ショルダーや手提げバッグは持ち込み可ですが、リュックサックは持ち込み不可なのでご注意ください。リュックサックを許すとデカイものはどこまでもデカイので、多分その線引きが難しいんだと思います。
搭乗ゲートも私たちの団体のみ。好きな席にすわり放題~
酔い止め薬は飲んでおくべし!
この搭乗口で待つ間に何十年ぶりかに 酔い止め薬 を飲みました。
大人になって乗り物酔いすることはほとんどありませんが、ナスカの地上絵に行った方たちの旅レポを読み過ぎて、「絶対酔う」と確信をしちゃったのです。
乗り物酔いなんてしないから大丈夫、という方も”保険”つもりで飲んでおくことをオススメします。
12人乗りセスナに搭乗
窮屈そうに見えますが、以前アメリカ・グランドキャニオンで乗ったセスナに比べたらなんとも余裕の空間でした。
というのも12人乗りのこのセスナ、窓際しか席のない2列タイプ。隣席の人と接触することもないし、真ん中の通路がぽっかり空いているので空間が広く感じます。
最前列の客席に座った私は、ここでミッションを果たさねばなりません。同じツアーの方から集めたチップを機長さんに渡すという重大な役割です(笑)
もちろんチップは任意ですが、添乗員さんからアドバイスいただき全員が出しました。
このチップをまとめて「酔わないように安全飛行で・・・」と思いをこめて渡しましたよ。
パイロットさんはそれはそれは、最高の笑顔で「ありがとう〜」と日本語でこたえてくださいました。
左が機長、右が副機長さんです。
よくわからないけど計器もバッチリ見える一等席です!
いざ離陸〜
ピスコからナスカまでの飛行時間は30分
離陸してすぐに海岸線が見えます。
が、その後すぐに視界は雲、雲、雲・・・
かなり雲が厚くて、出発が遅れたのはこの天候のためだったようです。しかし、その雲を突き抜ければこんな風景に。
ふかふかのじゅうたんみたいです。
ほとんど地上の景色が見えないまま30分ほど飛び、高度が下がってくると、茶褐色の大地が現れました。
これはまだ地上絵じゃないんですが、じーっと見ていると何か浮かびそう!?
この地域、年間の降水量は10数ミリという砂漠地帯なので、風紋かあるいは一時的に水が流れた跡でしょうか?
そして、いよいよ地上絵スポットに近づいてくると副機長さんのアナウンスがはじまりました。
地上絵は見つけるのも撮るのも大変だぁ
機内には私たちの団体に加え、ひとりだけ外国の方(お国は不明)がいらっしゃいました。スペイン語に続き英語での案内です。
そして、大多数を占める私たちにわかるように日本語で、
「みぎぃ〜 はねのした〜(羽根の下)、くじら〜」
その後、反対側の窓からも見えるようにぐぃ〜っと急旋回します。
「こんど、ひだりね〜」
機内は「どれ、どれ、わかんな〜い」「見えた〜」
そして飛行機が旋回して揺れるたびに「ひぇ〜」と大騒ぎです。
くじら
直角の部分近くに描かれているのですが、これじゃあわかんないですよね~
で、拡大してコントラスト修整
轍(わだち)なのか川の跡かわからない線もいっぱいでややこしい(・_・;)
あらかじめ、ガイドさんが写真などで「前説」してくれていたのと、搭乗前にいただいたマップを持参しているため、おおよその流れはつかめているのですが、カメラのズームを合わせるうちに逃してしまったり、ぶれてしまったりでなかなか大変です。
元々視力の良くない私は、乗り物酔いよりも、見えないことが心配になってきたゾ
それというのもこの地上絵、大地に溝を掘ったように描かれていますが、深さは15センチ程度、幅も1メートル前後というものなのです。
セスナの高度は200〜300メートル程度です。
とりあえず手当たり次第に撮影しまくって、帰ってからじっくりパソコンで拡大なり修整して確認するしかありません。
宇宙飛行士(宇宙人)
ガイドブックなどでもよく見かける有名な絵ですが、丘の斜面に描かれていてるので、これは肉眼でもよく見えます。
これ、日本人からは ”ガチャピン”と呼ばれているそうです(笑)
サル
これも見つけにくいのですが、グルグルのシッポが目印
イヌ
これらの絵が描かれたと言われているのはナスカ文明時代。
紀元前1世紀から紀元後8世紀くらいの時代で、ざくっといえば、2000年ほど前
そんな時代に当然機械があるとは思えず、どうやってこんなに整った形に描くことができたのか不思議です。
さらに、砂の上に描いたこれらの絵が、消えずに残っていたことも不思議です。
降水量の少なさに加え、土の性質、風の条件などすべての条件が奇跡的に揃っていたとしか言いようがありません。
まあ、撮影している時にはそんなことを考える余裕もなく、肉眼とカメラで追っかけることで精いっぱいだったんですけどね(~_~;)
地上絵遊覧は続きます