おでかけ ももよろず

日本全国北から南、たまには海外へ・・・”よろず”な旅をご紹介

ものづくりの”聖地” 遠江(とおとうみ)の史跡とミュージアム

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今年の夏は酷暑と台風に見舞われ、私の旅行計画もズタズタに。”逆走”の台風12号のせいで滋賀県への旅行を取りやめ(こちらは後日リベンジ)、名古屋城では熱中症になりかけ・・・とさんざんでしたので、その後は近場スポットを日帰りでチョロチョロと巡りました。

手前味噌ではありますが、改めて行ってみると私の地元には価値ある施設があるんですね~ 特に社会見学好き♥という方にオススメしたい施設がてんこ盛りなのです。

この記事は、その序章となりますがお付き合いくださいませ。

 

都から離れた”遠江”の地は、名だたる武将を輩出した出世のまち

静岡県の西部地域はかつては遠江(とおとうみ)国と呼ばれていました。琵琶湖に隣接する近江(滋賀県)が京の都に近いのに対して、京から離れていて浜名湖に面するから遠江です。

古くは当時27歳の若き日の徳川家康が浜松城に入り、この地で戦乱に明け暮れました。人生最大の負け戦といわれた「三方ヶ原(みかたがはら)の合戦」もこの地域です。その後は、ご存じのとおり約260年続いた江戸幕府を興す大出世を成し遂げました。

昨年大河ドラマにも取り上げられた「おんな城主 直虎」では、彦根藩の初代・井伊直政がこの地で家康の側近から出世していくストーリー。地元民ですらその歴史を知らなかった人が多かったという事実・・・(>_<)

また、その後浜松城主を治めた人物(松江城を築城した堀尾吉晴、天保の改革で知られる水野忠邦など)が出世したことから「出世城」とも呼ばれています。

浜松城の若かりし頃の家康像

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”タヌキ風情”ではないめずらしい家康像です

ただ、残念ながら城の遺構などは少なく、続日本100名城に指定されたとはいえ、浜松城も史跡としてはかなりショボいです。

 

さて、ここから本題です!

そんな遠江のこの地(今は遠州地域と呼ばれています)は、明治維新以降は日本の産業を支えるものづくりが盛んな地域となりました。

そもそも織物のまちとして栄えた歴史から器用な人が多かったのでしょうか?

遠州出身の人物が興した企業は、今では世界的にも知られたトップ企業になっています。

写真はスズキ歴史館の展示です

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本田宗一郎

自動車メーカーのホンダの創業者。浜松市北部の旧天竜市出身。浜松の中心に近い場所で自動車修理会社を起業し、その後、二輪開発から四輪開発へ。

高柳健次郎

世界で初めてブラウン管の受像に成功した”テレビの父”といわれる人物。「イ」の文字が画面に映し出されました。浜松ホトニクスは、高柳氏の教え子が創業。

鈴木道雄

自動車メーカーのスズキの創業者。トヨタと同様にスタートは自動織機ですが、現在は軽自動車では国内屈指のメーカー。

豊田佐吉

トヨタグループの創始者。湖西市出身。自動織機を発明。その経営と財力によりトヨタ自動車の礎を築きました。

山葉寅楠

出身は和歌山県ですが、医療機器の修理で訪れた浜松で、オルガン修理をきっかけにこの地で日本楽器製造(現.ヤマハ)を創業。

 

現在、トヨタは愛知県を本拠地にし、ホンダも東京が本社となっていますが、それ以外は浜松に本社を構えています。

また近年、それらの企業により企業ミュージアムや創業者の起業精神などを伝える施設が整備されています。

地図で位置関係を表すとこんな感じ。

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※Google My Mapsで思うように作れなかったのでペイントで編集しています。これ反則でしたらご教示くださいませ。

浜松観光の人気スポット うなぎパイファクトリーエアーパーク もあわせて掲載してみました(笑)

1日で全部まわろうとすると車がないとちょっと厳しいかも・・・ 出張のついでや周辺のグルメなどを楽しみながら何回かに分けて訪れるのがオススメです。

 

今年できたばかりのヤマハの企業ミュージアム(イノベーションロード)を含めた4ヶ所を引き続きご紹介していきます。