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【三重の旅5】豪商を生んだまち 松阪の商家跡を歩く

2017年7月に訪ねた三重の神社とお城をめぐる旅 つづきです

 

松阪城公園から徒歩圏内(15分ほど)ではありましたが、日曜日だったので市役所の駐車場を利用させていただき、そこから5分ほどの松阪商人の街並みに向かいます。

三越百貨店の原点でもある地 松阪商人の町並み

日本三大商人の町といえば、大阪・堺、近江、そしてこの松阪の地(一般的には伊勢商人と呼ばれます)です。

ライオン(来遠)像

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このライオンを見てピン!来る方も多いと思いますが・・・

そうです、三越百貨店のシンボルのライオン像ですが、なぜここに?

 

創業家である三井家が松阪発祥なので、「友好のしるし」として2015年に贈られたものだそうです。

三井家の中興の祖ともいわれる三井高利は、この地で金融業を営み資金を蓄え、その後、江戸に出した店が呉服屋の「越後屋」です。

井さんの後屋だから「三越」です。

このライオン像が設置されている広場は、街歩きの休憩施設にもなっています。

 

旧街並みの建物が保存されている通りを歩きます。地方都市ではどこでもそうですが、郊外に商業施設ができ人の流れが変わり、市の中心部はさびれるという図式がここにも当てはまります。しかしそれゆえ開発されずに旧建物の保存が可能になります。

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三井家発祥の地

その三井家は、ライオン像のある交差点から路地へ入ったところにある旧宅跡がわずかに残っています。現在は門と塀が残るのみで、塀の外から外観を見るのみ。

松阪には豪商が多いとはいえ、その中でもすべてにおいて別格だったという三井家。この敷地の何倍もあったそうです。

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ボランティアガイドが常駐し、豪商の暮らしを伝える資料館へ

三井家以外にも活躍していた豪商のひとつ、小津(おづ)家の建物を整備して公開されている資料館に立ち寄ってみました。

松阪商人の館

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紙問屋を営んでいた小津家。建物・敷地を一部縮小しながらも江戸時代当時の面影を残しながら保存されています。

入館料はおとな200円です。

ガイドの方が入口付近で10分ほど施設の概要を説明してくださり、その先は自由見学です。質問にもていねいに答えてくださいます。

この小津家、国学者の本居宣長の実家(小津家)とも縁戚にあったそうです。

土間には大きな釜の他に、石でできた金庫?もあります。古民家は日本各地で見ることができますが、豪商ならではの備品などもあって興味深いです。

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見世(みせ)の間と勘定場

 

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中庭

 

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内蔵

 

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分厚い扉の奥には、商売に使われていた書類などの他、当時の番付表なども掲示されており、松阪・伊勢商人の台頭ぶりがうかがえます

 

松阪を商人のまちとして発展させた蒲生氏郷の功績

 

この地から豪商が輩出された背景には、多くの庶民が向かった伊勢詣りへの街道沿いという好立地に加え、海運も発達していました。また、松阪木綿などのすぐれた商材があったことも大きな理由です。

そして、何よりも松坂藩主となった蒲生氏郷(がもううじさと)が楽市楽座をすすめるなど、積極的な商人保護の政策をとったことが大きかったようでした。

近江出身で、織田信長のもとで出世した家臣らしい功績です。経済政策にも長け、城づくりにも素晴らしい才能を発揮していたにもかかわらず、39歳の若さで世を去りました。もっと長生きしていたら歴史上でもっと注目される武将になっていたはずです。

知れば知るほど興味が湧いてくる戦国武将ですが、あまり史料が残っていないのが残念です。

 

三井家発祥の地や商人の館がある通りから1本隔てた通りへ向かいます。

本居宣長宅跡

 

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国学者・本居宣長の旧宅跡です。

松阪城公園内に旧住宅(鈴屋)が移築されており、ここには蔵や、松の木がそのままに残されていますが塀から先には入ることができません。

 

こちらの通りは住宅街になっていますが、立派な蔵などが往年の繁栄を伝えています。

 

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旧長谷川邸

木綿商を営んでいた長谷川治郎兵衛の本宅。この長谷川家も豪商のひとつに数えられています。

期日限定で、旧宅の内部が(特定日に)公開されているそうですが、この日はすでに閉館していました。

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防火壁の役割を果たした ”うだつ”が見られます。

町並みだけなら松阪商人の館を含め1時間ほどで巡ることができます。

 

駆け足でまわった松阪城周辺と松阪商人の町並み。

史跡や町並みが想像以上にきれいに維持されていて、観光スポットとしてもボランティアガイドさんが常駐しているなど街歩きしやすい雰囲気づくりがされていました。

伊勢への通過地点になりがちな松阪ですが、訪ねてみたらみどころがたくさんあり、改めて時間をかけて歩きたい町でした。

 

松阪の旅、締めくくりはやっぱり牛肉♥

グルメな旅ではないといいつつも、松阪まで来てこれを食さず去るわけにはまいりません!

牛銀本店 

 

松阪牛のすき焼きで有名なお店です

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が、ここではなく、その隣の

洋食屋 牛銀

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だって、さすがの私も”ひとりすき焼き”っていうのもねぇ・・・

基本一人行動が好きですが、カラオケと焼肉、すき焼きはひとりで入りたくないなぁ~(^^;

それにそういう高級なお食事は自腹ではなく、人のおごりで食べたいですもんね(笑)

というわけで、系列のちょっとカジュアルな洋食屋さんのほうへ。

少し早めの夕食でしたのですんなりカウンターに座り、ハンバーグ定食をいただきました。ジューシーで、デミグラソースが懐かしさを感じるお味でした。

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私の少し後に来たお客さんは、「ハンバーグ品切れ」と言われていたのでセーフでした。日曜日でしたので、お昼の時間帯に多くの方が注文されたのでしょう。

 

三重を南下し、この日は津市内のルートインにて宿泊。車での旅には、郊外立地のほうが何かと便利。大浴場&無料朝食付きでリーズナブルなのが気に入っています。

 

翌日は、伊勢の別宮めぐりを中心とした神社めぐりです。