2023年3月の和歌山の旅。
海南市にある「鈴木発祥の地」の藤白神社と鈴木屋敷をじっくり見学した後は、和歌山市へ戻りがてらランチタイム。
昔ながらの職人の町の風情が残る黒江に立ち寄りました。
紀州漆器の産地「黒江」
海南市にある 黒江(くろえ)地区は、四大漆器産地(紀州、会津、越前、山中)のひとつとして400年以上の歴史があります。
私は日本の伝統工芸品の知識はさっぱりなのですが・・・
古い町屋風の建物が当時の面影を今なお残しています。
規模は小さいものの、昨年訪ねた佐賀県の有田の町並みと似た雰囲気がありました。
「黒江ぬりもの館」でランチ
観光客用の駐車場からすぐの細い路地を進みます。
塗師町家を改修した古民家。大きな桶が目印です。
この桶も漆器づくりに使われていたものだそうです。
黒江ぬりもの館の店内
太い柱や年季を感じる家具などが並ぶ店内では、カフェとお食事ができます。
3月だったのでお雛様が飾られていました。
店内では漆器製品の販売やギャラリー展示なども行われています。
照明もやさしくて、落ち着く空間です。
テーブル席の他に、格子窓に面したカウンター席もありますが、おひとり様なのに大きなテーブルに案内していただきました。
黒江ぬりもの館 おすすめランチ
鶏ささみの春巻をメインとしたヘルシーなお膳。
名産の漆器で提供されるお料理は、地元の素材を使ったものにもかかわらず、価格もかなり良心的でした。
味も見た目(器)も楽しめて大満足な上に、コーヒー付き(*^▽^*)
この他に名物の黒江カレーやスイーツ(プリンやぜんざい)もあります。
いつも移動や見学に時間をとりすぎて、(朝食バイキングをもりもり食べておくので)ランチはテキトーになってしまう私ですが、今回はぜいたくに時間を使ったなぁ。
黒江の町並み
食後、急ぎ足で気になるところを歩いてみました。
のこぎり歯の町並み
黒江の町のいちばんの特徴といわれるのが上記の写真。
通りに面して不思議な角度で規則正しく建物が建っているため、のこぎりの歯のようにギザギザの並びになっています。
これは、江戸時代に入り江を埋め立て町を作ったときに、平行四辺形の町割り宅地に対し、四角い家を建てたので、このような空き地ができた説が有力といわれています。
案内板の日本語訳がナイス!
また、黒江ぬりもの館の隣には創業150年近い漆器店もありました。
漆器のことがわからない私はぷらっとのぞくのもはばかられましたが・・・
もうちょっと工芸品のことも勉強すると旅の楽しみも広がるんだろうなと思います。
駐車場について
黒江ぬりもの館から徒歩1分ほどのところに観光用の駐車場(10台分)があります。
紀州漆器伝統産業会館と海南黒江郵便局の近くです。
私が行ったときは3月の平日だったのでちょっと寂しい感じでしたが、秋には工芸品を販売するおまつりも開催されるそうです。
見る目を養って!?出直したいと思います。