2023年9月、天下分け目の関ヶ原で徳川家康陣跡などを巡る道中、岐阜県内にある中島みゆきさんのルーツを確認してきました。
みゆきさんは北海道でしょ?って思う方がほとんどかと思いますが・・・
実は岐阜県にみゆきさんのルーツがあったこと、そして徳川家康ともつながっていたという発見をしてきたお話です。
関ヶ原遠征後は大垣市に1泊。
大垣といえば戦国マニアにとっては大垣城も気になるところですが・・・これは後ほど。
中島家のルーツ本巣市へ
向かうのは大垣市の北東にある本巣(もとす)市です。
富有柿が名産の町で、大垣市からは車で30分ほど。
のどかな田園地帯の道を進んでいくと、なかなか景気の良い風景があちこちに。
クレーンが立ち並ぶ道路の工事や工場・倉庫の建設現場があちこちにありました。
私の大好物♡の「工事現場」は東海環状道の西の延伸部分でした。
これだけでお腹いっぱいになりそうですが、今回はこれじゃない(苦笑)
土貴野神社
本巣市の南部、県都 岐阜市とつながる国道303号線沿いにある神社です。
かつてここは、土貴野(ときの)村という村でした。
1955年に糸貫村となり、その後糸貫町、平成の大合併で本巣市となっています。
村の名前と同名の神社は村の中心であったと想像できます。
この土貴野村出身で、この地域から新天地の北海道で一旗揚げたのがあの中島みゆきさんのおじいさまである 中島武市氏なのです。
中島武市氏銅像
中島武市(ぶいち)さん(1897-1978)は土貴野村生まれ。
Wikipediaによりますと、大垣藩の武士の家系に生まれました。
すなわち、徳川幕府の配下ということになります。(ここで家康とつながりますね)
しかし父親が早世したため、母方の商家である中島家で育てられたとのこと。
武市氏は大阪に丁稚奉公に出るなど若いころは苦労されたそうです。
そんな中、新たな大地に夢を求め、北海道にわたったというわけです。
旭川で書店に勤めた後、帯広で古着商を営み成功した後に、市議会議長や十勝商工会連合会長を務めるなど政治・経済の分野で幅広く活躍されました。
武市氏が活躍し、みゆきさんも多感な中高生時代を過ごした帯広市には「中島公園」があります。
2022年にこの公園に行きましたが、そこにあったのは武市氏の銅像ではなく、帯広を開拓し町の発展の礎をつくった依田(よだ)勉三氏(静岡県出身)の銅像でした。
帯広を開拓した先人に感謝の意を表し、公園の土地を寄付。銅像を建てたのが武市氏だったのです。
さらに武市氏は北海道に渡った後も、生まれ故郷であるこの地に多額の寄付されてきたそうです。
土貴野神社の鳥居の他、道をはさんだ地には戦没者などを祀る鎮魂碑などを寄贈しています。
北海道帯広市という表記にみゆきさんとのつながりが見えてきました。
頌徳碑(しょうとくひ)にも中島武市氏の名前が刻まれています。
武市氏の銅像は、これらの功績を讃えるために地元の有志たちが1965年に建立したものだそうです。
銅像の裏側に記載されていた文字。
全部読むには大変なのですが「帯広」「新天地」の他、「浄財」「三十年間」という文字が見られます。
みゆきさんがこの銅像の存在を知っているのかは不明ですが、ご自身のルーツが岐阜にあることはきっとご存じのはず。
(北海道は本州からの移民によって開拓されていますので、ルーツを本土に持つ人がとほとんどのはず)
ところで、武市氏は1978年に逝去されています。
ということは孫であるみゆきさんのデビュー(1975年)をご存じということになりますね。(お父さまはデビューと同時期に亡くなられたと聞いたことがあります)
みゆきさんが家族のことを語ることは滅多にありませんが、ファンとしてはおじいさまとの思い出などを聞いてみたいものです。
そしてこれは偶然というのか・・・神社前にあった看板。
みゆきさんもお父さまがお医者さんでした。
この地域には中島さん多いんでしょうかね。みゆきさんの姓の本当の読み方も気になる所です。
余談ですが自動車メーカー「トヨタ」の創業者一族の姓は「とよだ」です。
再び武市氏です。
銅像のすぐ横では東海環状自動車道が絶賛工事中!
完成まで数年かかるかと思ったら・・・来年完成と聞いてびっくりです。
新東名の豊田東JCTと接続して、岐阜県内を通り三重県四日市とつながります。
中京圏の外環道といった位置づけです。
武市氏の銅像の近くには、糸貫(いとぬき)インターができます。
なんと!おじいさんの銅像とは「糸」でつながっていました~
ちょっと最後は強引にまとめましたが・・・
みゆきさんは、デビューのきっかけとなったつま恋(静岡県)からスタートして、「伝説の紅白」の黒部ダム(富山県)、CDジャケット撮影の中部国際空港(愛知県)、そして2006年の「つま恋」(吉田拓郎&かぐや姫コンサートのサプライズ出演)など、この中部地方に並々ならぬ縁があるのは、やはりDNAの原点がこの中部地方にあったから、だと私は確信しました。
そして、みゆきさんのルーツは徳川幕府ともつながっていたということで、今回の”調査”は大満足でした。
本巣市は「根尾の薄墨桜」でも有名な町です。
東海環状自動車道開通で交通アクセスも良くなりますので、ぜひ足を運んでみてください。
そしてなんと!このタイミングで・・・
みゆきさんの2024年コンサートチケット当選!
開幕早々の1月に東京への遠征決定です(^^)v 楽しみです。
2023年1月 札幌のみゆきさん関連の地めぐりのようすはこちら