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【札幌の旅】雪に覆われた神秘的な冬の北海道神宮を参拝

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2023年1月の札幌旅行記です。

札幌に到着して最初に向かったのは北海道神宮。

北海道は何度も訪れて(札幌も5回以上)いるのにこちらへの参拝は初めてです。

付け加えれば、雪のある神社境内を歩くというのが大冒険でした~(笑)

 

宿泊した札幌プリンスホテルからはタクシーで。(約1500円)

旅先でめったにタクシーなんて使いませんが、旅のスタートから雪道で転倒したらシャレになりませんから。

タクシーの運転手さんとの会話でコロナ禍での町の変化のようすなどを聞きながらあっという間に到着です。

 

北海道神宮について

神社 概略

【名 称】北海道神宮

【主祭神】大国魂神(おおくにたまのかみ)大国魂神(おおくにたまのかみ) 
     大那牟遅神(おおなむちのかみ)明治天皇

【創建年】1869(明治2)年

【所在地】北海道札幌市中央区宮ヶ丘474番地

 

北海道の開拓三神である大国魂神、大那牟遅神(おおなむちのかみ=大国主神と同神)、少彦名神(すくなひこなのかみ)に加え、これら3神を北海道開拓の守護神とするよう詔を出された明治天皇の4柱を祀る神社です。 

明治2年に仮社殿に祀られた後、明治4年に三方を山に囲まれた平らな地の当地に社殿が建造されました。

創建当初は札幌神社という名称でしたが、1964(昭和39)年に北海道神宮となります。

 

北海道神宮の境内

タクシーは社務所の前までぐるりと回ってくれました。

大きな鳥居を見かけた時、ここで降ろしてくれてもよかったのにと思いましたが、社務所前からの「入り」で正解でした。

その鳥居については後ほど。

 

手水舎

この凍りついた手水舎に軽くカルチャーショック。

とはいえ、しっかりこちらでお清めして拝殿へ向かいます。

 

神門

1月末だったのでお札などを納めている地元の方もちらほら。そして外国人観光客もかなり戻っているようす。

独特の形をしたしめ縄。気になって帰ってから調べてみました。

フラヌイ大注連縄と呼ばれるもので、フラヌイはアイヌ語で「富良野」のこと。

現在も4年に一度、中富良野町の農家さんたちの団体によって作られた重さ400kgにもなる注連縄が奉納されています。

私が参拝した2ヶ月後の3月に新しいものと付け替えられたとか。

 

社殿

大地を守る神様たちを祀るのにふさわしいどっしりとした社殿。

神明造(しんめいづくり)といわれる様式は、伊勢神宮の社殿にも見られる神社建築の中でも古い歴史を持つものです。

写真は伊勢神宮の別宮である 伊雑宮(いざわのみや)の社殿

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社殿に包み込まれるような雰囲気を感じるのは、北海道という地に加え、お伊勢さんと同じ形だからでしょうか。

www.momoyorozu.net

雪吊りの風景も私にとっては非日常的な旅で出会う風景なのです。

 

雪道を歩くことにかなり警戒していた私ですが、階段や社殿正面は融雪されていました。

この石畳の下がどういう仕組みなのか興味津々ですが・・・(笑)

そして雪のあるところもしっかり踏み固められているので大丈夫でした。

 

これなら行けるぞ・・・とタクシーで通り過ぎた大きな鳥居へ向かってみました。

春になると桜並木になる表参道。ここもしっかり踏み固められていてホッ。

 

第二鳥居

社殿(神門)からまっすぐに延びた参道の先にある大鳥居で、鳥居の前は北1条宮の沢通りという大きな道路が走っています。

ちなみに第一鳥居は境内から約1km離れたところにあるそうです。

 

ところで、北海道神宮の社殿は北東向きに建てられています。

北東と言えば「鬼門-きもん-」の方向にあたります。

社殿から見て鬼門の方向にあるのは樺太と北方領土。

創建当時は南進しているロシアに対する「鬼門除け」とされたそうです。

創建から150年以上たっても相変わらず日本にとって(最近では世界規模で)「大厄」の恐ロシアには困ったものです(苦笑)

 

このような理由から北海道神宮の第二鳥居は「縁切り」の意味があるので、参詣時にくぐる場合はご注意ください。

「縁切り」を望まない場合、別の鳥居から入るのがおすすめのようです。

 

ここからは境内(公園内)を歩いて境内社へ。

北海道神宮がある円山公園は約70ha(ヘクタール)の面積があり、東京ドームに換算するとなんと!14個分。

今回はのそのほんの一部を地下鉄駅方面に向かって歩きました。

素晴らしい! 雪道慣れしていない私でも安全に歩けるように圧雪されています。

管理されている関係者の皆様に改めて御礼申し上げますm(__)m

 

開拓神社

こちらには、北海道開拓に尽力された37柱が祀られています。

北海道と命名した松浦武四郎をはじめ、間宮林蔵、伊能忠敬など教科書に登場する人々に加え、最後に追加されたのが静岡県出身の依田勉三。帯広の開拓功労者です。

余談ですが、中島みゆきさんのおじいさんが、帯廣神社近くに依田氏の銅像が立つ公園(中島公園と命名されています)を地元に寄贈しています。

www.momoyorozu.net

 

鉱山の殉死者たちを祀る鉱霊神社と、北海道拓殖銀行関連の穂多木神社。

若い世代はご存じないかもしれませんが、北海道拓殖銀行が破綻してから25年以上も経つんですね。

 

円山公園口鳥居

とにかく鳥居も社殿もスケールが違う北海道。

こちらの鳥居は特にご利益はないそうですが、地下鉄を利用していく場合は最寄の鳥居となります。

 

小数点を見落としたらびっくりですが(苦笑)、この日の気温はマイナス1.1度。

歩いていたらけっこうポカポカしてきました。

完全に感覚が麻痺しているのかもですが、札幌全然寒くないんですけど~

 

北海道神宮の御朱印

御朱印授与所は社殿に向かって右側の御祈祷受付の建物にあります。

建物の入口に向かう廻廊(通路)にはストーブもあって至れり尽くせりでした。

雪や寒さに慣れていない地域の人でも参拝できる配慮がいたるところにあります。

 

参拝記念のしおりもいただきました。

上のマスコットは帯廣神社のおみくじでいただいた「シマエナガ」です。

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北海道神宮へのアクセス

地下鉄 円山公園駅から円山公園口鳥居経由で約900メートル。徒歩15分。

公園内に多数駐車場あり。

 

まとめ

今まで参拝しなかったことを後悔するほど立派で清々しい神社でした。

そして、雪になじみのない私は、雪の境内がこんなにも気持ちの良いものかと驚きと感動でいっぱいになりました。

機会があれば雪の季節はもちろん、新緑に囲まれる春先にも訪ねてみたいものです。

北の都のオアシスである公園の自然を楽しみながらの参拝オススメです。