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【三重】3月の伊勢神宮〈内宮〉をじっくり歩いてみました

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2021年3月に訪ねた伊勢神宮のようすです。

 

別宮(遙宮)である瀧原宮、外宮を参拝し伊勢市内に宿泊した翌日朝、内宮へ向かいました。 

www.momoyorozu.net

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伊勢神宮には毎年のように参拝をしていますが、市内に宿泊して巡るというのは初めて。いろいろな意味で余裕がある参拝はいいものでした。 

 

伊勢神宮と内宮

伊勢神宮は正式には「神宮」といいます。全部で125のお宮を含んだ総称のことで、そのうち内宮(ないくう)と外宮(げくう)がその中心的なものとなります。 

 

神社 概略

【名 称】皇大神宮(こうたいじんぐう)(内宮)

【主祭神】天照大御神(とようけのおおみかみ)

【創建年】垂仁天皇26年(紀元前4年頃)

【所在地】三重県伊勢市

 

祭神は皇室の祖神でもある天照大御神(あまてらすおおみかみ)。私たち日本人の守り神でもあり、国内でもっとも格式の高い神社とされています。

 

内宮の境内

こちらも外宮同様に参拝者は少なく感じました。

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例年の参拝ではこの周辺は観光バスがぎっしりなので異様な光景にすら見えました。

この時は、普通車の駐車スペースも用意されていました。

 

宇治橋(うじばし)と鳥居

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伊勢神宮の象徴的な風景でもある橋と鳥居。

いずれも遷宮では社殿とともに新しく造り替えられます。(社殿より4年早く造営されます)

鳥居の棟柱は内宮と外宮の正宮の棟持柱が”リサイクル”されています。

内宮では、右側通行になります。その理由がのちほど境内でわかります。

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五十鈴川を渡ると聖域です。上の写真は平日の午前10時ころの風景です。

2020年1月は雨の中の参拝でした。

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今回はあまりのお天気が良いので、帰りがけに橋のたもとからこのショットも。

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神苑

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宇治橋を渡り右へ折れて進むと右手にあるのが神苑と呼ばれる日本庭園です。

明治初期まではこのエリアは祭主の屋敷や民家が立ち並んでいたそうです。

 

大正天皇お手植えの松もありますが(どれも立派すぎて)よくわかりませんでした。

例年は団体行動なので余裕がありませんが、今回は庭園の中を歩いてみました。

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梅が咲き始めた頃で、業者さんたちが熱心に木々のお手入れをしているところでした。 

 

火除橋 (ここから先、正宮までの参道にはお手洗いがありません)

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手水舎

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早朝にでも来たかのような人気のなさ。 

参道

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一の鳥居、二の鳥居とくぐるにつれ、身が引き締まります。この空間大好きです♡

 

御手洗場(みたらしば)

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先日のブラタモリ スペシャルでも放映されていましたが、かつては参拝者は自然の川であるこの場所で、参拝前のお清めをしていました。

この御手洗場に向かうのに右側へ降りるため、内宮の参道は右側通行だといわれています(諸説あります)

 

神楽殿を過ぎると正宮です

宇治橋の鳥居をくぐってからゆっくり歩いて正宮まで20分ほどです。その間に心を静かに落ち着けて参拝に向かう準備が整います。

 

正宮

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写真撮影は階段下までとなっています。

遷宮後初の参拝の時はこんな様子でしたが・・・

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(2014.1撮影)

 

鳥居をくぐって正面の拝殿には白い布(御幌-みとばり-)がかけられています。正殿が直接見えないようにするためのもので、時折ひらりと布がたなびいた先に社殿が見えるのがなんとも神秘的です。

 

例年は団体で御垣内参拝をさせていただくのですが今回は個人なのでなし。
御垣内参拝とは、塀の中に入って参拝すること。拝殿左側の塀の内側に入り神職の方と共に参拝している人がいるのを見たことがある方もいらっしゃると思いますが、それです。

なお、ここだけ現社殿の奥に古殿地があるため見ることができません。

 

内宮域内にある別宮へ

内宮には4つの別宮がありますが、そのうち2つがこの境内の中にあります。

正宮を参拝して神楽殿まで戻る途中に右へ入る道を進みます。

ここでも”ねじれ杉”っぽいのを発見!

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左には御稲御倉(みしねのみくら)、正面に外幣殿(げへいでん)を見ながらさらに右へ進んでいきます。

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ここを歩く人は少ないので、ちょっと良い気分。

少し階段がありますが、正宮から歩いて3分ほどでの裏手にある荒祭宮へ

荒祭宮(あらまつりのみや)

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(手ぶれでスミマセン)

天照大御神の荒御魂(あらみたま)が祀られています。

正宮に祀られる和魂(にぎみたま)に対し、荒御魂は荒々しく勇猛な神霊とされます。

伊勢神宮参拝の作法として、和魂の祀られる正宮では感謝のみ伝え、荒祭宮(外宮では多賀宮)では個人的な”お願い事”をするとされています。

 

来た道を戻り、神楽殿の前に出たら、今度は左に進みます。

こちらは数年前に撮影したものですが、木漏れ日の先がどんな風景なんだろうと気になっていました。

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いつも団体行動なので(御垣内参拝の後は神楽殿にて御神楽奉納)、気になっていてもこの橋を渡る機会がありませんでした。


風日祈宮(かざひのみのみや)

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外宮にある風宮と同じ神様(級長津彦命-しなつひこのみこと-)が祀られています。 

渡って来たこの橋は風日祈宮橋。下を流れるのは五十鈴川ではなく支流の島路川です。

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この他の別宮は伊勢市内にある月読宮、倭姫宮、そして瀧原宮(大紀町)、伊雑宮(志摩市)となります。すべてを一度に巡るのは難しいかもしれませんが、ぜひ足を運んでその空気に触れていただきたいと思います。

 

 

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風日祈宮から戻って神楽殿を右手見ながら直進します。

参道は往路と復路がこの神楽殿のところで分かれています。(復路沿いにはトイレや休憩所などがあります) 

復路を進んでいくと例年は見ることのなかった貴重なもの(今度はリヤカーではありませんよ)を見ることが出来ました。

 

御厩

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お馬さんがいるではありませんか! 初遭遇です。

神馬(じんめ)

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皇室から献上された神様の御遣いである神馬。草新(くさしん)号です。

上品そうな瞳から満ち溢れる神々しさがなんともいえません。

この御厩にいるのは不定期とのことで、遭遇できたのは超ラッキーのようです。

写真撮影は可能ですがフラッシュは禁止。あまり大きな声も立ててはいけません。みなさん静かにそのお姿をカメラに収めていました。 

 

参集殿

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参拝者用の休憩施設で椅子や給茶機も用意されています。

また建物の外では御札や御守り、また建物内では御神酒や鈴、御朱印帳や専用袋などの記念品を購入することができます。

建物内では祭祀のようすを映像で流していたり写真パネルも展示されています。

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私が行った時は、天皇皇后両陛下が参拝された時の貴重な写真が見られました。

 

参集殿から少し歩くと神苑の前で往路と合流します。酒樽が目印です。

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(2018.1撮影) 再び宇治橋を渡り、俗界に戻りグルメ&ショッピングへGoです。

 

内宮の御朱印と御朱印帳について

内宮の御朱印は神楽殿横の授与所でいただけます。

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私はほぼ毎年参拝するため、御朱印は節目の時にいただくようにしています。上記の写真は改元した最初の参拝でいただいたものです。

なお、ここでは御朱印帳の購入ができないのでご注意ください。

 

御朱印帳については、記事内にある参集殿(休憩所)あるいは内宮の駐車場からほど近い神宮会館で購入できます。

神宮会館のサイトではネット購入も可能となっています。

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私は遷宮記念の年に販売された水色の御朱印帳(西陣織)と袋を所有しています。

神宮会館 公式通販

 

内宮の駐車場

内宮はすべて有料駐車場となります。

いずれも2時間まで500円。以降30分ごとに100円ずつ追加となります。 

鳥居近くのA駐車場の他、おはらい町(門前の通り)を北に抜けたBエリアの駐車場があります。

※ただしGWや年末年始などの混雑時には利用が規制されることがありますのでご注意ください。

 

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例年はA駐車場の前にバス横付けでラクをしているので、たまには歩こうと思いBエリアの駐車場を利用してみました。こんなにオシャレな地下道があったなんてビックリ。

鳥居からの距離はおよそ1km。徒歩で15分くらいです。

通り沿いはいわゆる食べ歩き街。それについては次回に続きます。

 

伊勢神宮への交通情報サイト

www.rakurakuise.jp