2019年2月の冬のイタリア旅行記 つづきです。
ツアーに組み込まれたローマ市内半日観光。車窓観光とサンピエトロ大聖堂の下車観光の後は、徒歩観光。人気の世界遺産が集中していローマは、交通規制が厳しくバスもゆっくり駐車する場所すらなく、あわただしくバスから降ろされての行動開始です。
スペイン広場やトレビの泉といった超有名スポットを目指し徒歩観光です。
ローマ歴史地区の石畳を歩く
ローマは街全体が世界遺産。古くからの石畳が残っているのではっきり行って歩きにくいです。洋服はオシャレしても、足元だけは歩きやすい靴を用意するに限ります。
そこそこの人数の団体ツアーではオーディオガイドを携行しています。現地ガイドさんの説明を聞きながらの町歩きですが、少し離れると電波が飛ばなくなりますので、これを目安についていきます。
おしゃれなカフェやレストランを横目にツアーはどんどん進みます。
コロンナ広場
官公庁が集まる一角。さすがローマだけあって、宮殿を利用した政府機関などは外観だけでもみごたえがあります。
国会議事堂(モンテチトリオ宮殿)
首相官邸(キジ宮)
窓の鉄格子や警備員にものものしさは感じるものの、この距離で首相官邸を見られるとはちょっとビックリです。
マルクスアウレリスの記念柱 Column of Marcus Aurelius
ガレリア・アルベルト・ソルディ Galleria Alberto Sordi
コロンナ広場を抜けた通り沿いにあります。20世紀に集会所のような施設として建てられたものですが、現在は高級ブランド店が入るショッピングモール。もちろん通り抜けるだけです(笑)
トレビの泉
ローマの名所中の名所。背後のポーリ宮殿と一体になったデザインで、中央には水を司るポセイドンが構えています。
後ろ向きにコインを投げ入れると、願いが叶うとか、またローマに来られるという言い伝えがありますが・・・
私たちが到着した時はこんな感じでしたが、警備員たちが泉のまわりにいる人たちを整理し始めました。
みるみるうちに人が散り、泉の正面に回り込む頃には・・・ 入れないっ!
これじゃあ、コインなんか届くわけないだろうがぁぁ(怒)
まあ、数年前まで大修復で泉が見えない時期もあったことを考えれば、まだ良いほうだと思うしかありません。
「BAR TREVI」でジェラート
ここで小休憩のジェラートタイムです。お店を選ぶ余裕はなく、トレビの泉のすぐ横にある「BAR TREVI」を現地ガイドさんから指定されました。
まず最初にレジで種類(ダブルとかトリプル・・・)を決めお会計。注文種別のカードを持ってショーケース前へ行き、ジェラートの味を選びます。レジの店員さんはカタコトの日本語で対応してくれました。
いちばん小さいものでもダブル。2ユーロくらいだったと思います。ミントとレモンをいただきました。真冬ですが歩いて体も温まっていたのでおいしかったですよ。
しかし15分ほどで、写真撮影、コイン投げ、ジェラート・・・と超多忙なのです(笑)
スペイン広場 Piazza di Spagna
トレビの泉と並ぶローマの名所。このすぐ近くにスペイン大使館があるからこの名前が付けられたそうで・・・(もっと深い意味があるかと期待したけど)案外単純でした。
ここにも警察?警備?の人たちがけっこういます。
無原罪の聖母の記念柱
有名な階段の手前にある柱が気になりました。ローマは広場という広場にこのようなオベリスク(記念碑の一種)があります。戦勝記念というのが多く、中にはエジプトあたりから運んできたというものまで。
しかしこちらのものはなんだか神々しいというか他のものとはちょっと雰囲気が違いました。柱の先にはマリア様ですからね。
でも、この柱はこの地を発掘したら出てきたという古代ローマ時代のものを再利用して19世紀に造られたのだとか・・・
バルカッチャの噴水
ベルニーニ作の舟の形の噴水。あまり水も出ていないので存在感が薄いのですが・・・
夕暮れのスペイン階段
ちょうど正面から西日がさしているので建物がオレンジ色に染まってきれいです。
映画「ローマの休日」ではオードリー・ヘップバーンが階段でジェラートを食べるシーンがあるそうで、それにあこがれて来る人も多いようですが「飲食禁止」です。
この階段、2月の夕方5時過ぎにはすっかり陰になってしまうこともあり、じっと座っていると寒いです。私たちの集合場所は階段のいちばん上なので、せっせと登ります。
スペイン階段上から正面に見える日没が美しい
階段を登りきる頃にはちょうど日が落ちる瞬間。急ぎ足での観光でしたが、このタイミングに合わせてくれたとすれば、ガイドさん”Good Job”です。
しかし、よく見るとバルカッチャの噴水が怪しげな色にライトアップされています(-_-;)
トリニタ・デイ・モンティ教会
スペイン階段を登り切ったところにある教会。16世紀にフランスのルイ12世の命により造られた教会。
サルスティアーノオベリスク
なんだか気づいたらオベリスクの写真ばかりでした(>_<) 街の建物だけではどこで撮ったのか後々わからなくなってしまうので撮影ポイントの目印に、と撮影したのです。
それにしても多いなぁと思ったところ・・・
世界に現存する古代オベリスクの約半数はイタリア
オベリスクは記念碑の一種として古代エジプトが発祥ですが、世界に現存する古代のものとしてはその半数はイタリア(ローマには13本)というから驚きです。
建造物好きでしたらこれをテーマに巡るのもありかも。(土台に書いてある説明の意味が理解出来たらさらに楽しいと思います)
これにて市内観光は終了。
冬は午後6時前には日が落ちます。夏ならもう2時間くらいゆっくりと街歩きもできるのでしょうが・・・ その代わりに、ハイシーズンに比べたら人も少なくゆったりと歩けるのがメリットです。
スペイン広場から下った夕暮れの坂道(システィナ通り)がとても美しかったです。
こちらは完全に”おまけ”ですが、
なんちゃって「真実の口」
このツアーでは、真実の口には行きませんでしたが、市内観光の最後に立ち寄ったローマ三越にあったレプリカで行ったことにしました(笑)
ちなみにホンモノは、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会にあります。
実際に歩いてみるとローマ歴史地区はなかなか複雑。ざっくりとガイドさんに案内してもらった後に行きたいところ、見たいところへ自分で足を運ぶ方が効率がよさそうです。まあ、次に行くとしたらやっぱり建造物巡りになりそうですけど(笑)