2019年2月の冬のイタリア旅行記 つづきです。
ガレリア ヴィットリオ エマヌエーレ2世を出た先、広場に面して建つひときわ美しい教会
世界最大級のゴシック建築 ミラノドゥオーモ(大聖堂)
ミラノを代表する巨大建造物であり、ゴシック建築としてはイタリア最大、世界でも屈指の規模を誇るドゥオーモ(大聖堂)
14世紀から400年以上の歳月をかけて完成した建物です。
しかし、世界遺産には指定されていないと聞いてちょっとビックリ&ガッカリ。(ミラノの世界遺産は絵画・最後の晩餐とその教会のみ)
壁面の彫刻と尖塔
135本の尖塔と3500体の聖人像が建物を美しく装飾しています。
さらにこの素材がすごい! 総大理石。
真っ白ではなく、薄いピンクや灰色が混じっていることで、建物の美しさ引き立てています。イタリアは高品質の大理石の産地があることでも知られています。
おかげで、この後イタリアで見る建造物、とにかく石が気になって仕方がありませんでした(ブラタモリにかなり影響されている感もありますが・・・)
ツアーでは内部見学は含まれておらずここで約1時間の自由行動。これ外観だけで帰るわけにはいきません!入ります!
チケットセンター
ツアー参加者の半数くらいが入場希望。ドゥオーモの脇の通り沿いにあるチケットセンターへチケットを購入しに行きました。
入場料は3ユーロ。イタリアの中ではかなり良心的です。
あまり混雑している様子はなかったのですが、チケット売場の仕事が遅いのか、まとめ買いに行ってくれたイタリア人ガイドさんの要領が悪いのか20分近く待たされました。
まあ、その間にこんな写真や工事中の風景が見られて退屈はしませんでしたが・・・
ん? なんだかスペインのサグラダファミリアの建設現場がよみがえってきたような・・・
ドゥオーモ入口でのセキュリティチェック
あまり並んでいるわけではないのに入場待ちに15分。入口では軍人さんたちよる荷物チェックがあるからです。
冬なのでさすがに服装的にアウトな人はいませんでしたが、教会ですので、ノースリーブや短パンなど肌を露出した服装はNGなのでご注意ください。
入口上部の彫刻
セキュリティチェックに気をとられていると見逃してしまいそうな場所。青銅製の大きな扉も見ごたえがあるのですが、軍人さんがいるので写真が撮れませんでした。
ドゥオーモ内部
「荘厳」ということばだけでは表現仕切れない独特の空間です。
外観の繊細なつくりと同様、こちらも繊細なつくりになっています。
柱から天井に至るまで美しい細工が施されています。
床も大理石で美しい文様が描かれています。
ステンドグラスには、聖書のストーリーが描かれています。
そしてステンドグラスから入る光まで計算されつくした感じです。
ん? これもまたサグラダファミリアで見た感覚がよみがえりました。
(2014.2 スペイン サグラダファミリアにて)
というか、歴史的にはこのドゥオーモのほうが古いわけで、ガウディが参考にしていたのかどうかわかりませんが、サグラダファミリアがこの大聖堂を意識しているような気がしてなりません。「見る順番逆だった?」と思った瞬間です(苦笑)
実質30分ほどの見学、内部ではガイドなしだったので、もうちょっと予習していけばよかったと思いました。また、屋上に登れば(有料)尖塔の様子を間近で見ることができるそうで、いつかそちらもリベンジしたいと思うのでした。
大聖堂広場
また来るならやっぱり冬がいいです。動き回ると程々に温かくなるし、なんといっても混雑していないから。
ミラノ観光はこれでタイムアップ。次の観光地ヴェネチアへ移動です。