2019年2月の冬のイタリア周遊ツアー旅行記です。
ツアーは長距離のバス旅で最終目的地のローマ市内に入ります。昼食後観光に向かったのはイタリアの中にある小都市 バチカン市国にあるサン・ピエトロ大聖堂です。
世界一小さい独立国家 「バチカン市国」
バチカン市国は、イタリア ローマの中にある小さな独立国家です。
面積はわずか0.44平方キロで世界で最小。参考までに東京ディズニーシーが0.49平方キロメートルです。
小さいながらも世界に10億人以上の信者がいるといわれるキリスト教カトリックの総本山でもあるサン・ピエトロ大聖堂があり、カトリックの最高位でもあるローマ教皇(現在第266代)が住んでいるという存在感としては抜群の国なのです。
この教皇が2019年中に日本を訪れるというニュースが最近話題になったばかりです。
2019年11月24日 ローマ教皇が38年ぶりに来日し、東京の他、被爆地である長崎と広島を訪問しました。
バチカン市国は国全体が世界遺産に登録されています。
私たちツアーは地下駐車場からバチカン市国に向かったのですが、どこが「国境」かわかりませんでした(^^;
イタリア人の男性ガイドさん(ジローラモさんみたい)がバスの中で「パスポートね~」とジョークでさらりと言ったことを一瞬真に受けてしまいましたが・・・
バチカン市国に入るのにパスポートは不要でございます(苦笑)
カトリックの総本山 「サン・ピエトロ大聖堂」
キリストの一番弟子であったペトロの墓所に4世紀頃に大聖堂が建てられたのがはじまり。現在の建物は、16世紀頃に教皇ユリウス2世の命で建設された世界最大級のバロック様式の教会です。
名だたる建築の巨匠たちが出がけた建物としてみどころたっぷりです。
大聖堂外観
建物手前の広場が壮大過ぎて、思ったより教会の建物が大きく見えません。
高さ120メートル、幅150メートル以上あるのですが、これまでに見て来たミラノやフィレンツェのドゥオモ(大聖堂)の方が、正直外観のインパクトは大きかったです。
手前の広場をパノラマ撮影してみました
コロネード
巨大建造物好き♡な私は、大聖堂から左右に伸びるコロネード(列柱)に感動♡
ここも大理石をふんだんに使っています。柱が美しい~♡
柱の数は284本。回廊の上には140体の聖人像が並んでいます。
この広場はベルニーニによる設計。
ちょっとした遊び心!?があって、コロネードをある位置から見ると、4本の柱が一直線に重なって見えるんです。「ベルニーニポイント」といいますが見逃してしまいましたっ。
クーポラ(円形ドーム)
大聖堂内部の大半はミケランジェロによる設計。
ミケランジェロが老齢にも関わらず責任者に任命され、建設が進められましたが、彼はこのクーポラの完成を見届けられなかったそうです。
このクーポラに登ることもできるのですが、今回は残念ながら時間がありません。
バチカン宮殿
ローマ教皇が住んでいる建物です。
大聖堂向かって右側にあり(前掲のパノラマ写真のいちばん右端)、毎週水曜日にはこちらの窓から教皇が顔を出されるそうです。
毎週水曜日は、教皇にお会いしたい人々でサンピエトロ広場は人で埋め尽くされるそうです。皇居の一般参賀と同じような雰囲気でしょうか?
数年前にはローマ教皇を決める選挙(コンクラーベ)が日本でもニュースになりましたが、煙が上がる煙突はこちらの建物。
煙突がつけられるのはシスティーナ礼拝堂の上です。
サン・ピエトロ大聖堂への入場まで
この日は月曜日でしたが、祝日で午前中式典があった様子。また隣接するバチカン美術館も休館とあって入場待ちの行列が長かったです。
ここでもセキュリティチェック(空港にあるような手荷物のX線検査を通す)がありました。
この旅の中で一番並びました(30分ほどですけど・・・) 冬だからさほど苦になりませんでしたが、夏はここで並ぶのはちょっとキツいかも。日差しも強いので、シーズン問わずサングラス持参をおすすめします。
と思ったら急に雲行きが怪しくなってきました。
しかし、コロネードに当たる太陽の光のコントラストがきれいでしたよ。
Panasonicの大型ビジョンがありました。こんなところで日本製が活躍しています。(スポンサーでしょうかね)
大聖堂を護るスイスの衛兵も要チェック
サンピエトロ大聖堂を衛るのはスイスの衛兵。イギリスや台湾で見たのと同様に、微動だにせず立っています。
スイス人がここを衛る理由は、長い戦いの歴史の中での活躍や信頼などからだそうです。まあ、陽気なイタリア人にはこういう仕事向かない感じですね(苦笑)
ここの衛兵になるための条件は厳しいようですが、やはりルックスも重視のよう。
そして、このカラフルな衣装はミケランジェロによるデザインで、当時から変わっていないとか。
大聖堂入口から入場
やっと入場ですが建物を間近で見ると、すごいインパクト!(さきほど、インパクトが小さいと思ったりしてスミマセン・・・と反省)
今まで見て来た大聖堂と同様に大理石がふんだんに使われています。
この付近は、カルロ・マデルノが設計しています。
大聖堂に入るまでにすっかり長くなってしまったので、続きは後編で。
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