少し前ですが、ダム湖が枯渇してかつての橋や滝まで出現してしまったと地元ではニュースになり、多くのSNS好きさん?でにぎわった宇連ダムと大島ダムに行ってきました。
もちろん騒動が落ち着き、水はたっぷりある8月に・・・です(暑かった~)。
宇連ダムの概要
「うれダム」と読みます。愛知県新城市にあり、三遠南信道の鳳来峡インターからもほど近い場所にあります。
豊川水系の下流にある豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市などは古くから干ばつに悩まされた地域で、戦後間もない1949(昭和24)年に国の事業として豊川用水の設営が開始されました。その水源となるダムとして昭和33年に完成しました。
野菜や果物、米、花きなど農業の盛んな地域でもある東三河地区の農業用水や生活用水をとして使われています。
水資源機構(国土交通省、農林水産省、経済産業省、厚生労働省の4つの省庁が所管の独立行政法人)が管理するダムです。
宇連ダムの場所
【所在地】愛知県新城市
【河川】豊川水系宇連川
【形式】重力式コンクリートダム
【堤高/堤頂長】65m/246m
【総貯水量】2911万㎥
【着工/完成年】1949/1958年
(出典:ダムカードより)
宇連ダム周辺の風景
管理事務所
ここで呼び鈴を押せばダムカードがいただけます。なお、ここでは大島ダムのダムカードも一緒にもらえます。また、管理所前にある駐車場は7~8台ほど停められます。
現在の貯水量
8月中旬のこの日は80%超でした。7月は雨雲レーダーで奥三河でけっこう降っている日が何度かありましたから・・・
わかりやすい案内板
佐久間ダムとも関りは深く、静岡県の一部(浜名湖の西)にも水が供給されています。
実はわが家のお米はこの地図内にある愛知県の親戚が作っているものなのでこのダムはかなり重要!
ダム堤体
佐久間ダムとほぼ同時期の建設ですが、こちらのほうが古めかしく感じます。
ダム湖(鳳来湖)
堤頂へ入ることのできる門の開放は、8:30~17:30となっています。
ここが2019年5月頃干上がったダム湖。今なお少なく感じますがこれでも80%超です。
屏風岩と鳳来湖
周辺は、乳岩峡(ちいわきょう)や鳳来峡といった名勝があり、紅葉や新緑の人気スポットにもなっています。
天端
宇連ダムのダムカード
※天皇陛下御在位三十年記念カードは配布が終了しています(知人からいただきました)
大島ダムの概要
宇連ダムと同様に豊川用水の水源として平成になって造られたダムです。宇連ダムの補佐としての役割を担っています。
大島ダムの場所
【所在地】愛知県新城市
【河川】豊川水系宇連川支川大島川
【形式】重力式コンクリートダム
【堤高/堤頂長】69m/160m
【総貯水量】1230万㎥
【着工/完成年】1993/2001年
(出典:ダムカードより)
大島ダム周辺の風景
ダム堤体
この角度が精いっぱいなのが残念(T_T) 放流しているように白く見えますが、コンクリートが白っぽいだけです。
もっと下流まで歩けばいい角度で撮れたかもですが猛暑な日だったので断念・・・
管理所
日曜日だったので管理所も無人のようでした。ダムカードも宇連ダムでもらうようになっているせいか、ダムを訪れる人もほとんどいませんでした。
道路を挟んだところに5台ほどの駐車場がありました。(駐車場からのPhoto)
大島ダム案内板
天端
20年弱なので何もかもが新しく近代的。人間と同じでやっぱりダムは年を重ねてナンボですよ~(;^_^A
ダム湖(朝霧湖)
ゲートレス(自然越流方式)のダムです。この日の貯水率は98% 。もうちょっとで流れ出すところでした、惜しいっ!
ダム湖の見えるところには東屋などちょっとした休憩設備がありました。
大島ダムのダムカード
交通アクセスについて
宇連ダム・大島ダム共に三遠南信道鳳来峡インターから15分ほど。三遠南信道と並走して国道151号線経由でも行かれます。
周辺に紅葉やハイキングスポットがあるので道は整備されてはいるものの、宇連ダムの手前1kmほどのところは道幅が狭く、対向車が来るとちょっとドキドキします。その点では、新しいダムである大島ダムの方が道も広く走りやすいです。
が、この日は大島ダムの右岸までは行かれましたが、左岸側までは行かれないと看板が出ていました。工事がいつまで続いているのかわかりませんが、どうもこの周辺工事中が多そうです。
実は、ダムとあわせて、近くに「百間滝」という(分杭峠と同様に)中央構造線の通っているパワースポット的な滝があるので行こうと思ったのですが、工事中にはまるとシャレにならないのでやめました。後日リベンジ予定です。
なお、このさらに奥では、現在「設楽ダム」を建設中。ダム建設はムダな公共工事だという批判も多いのですが、異常気象が続き、”想定外” ”観測史上まれにみる”なんていう言葉が頻繁に聞かれる今、渇水も洪水調節もしてくれるダムは今後見直されていくのか、なんて思ったりするのです。