2019年11月 ANAの特典航空券を利用したマカオひとり旅の旅行記です。
1日目は世界遺産をガイドさんと巡る現地ツアーに参加しましたが、2日目は現地ツアーで踏破できなかったギア要塞に単独で向かいました。
現地ツアーに参加した世界遺産巡りの様子はこちら
半日のコースで巡る世界遺産は、30ある世界遺産のうちの3分の1程度。
その後、自力で制覇を目指していましたが、Google Mapは狂っているし、足は痛いし・・・ ということで失速(>_<)
最近は無茶はやめました(;'∀')
その日の体調や気分で緩急自在というのがひとり旅の利点ですね。
というわけで、あとはこれだけ見ればという気持ちで ギア要塞 を目指します。
ギア要塞とは
標高91メートルの東望洋山頂に1622年から1638年ごろにポルトガル人により造られた軍事要塞。
1976年にポルトガル軍が撤退するまでは軍事用地として立ち入り禁止となっていましたが、その後一般開放されました。
要塞跡という雰囲気に惹かれる方もいるとは思いますが、この敷地内にある灯台や教会の建築美、そして山頂からの眺めがいいことで人気のある観光スポットです。
可愛らしい灯台の写真を見たら女性の方が行きたくなるかも・・・
マカオ市街地からギア要塞へのアクセス
手っ取り早く巡りたいならタクシーを利用
世界遺産が旧市街地にコンパクトにまとまっているマカオですが、ギア要塞だけはちょっと離れた場所にあります。
宿泊したホテルリスボアから歩けば20分くらいの距離でしたが、またGoogle Mapが暴走するとシャレになりません。
今回は往路はタクシー、帰路はバスを利用しましたが、結論としてはタクシーが一番。
ひとりでも安かったので、2~3人ならバスよりタクシーが断然コスパ良し。
安全なタクシーを拾うならホテルのベルボーイ経由で
比較的タクシーは安全なマカオですが、ぼったくりにも用心は必要。
ということで、ホテルのボーイさんを通せば変なタクシーに当たることもないだろうとまじめそうな若いボーイさんに声をかけてみました。
すぐにホテルのエントランス近くにいたタクシーの運転手と話しをしてくれました。
”ギア”という言葉が通じず、ガイドブックの写真を見せたところすぐにわかってくれました。「東望洋山頂」と漢字で伝えるほうがわかりやすいようです。
ホテルからはタクシーで5分くらい。細い路地を入り急坂を上ります。
車両はトヨタ(マカオ市内は日本車の比率がかなり多いです)なので安心(*^^*)
リスボアからの運賃は19MOP(19香港ドルでも可)
しかしこの半端な金額、20MOP払って「お釣りはいらないです」っていう流れになっちゃいます。うまくできています。
松山市政公園入口からギア要塞へのルート
タクシーが停車したところは松山市政公園の入口でした。
英語を(もちろん日本語も)話さないドライバーさんでしたが、ジェスチャーで「この先を登っていけばいいよ」と説明してくれました。
ここは「松山市政公園」と「二龍喉公園」という2つの公園から構成されている広大な緑地エリア。
目的地の世界遺産は松山市政公園の南側から入るのが最短です。
石畳を登っていくと、地元の人が朝の散歩中。お掃除や木々の手入れをしている人もいてきれいな公園です。
公園内は標識も充実しています。
日本語はありませんが、漢字(繁体字)と英語でなんとか意味はわかります。
と思ったら唯一の日本語説明看板を発見!
ギア要塞内の建造物
要塞の石垣
日本のお城のような石積みの壁に囲まれています。 正面右の建物へ進みます。
この建物の中には、台風の際に使われるシグナルが展示されています。
まるでアートですが、実際は緊迫した状況の中で使われていたものです。
さらに登っていくとギア要塞の一番の撮影スポットに到着です。
マカオ市内の風景
マカオタワーもグランドリスボアもそのまた向こうの中国のビル群まで見えます。
メインの建物となる教会と灯台です。
マカオ市内の眺望の反対側、振り向くと灯台と教会が並んでいます。
標高は91メートル。(自然の地形としては)マカオ半島の中でいちばん高い場所です。
灯台
1865年に建造された中国初の西洋式灯台です。
この灯台は今も現役。残念ながら一般の立ち入りは禁止です。
イエローがいかにもポルトガルっぽくてかわいらしい建物です。
修復工事が終わったばかりで、とてもきれいでした。
入口の装飾や錠前のデザイン(クマさんみたい!?)に遊び心がありますね。
しかしそれとは対照的に、すぐ横には(レプリカですが)砲台があります。
左に港珠澳大橋のターミナル方面(東から北)が見渡せます。
教会(礼拝堂)
1622年に要塞が造られた時期に兵士たちの祈りの場として建てられました。
残念ながら内部は撮影禁止。
正面には聖母マリア像、そして20年ほど前に発見されたという300年前のフレスコ画を見ることができます。塩害により劣化はしていますが、色彩もしっかり残っています。
教会の外にある鐘
もちろんここも入場料は無料でした。
松山軍用隧道
灯台のある場所から少し下ったところに隧道(トンネル)の入口がありました。
私が訪ねた日は休業日ということで入れませんでしたが、隧道内を実際に歩くことができるそうです。(でもひとりで通り抜けるのはちょっと・・・)
あまりのお天気の良さに日頃の運動不足解消に・・・と地元の方に交じって公園内をお散歩です。というか、平日のなので高齢者しかいませんが(>_<)
坂道あり、カラフルな遊具(フィットネス用の器具)まであります。
さらに下っていくと太極拳をしているグループも見かけました。マカオ市民の日常を見るのも楽しいです。
風情も楽しむならケーブルカーを利用
なんとこの公園にはケーブルカーも運行されています。かなり距離は短いそうです。
ここも運休日にあたってしまい乗ることはできませんでした。
仕方ないのでロープウェイのふもとまで歩いてみました(下りなので楽ですけど)。
下まで降りると二龍喉公園。西洋の造りの建物が残っていたりします。
池の睡蓮も見ごろの時間でした。
日本の公園よりもきれいに感じるくらいの公園を1時間ほどゆったり散策しました。
時間がなければタクシーを降りた(公園の南側)からタクシーを拾うなり歩くなりでホテルへ戻るところでしたが、公園北側へ歩いてみました。
ケーブルカーの山麓駅
ケーブルカーが運行している日なら最寄りのバス停「二龍喉公園」まで行って、ケーブルカーを利用してギア要塞に行くという手段もあります。
25Bのバスを利用するとリスボアの前のバス停「亞馬喇前地」からアクセスできます。
ただし、観光時間が限られていて、灯台と教会だけ見たいという場合、タクシーで松山市政公園入口で降り、同じ道を引き返す方が良いと思います。
本当は世界遺産巡りをまだ続けたかったのですが、マカオのバスは複雑すぎて・・・使いこなすことができませんでした(泣)
旧市街は圧倒的に市民向けの交通網となっているので、なかなかハードル高いです。
一方、豪華なホテルが立ち並ぶコタイ地区には、系列ホテル間の無料バスも運行されているのでこれを利用してコタイ地区に行くことにしました。