2019年10月の岐阜県美濃地方への旅。
美濃地方にはレトロな街並みや建物が残っています。たまたま車で通過した時に気になり立ち寄った場所は、懐かしい元アイドル?の聖地とされる場所でした。
幹線道路からよく見える位置にレトロな路面電車が並んでいたので、展示施設になっているんだろうと予備知識なしで立ち寄ってみたのはこちら。
旧名鉄美濃町線 美濃駅舎
かつて名古屋鉄道の美濃町線(みのまちせん)の終着駅 美濃駅として利用されていた駅舎です。
岐阜市内から終着のこの駅までの路線は1999(平成11)年に約90年の歴史に幕を閉じました。
駅舎内のようす
時刻表は営業を終了した当時のまま。
駅舎は地元の方が維持管理されているのでしょうか?
手作り感あふれる展示になっています。見学は無料です。
ふと、窓口に貼られているアイドル風のポスター(「明星」や「平凡」の付録についていそうなやつ)が目に留まりました。
※「明星」「平凡」ってとっくに廃刊になっているかと思ったら、「明星」はなんと現役続行中のようです・・・正直そっちのほうがビックリだわ。
誰?あなたは誰?
雰囲気的に西城秀樹さん?かと思って近づいたら、そっちじゃなくて「新御三家」のひとり 野口五郎さんでした。(でもこのポスター、西城秀樹さんにも似てますよね?)
新御三家の郷ひろみさんや西城秀樹さんに比べると、爆発的なヒット曲はないので地味な印象ではありますが、バラエティ番組に出演してしょうもないダジャレを言っていたかと思えば、ギターがうまかったり・・・と私にとってはマルチな才能をもったタレントさんという印象です。
「野口五郎」という芸名が、岐阜県にある山の名前(野口五郎岳)からとったというのはなぜか鮮明に記憶に残っていたのですが、この地出身ということは今回知りました。
ちなみに私は「たのきんトリオ」とか「シブがき隊」の世代でございます。
美濃市出身の野口五郎さんの”聖地” の理由
「私鉄沿線」という曲を1975(昭和50)年にリリースしています。作曲は、実兄の佐藤寛さんという方です。
名鉄は私鉄であり、野口さんが上京する際にこの駅から旅だったということもあり、ファンにとって聖地のひとつになってしまったという経緯のようです。
ホントのところは、作詞家の方の実体験をもとにした歌詞なのでその舞台は岐阜ではないらしいのですが・・・ ファンの心に染みればいいんです!
つい最近には、デビュー50周年を記念して歌碑の除幕式があったそうです。
この記事の写真だけ撮って、実物を見てくるのを忘れました(>_<)
窓口のところにはファンの聖地お約束のノートもありましたし、絵画やポスターなど比較的新しいものが並んでいました。
年代的には多分アラカン(還暦前後)世代と思われる熱心なファンの方々が訪れるているんですね~
レトロな電車が並ぶ屋外展示
まさかの野口五郎さんとの”出会い”でしたが、屋外は鉄道オタクさんたちが喜びそうなレトロな電車が展示されるエリアです。
こちらのエリアも無料です。(駅舎を通り抜ける形です)
扉が開いていませんでしたのでムリやり開けるのもどうかと思い遠慮しました。
車両内にも入ってよかったのかな?
まあ特にマニアでもないのでそんなにこだわりません(笑)
それよりこの終着駅の車止めが、ノスタルジックに拍車をかけます。
路面電車は私にとって”非日常”な乗り物なので、いまでも路面電車のある町に行くと、旅情に駆られてついつい乗りたくなってしまいます。(←結局鉄道好きかも)
ただ、車を運転中に路面電車に遭遇するとマジ恐怖です。豊橋の国道1号線で右折する時警笛鳴らされて以来トラウマです(泣)
こちらの駅舎と車両展示は、鉄道マニアでなければ所要は15分もあれば十分です。
ところでこの駅舎、冒頭の写真を見ると田舎町にポツンと建っていそうな雰囲気がしないでもないですが、意外と交通量が多い場所にあります。
交通アクセスとナビ検索の注意点
こちらは「美濃駅」ですが現役の駅ではないので、「旧名鉄美濃駅」で検索してみてください。