2021年6月に訪ねた静岡県長泉町にあるクレマチスの丘のようすをご紹介します。
四季折々に花は楽しめますが、もっとも見ごろを迎えるのが6月中旬です。
今後についてですが、譲渡された静岡県が庭園の維持や美術館再開に向けて準備を進めているとのこと。新たな情報を待ちたいと思います。
クレマチスの丘とは
静岡県の東端 長泉町の緑豊かな丘陵に、美術館や文学館、地元の食材が楽しめるレストラン、公園などが整備された複合施設です。
大きく分けて2つのエリアがあります。
ビュフェ・エリアは「ベルナール・ビュフェ美術館」「井上靖文学館」と吊り橋のある駿河平自然公園から構成されています。
クレマチスガーデンエリアは、「ヴァンジ彫刻庭園美術館」、クレマチスガーデン、フラワーショップなどで構成されています。
※「IZU PHOTO MUSEUM」は2022.6現在休館中です。
今回訪ねたのは、クレマチスガーデンエリアです。
何度か訪れていますが、クレマチスの見ごろに訪ねるのは2度目です。
素晴らしい彫刻作品と見ごろを迎えていたクレマチスの両方を堪能できました。
クレマチスガーデンエリアへ
エントランス付近
クレマチスガーデンエリアの専用駐車場(無料)からすぐです。
美術館に入る前から緑と花々が咲く癒しの空間を進んでいくと・・・
草間彌生さんの作品に迎えられて入場です。
最初に行ったときは有料エリア内いましたが、その次は見かけず・・・またまた復活!?
チケット売場
入場料はおとな1200円で、ヴァンジ彫刻庭園美術館とクレマチスガーデンに入場できます。(季節によって変動あり・ビュフェ美術館との共通券あり)
チケット売場の外から見える壁画を近くで見ると・・・
見事なタイル画になっています。
このタイル画から通路を進んでいきます。
ヴァンジ彫刻庭園美術館
作品があちこちに立ち並ぶ屋外美術館と奥に屋内展示室があります。
同じ角度から撮影していますが、季節で芝生や木々のようすがずいぶん変わります。
こういう構図好きだ~♡
ジュリアーノ・ヴァンジと美術館について
イタリアの現代具象彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの、世界で唯一の個人美術館として、2002年4月28日、富士山に連なる愛鷹山麓の中腹にあるこの地に開館しました。 1960年代から最近までのヴァンジの彫刻を常設コレクションとし、それらが展示棟並びに庭園のなかで風景と調和しながら点在しています。 (公式サイトより引用)
一番人気の作品はこちら!(笑)
こちらもオススメ~
(左)ガラスにピタっと顔をつけた像!? これって”子供あるある”ですね(笑)
(右)奥に崖から下をのぞくような像がいますが続きは建物の反対側で・・・
こちらもいかがでしょう?
こちらは2012年2月に撮影したもの
個人的に(美術に造詣が深くないので)こういう空間的な美術館でアートに触れるのが気楽でいいかな・・・
作品のまわりでポーズをとって写真撮影する人もちらほらと見られましたよ。
続いて屋内展示へ向かいます。
こちらではヴァンジの常設展の他、近代作家などの企画展が開催されています。
企画展などは撮影禁止の部分もありますが、それ以外については館内でも比較的自由な雰囲気です。(商用目的など制限もありますのでご注意ください)
ちょうどスマホを替えたばかりだったので、展示物をモデルにして撮りまくってしまいました~
館内スペースの使い方もぜいたくで、密とは無縁に美術鑑賞が楽しめます。
クレマチス咲く庭園へ
広大な庭園(芝生広場)へ出ましたが、屋内展示を楽しんでいる間にちょっと雲行きが怪しくなってきました。
彫刻や花々などみどころが点在する庭園は運動不足解消にもピッタリ!
傾斜もあるので歩きやすい靴で行くことをおすすめします。
クレマチスについて
日本では園芸用語としてセンニンソウ属の蔓性多年草のうち花が大きく観賞価値の高い品種を総称してクレマチスと呼ぶ。(中略)
修景用のつる植物として人気があり、「蔓性植物の女王」と呼ばれている。 (Wikipediaより引用)
バラ園を楽しむような感覚で、色や咲き方の違う花々を鑑賞できます。
下はほぼ開花状況が同じだった2012年6月のようすです。
バラのカラフルな色合いには勝てませんが、スタンドに巻き付いているため鑑賞しやすいですね。
さらに池やバラ園があるエリアへ向かいます。
このあたりで、小雨となりバラ園の近くで雨宿りをしたのですが・・・
雷が鳴り響いたのでさすがにこれ以上はムリだと、ここで散策は終了です。
バラ園の隣にもステキなガーデンカフェがあり気になったのですが・・・
このまま雨がひどくなるとまずいと思い先を急ぎます。
ここまでくれば一安心。エントランス付近には雑貨ショップ、レストラン、ガーデニングショップなど雨でも心配のないお店が並んでいます。
しっかり歩いたので小腹がすいてきました。
「チャオチャオ」でティータイム
チャオチャオはピザの窯を持つカジュアルなレストラン。パスタなども含めお食事メニューも充実しています。
最初に訪れのが冬だったので、暖炉に火が入っていてとても印象的でした。それ以来ここにくるとほぼ立ち寄ります。
今回いただいたのは昔ながらのプリンと紅茶でした。
糖分補給して小腹も満たされたところで、雨も落ち着いたのでビュフェエリアにも立ち寄ってみました。
ビュフェエリア
歩けない距離ではありませんが、それぞれのエリアに無料駐車場もあるので車で2~3分で到着です。
実は4度目にしてはじめてここに足を踏み入れました。
開放的な空間のクレマチスガーデンエリアに対して、こちらは木立に囲まれた空間。
ベルナール・ビュフェ美術館
奥の白い建物です
井上靖文学館
周囲は吊り橋のある公園になっています。
特に橋の向こうに何があるというわけではありませんが・・・
マイナスイオンたっぷりの空間なので、時間に余裕があればおすすめです。
まとめ
お天気が急変したりで大変でしたが、見ごろのクレマチスの他、あじさいやユリなども満開でたっぷり花々を楽しめました。
春は桜からはじまり、ツツジやシャクナゲなども楽しめるそうです。
クレマチスは5~6月というイメージですが、種類によっては秋も楽しめるのだそうです。
クレマチスガーデンエリアを美術館も含めゆっくり散策して2時間ほど。
お食事などもすれば3時間くらいが目安かと思います。
アクセスと駐車場
最寄りは新東名長泉沼津インターで、約5km 10分ほどです。
市街地からのアクセスなどはちょっとルートがややこしいのでカーナビ必須です。(私のナビだけかもですが・・・)
余談ですが、最初に訪れた時は新東名開通直前。途中の高架からの貴重な風景です。
駐車場はそれぞれのエリアにあります(ガーデンエリアの方が広いです)
車がないとちょっとアクセスに厳しい場所ですが、三島駅から無料シャトルバス(1時間に1本ほど)が出ているそうです。
場所柄、女性グループも多いのでうれしいサービスですね。