麒麟紀行のはじまりです!
岐阜県可児(かに)市にあるぎふ可児大河ドラマ館に行ってきました。
可児市は岐阜県の南部に位置し、明智光秀の生誕の地のひとつとして名乗りをあげている市です。
大河ドラマは好きだけど・・・大河ドラマ館には行ったことがないという方のためにまずはこちら
大河ドラマ館とは
大河ドラマ館は、毎年大河ドラマの開館にあわせてドラマの舞台となる地に作られます。既存の施設などを利用し、関連史跡の近くに造られています。


左:福島県会津若松市「八重の桜」(2013年) 右:兵庫県神戸市「平清盛」(2012年)
規模の違いは若干ありますが、だいたい展示構成は同じです。
・ドラマのキャストやスタッフの写真とメッセージ
・ドラマシアター(ドラマの紹介とメイキング)
・撮影に使った衣装や小物の展示
・ドラマのセット、体験&記念撮影コーナー
・出演者のサイン展示や来場写真など
肖像権などが厳しいのか「撮影禁止」のコーナーが多いです(NHKからの圧力があるのか館内の係員が神経を尖らせていることがあります)
一方で、大河ドラマ館ごとに工夫を凝らした撮影可能なコーナーも設けられていて、衣装を体験したり、合成フォトなどを撮ることもできます。


左:鹿児島県鹿児島市「篤姫」(2008年) 右:山口県萩市「花燃ゆ」(2015年)
こうやって見ると、全国各地飛んでます、私('◇')ゞ
大河ドラマオタクですね、完全に・・・
岐阜可児大河ドラマ館のようす
場所と駐車場
岐阜可児大河ドラマ館があるのは、東海環状道の可児御嵩(かにみたけ)インターから車で5分ほどのところにある花フェスタ記念公園内。バラの植栽が多いことで人気の公園です。
私は行ったのは6月初旬。バラの見ごろで本来ならたくさんの人が訪れる時期ですが、コロナの緊急事態宣言解除後、休館していたドラマ館も再開直後ということで、人の戻りは少なく、駐車場、ドラマ館ともにかなりすいていました。
西駐車場のみ開放されていて、駐車料金は無料でした。
大河ドラマ館は西ゲートから入ってすぐ 花のミュージアムにあります。
※花フェスタ記念公園内から撮影したものです。大河ドラマ館のみの入場の場合は導線が異なります。
入館料
大河ドラマ館の入館料は、おとな500円。
チケット売場は花フェスタ記念公園のチケットブースと共通です。
花フェスタ記念公園との共通入場券もあります。バラの時期だったので1000円以上しました。オフシーズンならもうちょっとお安くなります。
バラの季節はみごたえがあります。すでに春(初夏)は終わりましたが、これから行く予定の方は、ぜひバラの季節に行くことをおすすめします。



なお、各大河ドラマ館には、半券を持って行くと相互割引があります。
それを知っていたので、このチケットが(今後他の施設で)有効か確認したのですが「この共通券は対象外」とはっきり言われました。なので後日行った岐阜大河ドラマ館に持参しなかったのですが、そちらではどの共通券でも対象だといわれ・・・(怒)
ドラマ館での共通認識をしっかりしていただきたいと思いました。
受付とエントランス
コロナ対策しっかりしています。
館内手前のテントで入館カードの記入をします。QRコードからメール登録というのもありましたが、スタッフさんから「メール登録とか結構手間がかかるので」と手書きをすすめられました。利用したロゴ入りボールペンは記念品としていただきました。
エントランスまでの通路には、ずらりと出演者のポスターが貼られています。長谷川博己さん以外がちらりと隠れています。
館内のようす
館内入って右側にギフトショップ、正面が大河ドラマ館入口。左手には企画展の会場があります。まずはまっすぐ、大河ドラマ館に入ります。
可児大河ドラマ館は、撮影可能な場所は少ない印象でした。
ドラマの紹介をするシアターに登場するのは、明智光秀役の長谷川博己さんと駒役の門脇麦さん。ドラマ序盤での登場人物ということになります。
大河ドラマ館で楽しみなのは、出演者やスタッフの方のメッセージや写真など。
私は今年の音楽がすごくいいなと思っているのですが、今年はアメリカ人のジョン・グラム氏が担当しています。ドラマの展開と曲にこめた思いなど読んでいて納得・・・です。
衣装も今年は4K放送を意識して「色が派手」ともいわれていますが、その色に対する思いなどを黒沢和子氏(映画監督 黒澤明氏のご息女)のメッセージで紹介されています。
写真撮影ができるのは「なれルンです」という合成写真で遊ぶコーナー。
背景と衣装を選ぶと合成してくれます。大画面にその写真が写るので自分のスマホで撮ってお持ち帰り、という流れでした~
出口に近づくとサインコーナーがあります。
これも楽しみにしているコーナーです。個性的なサインがずらりと並んでいるのですが、圧巻なのは本木”道三”雅弘さん。達筆でも知られる本木さんの見事な筆遣いは必見。あと、意外でしたが高橋克典さんも達筆でしたよ。
最後は明智荘のひとたちがお見送りしてくれます。
個人的には石川さゆりさんが歌手なのにいい演技されているな、と。
規模的には小さいのですが、シアターを見たり、しっかり展示を読んでいると所要は30分弱くらいです。
明智光秀博覧会企画展示
この後の企画展コーナーがなかなか見ごたえありました。
大河ドラマ館の出口からアーチを抜け、スロープを登っていくと企画展コーナーです。
”明智光秀物語”と題したパネル展示がメインですが、謎だらけの明智光秀の出生地や前半生、本能寺の変にいたった動機やその後の動きなど、最新の研究からわかったことなどが展示されています。
岐阜県だけでも4か所の出生地とされる場所があります(滋賀にもあるそうです)
本能寺の変の後の行動や消息も諸説あります。私は徳川家康のブレーン”天海僧正”説に1票!(笑)
企画展示コーナーを見終わると2階に着きます。
花フェスタ公園関連のギフトショップやカフェがあり、この通路を歩いて大河ドラマギフトショップへ下りるという導線になっています。
最後は、この方たちがお見送りしてくれます。
ギフトショップ
おなじみの大河ドラマグッズなどおみやげが揃っています。
明智の桔梗紋は色デザインともにオシャレですね。また”敵は本能寺にあり!”や”三日天下”といった明智光秀に関わることばをパロディにしたグッズやお菓子が揃っています。


イチオシのおみやげ
私は昨年、刀鍛冶職人の町 関市に行った時から気になっていたこちらを購入
紙切り小刀(ペーパーナイフ)


地元工芸品でもあり、長く使えそうですし、戦国好きな方へのおみやげにも喜ばれるはず。
家紋入りで、ペーパーナイフの他にはさみ、爪切りもありますよ。
飲食施設について
大河ドラマ館を出たところに戦マルシェというフード屋台がありますが、私が行った日は平日で、雨が降り出しそうな天候ということもあって午後2時くらいでほとんどが店を閉じていました。
花フェスタ公園内には公園を眺めながらお食事できるレストランやカフェがあるので、共通券を購入してそちらでゆっくり散策とお食事を楽しむのも良いと思います。



岐阜県産の食材を使ったレストラン「グラウスダイニング」にて
まとめ
ホームページなどで情報を見るとVR(バーチャルリアリティ)の戦国ゲームやイベントも企画されているようですが、このような状況下で中止になっているものもあるようです。これから年後半にかけて少しずつでも通常に戻ればいいな、と願っています。
イベント情報などをご確認の上、コロナ感染対策をしていかれますようお願いします。
なお(他県民が言うのもアレですが)岐阜県の夏はハンパなく暑いです。近年はそこらの高熱都市をしのぐ勢いで岐阜県内のまちが全国最高気温を打ち出しています。
以前、関市にある話題の”モネの池”に行った際、可児市あたりを通過している時に車の温度計が40℃を記録して驚いた記憶があります。
これから予定している方は、暑さが落ち着き、バラの咲く秋に行かれることをおすすめします。
次は、明智荘(明智城跡)へ続きます。