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【2024台湾旅行記】台南 孔子廟周辺のレトロ建築をぶらり散策

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2024年11月の台湾旅行記です。

台湾南部の台南は、台湾でもっとも早く開発された町で、かつては政治や経済の中心でした。

そんな台南には古都の面影を残す伝統建築や日本統治時代に建てられたレトロな建物がたくさんあります。

 

今回宿泊したのはレトロな百貨店として観光客に人気の林百貨店のお向かい。

このエリアには昭和初期に建造されたレトロな建物が多く、夜になると美しくライトアップされます。

日本との関わりも深い歴史建造物は、建物マニアでなくても一見の価値があります。

 

レトロ建築の前に、タイトルにも表記している孔子廟のご紹介から

台南孔子廟

孔子廟とは儒教の孔子をまつる霊廟で、教えを広めるための学問所も兼ねていました。

台南孔子廟は1665年に創建された台湾でもっとも古い孔子廟です。

広い敷地は公園のようになっていて、開園時間は自由に見学できます(一部有料エリア)

 

 

孔子廟から徒歩5分くらいのところにみどころがまとまっています。

 

日本統治時代の建物

林百貨店

1932年に山口県出身の林芳一氏によって開業した百貨店。

当時、台南では初のエレベーターを装備した建物で、2014年にリノベーションされた建物内では、台湾デザインの雑貨や服飾品が販売されています。

5階にはレトロなカフェもあります。

www.momoyorozu.net

 

旧.日本勧業銀行台南支店 (現.土地銀行台南支店)

林百貨店向かいにある建物で、1937年に完成。

神殿風の重厚な雰囲気の建物は、現在も銀行として使われています。

林百貨店に展示されていた写真によれば、この一角は当時のままを残しています。

 

旧.台南州庁 (現.台湾国立文学館)

1916年に日本人建築家の森山松之助により政治の中心的な建物として造られました。

戦後も空軍司令部、台南市政府庁舎として1997年まで使われ、現在は国立台湾文学館など文化施設として活用されています。

 

旧.台南合同庁舎 (現.消防署)

日本統治時代に消防隊が結成されたのを機に、1930年に火の見櫓として造られた塔に、庁舎が増築された建物。

現在も消防署として使われている他、2019年には消防史料館もオープンしています。

消防署前から林百貨店へ続く中正路。

道幅も広く、ライトアップの時間帯なら交通量も多くなく歩きやすいです。

 

少し離れます(約1km)が、同じく昭和時代の建造物としてご紹介しておきます。

台鉄台南駅舎

在来線の駅舎です。(新幹線ではありません)

1936年に造られた2代目の駅舎で、日本人の設計によるものです。

あいにく外観は工事中でしたが、内部は修復が完了しています。

 

まとめ

レトロ建築の一部をご紹介しましたが、台南は街自体が、まるで昭和にタイムスリップしたような雰囲気を醸し出しています。

台北や台中でも感じましたが、台湾の方は日本統治時代の建物を大事にしながら、センスよく魅力的なスポットによみがえせらせてくれています。

そんな建物を見たり、お買い物するのも台湾の旅の醍醐味です。

一方で、台北や高雄のような便利な都市交通網がなく、観光には不便さを感じます。

実際歩いてみると、商店街の軒先は段差と駐輪バイクだらけでとても歩きにくいです。

しかしその不便さが台南らしさと考えるのも悪くありませんでした。

台北のような大都市にはない、ローカル感を味わいたいなら台南おすすめです。