2024年11月の台湾(台北・台南)旅行記です。
台湾に入国後、桃園空港ターミナル内で台湾ドルへの両替や交通系ICカードへのチャージを行いました。
この記事では2024年時点での台湾のキャッシュレス事情、支払いの注意点などをまとめました。
私はコロナ禍明けの久々の海外はオーストラリアでした。
シドニー市内の街歩きで「オールキャッシュレス」の洗礼を受けました。
コロナ禍の間に着々と世界はキャッシュレスが進歩していることを実感。
その後、国内でもタッチ決済を積極的に利用したりと、旅の影響がありました。
台湾のキャッシュレス事情
前回の旅(台北・台中)から6年ぶりの台湾。
今回の旅は台南をメインにプラス台北中心部を観光しました。
IT先進国の台湾は急速にキャッシュレス化が進んでいると思っていましたが、意外にも日本と同じような状況でした。
ショッピング
駅や百貨店、コンビニなどの店舗では国際ブランドのクレジットカード(VISA/Master)が普通に使えます。
このような場所ではスマホでのタッチ決済もほぼ可能です。
市場などではQRコードが掲げられていましたが、日本のものとは互換性がありません。
飲食
そこそこのお値段の飲食店やチェーン店、スタバ・マックなどのカフェはカードOK。
一方、町のカジュアルな店舗や屋台については現金またはQRコード決済のみという印象。


それはほぼ日本と同じ。
台湾らしさを実感できる夜市などの食べ歩きを楽しみたい場合は、現金は必須といえます。
交通
長距離を除く台湾の公共交通(バス、地下鉄)は
・券売機できっぷ(トークンというコイン型)を買って改札に通す
・交通系ICカードにチャージして改札でタッチ
いずれも日本と大きな違いはありません。
なお、空港乗り入れのMRTに限って改札機でクレジットカードのタッチ決済が可能。
新幹線や台湾鉄道などの長距離路線の場合、窓口や駅の端末でのきっぷ購入にはクレジットカードも利用できます。
ただし交通系ICカードへのチャージが現金のみとなっていることに注意です。
ICカードを使う場合もチャージ分の現金は必要になります。
観光施設
有名どころの博物館・美術館は事前にオンラインでチケット購入していけば現金は不要ですが、それ以外の施設や当日券を購入する場合は、現金も用意しておくほうが安心です。
こちらではレトロな券売機に現金投入(100台湾ドル=約500円)しました。
この他に、現地オプショナルツアーを日本から予約(VELTRA経由)、カード決済していきました。
入場料も込みでしたので自分で支払うことはありませんでした。
両替はどこでするのが良い?
短期旅行(フリー)であれば台湾の空港がベストです。
空港のレートは高いという意見もありますが、台湾は極端に高いわけではないようです。
市街地に出るまでの交通で現金が必要になる台湾では、空港でとりあえずの現金を両替しておくことをおすすめします。
(未確認ですが)双方渡航者の多い羽田空港や福岡空港では台湾ドルの両替ができるそうですが、レートはあまりよくないようです。
もう20年前の話ですが、最初の台湾旅行は送迎&簡単な観光付きのツアーを利用したところ、市中のみやげ店で両替してもらった記憶があります。
あれは割高だったのか知る由もありませんが・・・(今よりは円高なので、まっいいか)
ツアー会社によって良心的なところとそうでないところがあるようです。
結局空港内が一番便利
(第2ターミナル)手荷物レーンの近くにある台湾銀行の窓口で1万円を両替しました。
台湾銀行は台湾最大の銀行(日本でいう三菱UFJみたい)なので安心感はあります。
空港ターミナル内に複数あり、ピンクの看板が目印です。
私の前には先客が1名なのでほぼ待ちなし。
10,000円を両替してもらいました。
こちらが両替のレシートです。
パスポート提示と自署でのサイン(漢字)と電話番号の記入を求められました。
手荷物受け取りレーン近くの両替所は、日本人が多い便で到着すると並ぶこともあります。
その場合、いったん到着ロビーを出た先の両替所や自動両替機を利用しましょう。
レートと計算について
2024年末から現在にかけてのレートは、1台湾ドルあたり4.7円前後。
簡単に計算するには、台湾の価格に5をかけます。
20台湾ドル(お店では「元」という表記が多い)と書いてあれば100円。
2018年は1台湾ドルあたり3.6円でしたので、掛ける4円で計算していました。
ここにも円安の波を感じました。
今回使い残した現金です。
おみやげや台北中心部の飲食はカード、台南での飲食は現金を使うことが多かったです。
交通系ICカード(悠遊カード)のチャージ
交通系ICカードは空港の到着ロビーや駅、コンビニなどで購入できます。
私は2018年に購入したカードを持参していきましたのでチャージからスタート。
(有効期間は20年なので、リピートする方は大切に保存しましょう)
購入ブースに行ったら「チャージは駅の改札で」と言われました。
ということで、空港ターミナル地下にあるMRT駅の有人窓口でチャージ。
改札機の横にあります。
なおチャージは現金のみ。200台湾ドル(約1000円)をチャージしました。
しかし、台南には地下鉄(MRT)がなくほとんど徒歩で行動。
新幹線駅からはホテルへも無料シャトルバスだったので悠遊カードの出番はほとんどなし。
空港へのアクセスと駅内やコンビニで買い物して半分残りました。
ただし台北市内に行く場合は、桃園空港-台北間のMRTは160台湾ドルとお高め。
市内も交通網が発達しているのでMRT、バスなど利用する機会も多いので、300~400台湾ドルくらいチャージしておく方と安心です。
残高は駅の券売機(日本語にも対応)で確認できます。
使い切れなければ、次回に持ち越すか、コンビニで買い物しちゃいましょう。
クレジットカード払い時の決済
「現地通貨」「日本円」どっちが得?
今回現地での買い物で何度か「クレジットカード決済は「日本円」「現地通貨」どちらにしますか?」と聞かれました。
海外でクレカを何度も使っていますがこんなことを聞かれたのは初めてです。
「どちらがおすすめですか?」と聞いたところ「多くの人は、現地通貨です」との回答。
お店の方を信じて現地通貨にしました。
為替の変動があるとはいえ、「現地通貨」が正解のようです。
そういえば2023年にオーストラリアではそんなことは聞かれませんでした。
明細を確認してみたところどうやら「現地通貨」がデフォルトのような感じでした。
親切な台湾人はわざわざ聞いてくれたのはありがたいですが、何も言わずにサクッと現地通貨にしていてもらえれば悩まず済んだかな?
まとめ
現地のお札やコインでの支払いは海外旅行の醍醐味でしたが、キャッシュレス化で消滅しつつあります。
そんな中でも台湾の市場や屋台文化は、まだまだ現金の出番が多く、旅らしさが味わえると思います。
世界のキャッシュレス事情に関するこんなランキングがありました。
2022年の調査ではトップ3が韓国99%、中国83.5%、オーストラリア75.9%。
日本は36%だそうです。台湾は調査対象外ですが45%ほどといわれています。
結論として日本の国内旅行と同じ感覚で現金が必要になると心得ておきましょう。
3~4日の旅行なら飲食や交通費として、ひとりあたり1~2万円分を現金で所持していれば安心です。
日本と台湾はよく似ていますが、現金が流通しているということは「治安がいい」「偽造紙幣が少ない」という象徴だったりもします。
親日国家で民度も高く、女性ひとり旅もしやすい台湾はおすすめです。