三重の神社とお城をめぐる旅 いよいよ最後の参拝です。
伊勢市内の月讀宮より車で20分ほど走ると、海岸沿いの風景に変わり、観光スポットとして名高い名勝・二見浦(ふたみがうら)に到着です。
海岸に面する無料駐車場に車を停め、神社に向かいます。
二見興玉神社
「ふたみおきたまじんじゃ」と読みます。
御祭神は、道開きの神様でもあり、この旅の1日目にもその本宮(椿大神社)も参拝した 猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)。
そして穀物の神様である 宇迦御魂大神(うがのみたまのおおかみ)。
こちらも直前に参拝した月讀宮の境内末社 葭原神社に祀られている神様と同じです。
伊勢参り前の「禊の場」も今は昔!?
こちらの二見興玉(ふたみおきたま)神社は、古くは伊勢神宮にお詣りする人々が立ち寄り、海水で心身を清めて禊(みそぎ)をする浜参宮でした。
しかし、そんな神聖な歴史を持ちながらも近年は神社の名前より、「夫婦岩」という観光スポットで名が知られています。
あくまでも私のイメージですが、そこは社員旅行や家族旅行など、団体でにぎやかに訪ねる伊勢志摩の観光スポット。
私の記憶では時代はバブル直後。昼間からよくもまあというくらい酔っ払ったオジサンたちがいました。それはそれは大きな声でオヤジギャグを飛ばしたり、とにかくご機嫌。にぎやかでしたね。それ以来なので、もしかしたら20年以上ぶりの訪問かと・・・
時代はバブルも弾けて若干静かになりましたが、海岸近くにはお土産店が並び、呼び込みも盛んです。そして周囲はやっぱり団体さんや若いカップルが多いザ・観光地なのです。
ここまでの静かな別宮めぐりから一転して、一気に「俗」の世界へ引き戻されてしまった感じです。
鳥居をくぐり岬の先端へ向かいます。
神さまの御遣いの蛙たちがお出迎え
手水舎は蛙(カエル)の大集団
石の変色の仕方がちょっと不気味です。
神様の御遣いが「馬」や「猿」の神社は何か所か訪ねたことがありますが、「蛙」は珍しいです。
が、後で振り返ったらご祭神の猿田彦大神の御遣いが蛙なので、その本宮である椿大神社の手水舎も蛙でした。
夫婦円満を願う人気スポット 夫婦岩(めおといわ)
夫婦岩(めおといわ)と呼ばれる大小2つの岩がしめ縄でつながっています。
二見興玉神社のご神体は、沖合い700mほどのところにある猿田彦大神ゆかりの興玉神石。夫婦岩としめ縄は、これを遥拝する鳥居と見なされているそうです。
夫婦円満、恋愛成就などのご利益があるとして人気のスポットです。
そして、この地が人気スポットである理由がもうひとつがこれ。
しめ縄の先に見える日の出と富士山の幻想的な風景
夏至の頃(6月下旬)には、しめ縄と日の出、さらには200km離れた富士山が一直線に拝めるそうで、カメラマニアの注目を集めています。
注)イメージです
日の出も気なりますが、工事現場好き♡な私が気になったのはこちら。
年に3回ほど行われる大注連縄張神事
夫婦岩に架け替られている注連縄の張替えが行われます。
注)上記は2017年のポスターです。12月は年ごとに日程が異なります。
すごいですっ、これは見てみたいっ!
ただでさえ「巨大工事現場好き」な私が、人の手によって、これだけの巨大ロープを架け替える現場を見たら感動するに違いありませんっ。必ずいつか行くぞーー。
本殿
注)イメージです
本殿側から見た参道
天の岩屋
宇迦御魂大神を祀った岩窟の遺跡と伝えられているそうです。
天照大神がお隠れになった「天岩戸」のひとつともされています。
二見興玉神社のご朱印
夫婦岩の風景印も入っています。
本殿の右手奥にある建物でいただけます。
車でのアクセスと駐車場
伊勢神宮内宮からは車で約30分。
無料の二見浦公園駐車場がもっとも近くになりますが、釣客や海水浴客などとの共用のためシーズンには混雑すると思われます。
徒歩(5~15分)圏内にも無料駐車場が用意されています。