2019年11月の旅は、前年に続いてANA海外特典航空券を利用してマカオへ行きました。
香港行きの航空券を4月に予約した直後に香港でデモが発生。
この記事は、特典航空券で行き先を決めるまでの過程と発券直後の香港の混乱、そして実際の旅の行程をまとめたプロローグ編となっています。
マカオ行きを決めるまで
2018年の台湾の旅で、海外ひとり旅もなんとか行けちゃうことを悟り、再び台湾に行こうと航空券をリサーチしましたが、人気すぎてとれない・・・(悲)
直行便はムリでも前年のような「ANA深夜便で香港⇒エバー航空で台湾行き」というマニアック乗り継ぎルートが出てこないかと頑張ったのですが玉砕でした。
4月に予約した特典航空券は香港往復
ANAは355日前から特典航空券の予約が開始なのですが、7か月くらい前になってのんびり予約しようと思っているようでは甘いんですね。
日数や言葉の壁もあるので、渡航可能な地域を絞って決めたのが香港でした。
4月のことでした。
特典航空券の内容
【往 路】 羽田---香港 NH821 エコノミークラス
【復 路】 香港---名古屋 NH876 ビジネスクラス
【諸費用】 10,300円
↑今年も香港空港に”建設費”(CONSTRUCTION FEE)を貢ぎました(苦笑)
さらにちょっぴりマニアックなルート。現地での時間を有効活用できる深夜便で向かい、帰りはビジネスクラスがとりやすい名古屋便で。
※2019年12月以降、名古屋-香港路線は運休となっています
本来、香港は治安もよく、ディズニーランドもあることで日本人にも人気の都市。
私もトランジットで2回空港に降り立っていますが、台湾と同様に漢字(繁体字)表記なのでここなら言葉の壁も低くて楽しめそうかな、と。
イメージ
ところが!
香港では中国政府の締め付けに対して6月に勃発した抗議活動が激化していきました。
デモ発生の2019年6月から11月 出発までの経緯
【6月】
テレビで見る限り平和なデモ行進の様相で、1か月くらいでおさまるだろうと呑気に構えていました。
【8月】
日を追うごとにそれは激しくなり、お盆シーズンには空港でデモが起き、空港機能が麻痺する状態に。
その後(搭乗者以外の)空港ターミナルへの出入りが制限され解決
【9月】
新学期早々に中高生までデモに参加。この頃にはさすがに延期か最悪キャンセルするしかないかも、と真剣に考えていました。
しかし、諸々の事情でキャンセルも延期もできずに腹をくくることにしました。
デモの行われていない地域ならばなんとか行かれるかな、と。
【10月】
デモはどんどん激しくなり、もう香港の市街地へ入るのは到底ムリ。
当初は香港からの日帰り観光を予定をしていたマカオにすべての行程を投入することに。以降、安全にマカオへ入る方法を考えました。
【11月】
香港空港の万が一を考え、ギリギリまでホテル予約は控えていましたが、10日前に予約。デモは過激になっていき、とうとう死者まで出る騒動になっていました。
キャンセルしなかった事情
9月にANAの窓口に電話で問い合わせみたのですが、とりあえず運航している状況なので特別な対応はないとのことでした。
外務省からの渡航禁止通達や空港封鎖などの特別な事情がない限りは、自己都合でのキャンセルということになります。
なお、特典航空券は路線の変更も不可。
延期はできるものの予約時から1年間となります。私の場合2020年4月までが期限。
キャンセルしても期限切れのマイルは戻ってこない
特典航空券をキャンセルする場合、払い戻し手数料として3000マイルが没収されます。特典航空券に必要なマイル数に関わらず一律3000マイルです。
今回往路エコノミー、復路ビジネスで使用したマイルは30000マイルでしたので、そのうちの1割です。
キャンセル費用(3000マイル)だけなら腹をくくってもよかったのですが、この中には2019年7月に期限切れとなるマイルが10000マイル以上含まれていました。
潤沢なマイラーなら10000マイルくらいどうってことないかもしれませんが、極貧マイラーにとっては10000マイルはキツい。
こんなことなら国内線特典航空券で一往復するか、ワインでももらっておけばよかった・・・とは後の祭りです。
そしてなにより、やっと確保した”人生初”のビジネスクラスをムダにしたくないという貧乏根性丸出しの理由でした。
【追記】
この旅の2ヶ月後、新型コロナウイルス(COVID19)の発生と感染拡大により香港どころか、世界中の往来に制限がかかるようになりました。
私が延期のリミットとなる(2020年)4月まで香港行きを延期していたらこのチケットはどうなったのでしょうか。期限切れとなるマイルも延長措置がとられたのか・・・
いずれにしても約3年間まったく海外旅行に行かれない日々の中で、ギリギリの選択をしてマカオに行っておいておかったと、今になって思うのでした。
ポジティブにマカオ行きを計画
マカオは香港と同様の一国二制度の特別区ではありますが、香港デモの余波は及んでいないようです。(その違いは歴史的背景にあることを現地で教えていただきました)
私はラスベガスに2回行ったことがありますが(ギャンブルが主目的ではありませんが)、カジノのある町はセキュリティ水準が高く安全というイメージがあります。
マカオならでは旅の目標を決めてみました。あくまでも目標ですが。
- 町の中に30か所ある世界遺産を制覇する
- 世界最長の橋(港珠澳大橋)を渡る
- 豪華ホテルを探検する
- 下町的な食堂から豪華ホテルのレストランでグルメを堪能する
- 有名どころのエッグタルトを食べ歩く
建造物&世界遺産好き💛な私にとっては、マカオだけでも3日間の旅が十分楽しめそうな気がしてきました。
というわけで香港経由マカオ行きというスケジュールで旅のスタートです。
旅のスケジュール
香港空港着---(港珠澳大橋経由)---マカオ 世界遺産めぐり+マカオタワー(半日の現地ツアー)---世界遺産巡り(個人で)---リスボア泊
世界遺産(ギア要塞)---コタイのホテル巡り(ウィンパレス、ベネチアン、MGMなど)---リスボア泊
ホテル周辺散策---(港珠澳大橋経由)---香港空港発
ざっくりと感想
お天気にも恵まれ世界遺産の観光などばっちり楽しむこともできました。
心配していた空港も静穏を保っていました。状況が状況なだけに利用客も少なく、混雑嫌いな私にとってはいろいろとスムーズに運ぶこともできました。
ぶっちゃけ往復の機材はガラガラでした。ビジネスクラスはなんと私ひとり!
なにより、マカオは安全で町もきれいで行って良かったです。
無事に帰ってこられたのでこんなことが言えるのですが・・・
旅行記スタートです。