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【おとなも楽しい】発祥の地 郡上八幡で食品サンプルづくり体験

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この記事は管理人の別ブログに掲載した2015年の記事を加筆修正の上、再掲しました。

 

長年行ってみたかった食品サンプルづくりを体験してきました。

 

”クール・ジャパン”の代表格 食品サンプル発祥の地

日本人はもちろん、訪れる外国人観光客からも注目を集める食品サンプル。ホンモノと見間違う精巧なサンプルに誰もが「おぉ~っ」と声が出てしまいます。

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東京のかっぱ橋道具街などにサンプル品がたくさん並ぶお店やサンプルづくり体験ができる施設もありますが、そのはじまりは岐阜県の山間の町だということはあまり知られていないかもしれません。

訪れたのは、こちらの会社に隣接する体験施設です。

岩崎模型製造株式会社の社屋と発明の祖である岩崎龍三氏の銅像

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国内シェア約70%という食品サンプル業界国内屈指の会社です。もちろん今や世界に進出しています。

夏の風物詩「郡上踊り」で知られる郡上市(旧.郡上郡八幡町)にあります。

観光スポットの集まる城下町(伝統的建造物群保存地区)からは少し離れています。

※城下町の中心にもサンプルづくりができる施設があります。

 

「サンプルビレッジいわさき」でサンプルづくり体験

今回は地元からのバスツアーで参加しました。 

入口

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社屋の隣に入口があります。スタッフの方が入口でお出迎えしてくれました。

 

サンプルづくりの”サンプル”です。

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ラーメンやお蕎麦などはホンモノより高いっ(笑) 

私が体験したのは、レタスとてんぷら1品のセット。普通はこういう盛り合わせはない!とツッコミ入れたくなりますが、食品サンプルづくりの面白さを素人が体験するのにちょうどよい組み合わせだと思います(体験後にそう思いました)

団体でのメニューは決まっているので選べませんが、個人で参加すれば他にも体験できるメニューがあります。 

 

レタスをつくってみた!

そこはまるで調理実習室。グリーンのエプロンを身に着けてスタートです。

70~80人ほどが入れる広いスペースに、5~6人でグループになって作ります。

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食品サンプルって蝋(ろう)でできていると思っていましたが、今は材料も進化して色のついた樹脂を使用しています。

お湯のはってある槽の中に、おたまを使って薄いクリーム色の液体から流し込みます。

それをお湯の上で薄く伸ばします。クレープのような感じになります。

続いて、グリーンの液体を流し込み、かたまりはじめたらお湯の中で少しずつ引っ張って伸ばしていきます。

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薄い膜のようになったら芯になる部分をつまみ、ひだを寄せながらそっと転がしていきます。

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※手振れしまくりでスミマセンm(__)m 

ひとりでは大変なので、グループのみなさんとの共同作業になります。

もちろんスタッフが説明をしてくれますし、困っていればサポートしてくれますのでご安心を。

なんとなくレタスっぽくなってきました。この後、 グリーンの液体でもうひとつ膜を作って丸めれば完成!

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水につけて素早く冷やした後、型に入れて包丁で半分に切ります。

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これはスタッフがスパッ!とやってくれました。

液体を流し込んでからスパッと切るまでわずか1~2分のできごとです。もたもたしていると樹脂がお湯の中で固まりますので急がなくてはなりません。

(完成図は最後に・・・)

 

天ぷらをつくってみた!

まずはこの中から具を選びます(具はプラスチックの完成形です)

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エビ、サツマイモ、しいたけ、レンコン、かぼちゃなどがあります。

しかし1つ・・・と言われると圧倒的にエビが人気でしたね。

 

天ぷらは、まさにホンモノのてんぷらを作るような手順。

衣を高い位置から落としていきます。

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具が包めるくらいの長方形になったら具をのせて包んでいきます。

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お湯(40℃くらい)中でやっていますが、まるで油の中に手をつっこんでいるように見えなくもありませんね(;'∀')

 

完成!!

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※容器は自前のものです

天ぷらの衣のサクサク感不足と、レタスの厚みがアレですが、とりあえず初チャレンジはこんなところです(泣)

トータルしてひとりあたり10分以内です。2つの品を並行して作るので、グループ全体でも40分くらいでした。 

小学校低学年くらいのお子さんでも十分にチャレンジできる内容だと思います。 

併設のギャラリーやショップも充実 

できあがった後は、館内をぐるりと見学します。

職人技の光るリアリティ抜群なサンプルの数々が展示されています。

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食品サンプル発祥の会社なので、こちらも必見!

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まるで工場見学をしているかのような工程が展示されています。(残念ながら現在の職人さんの作業のようすは見られません)

商品化第一号のオムライス

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昭和初期に完成したものです。 

食品サンプルをつくるきっかけは、岩崎氏が少年のころ蝋燭の蝋が溶け水に落ちたときに花のような模様を描くことに感銘を受けたことだそうです。 

 

試行錯誤を重ねながら、よりリアルにしていくために使われてきた材料など

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1958(昭和33)年には、”ビーフステーキ”がアメリカに輸出されました。

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今はカラー写真がふんだんに入ったメニューブックが当たり前ですが、それでもリアルな立体サンプルは商業施設などでお店選びに困ったときにお世話になっています。

これからも私たちをワクワクさせてくれる精度の高い食品サンプルをお願いします。

 

最後はショッピングコーナーへ (^O^)

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最近ではサービスエリアやガチャでもストラップ類を見かけることが多くなりました。

ならば、ここでしか買えない製造元ならではのお買い得コーナー(セットもの)がオススメ!

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お寿司セットやお弁当セットなどがあります。冒頭に掲載している小鉢もオトクに購入できました。

 

この時に購入したもので、ずっとお気に入りなのがこちら

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すでに金属の部分がとれてしまいストラップとしては用を足さないのですが、皮の部分といいかなり精巧なので、そこらに置いておくとホンモノと見間違われます。

最近は色艶が若干失せてきているせいか、リアルさ倍増なんですよ~ 

 
老若男女楽しめ、日本の誇る技術を体験する意味でも素晴らしい”社会見学”だと思います。機会があればぜひ多くの方にチャレンジしていただきたいと思います。
 

iwasakimokei.com

 
なお、東京の元祖食品サンプル屋は、系列会社です
 
 
郡上八幡はお城や街並みも美しいので、ぜひ足をのばしてみてください。