2022年6月の北海道旅行記です。
初日は帯広市内に宿泊。国内でも珍しいモール温泉のある「森のスパリゾート 北海道ホテル」のガーデンウィング モダンダブル( 庭付き)に宿泊しました。
ホテルの場所と駐車場
帯広駅から1kmほど。
少し歩けば大型ショッピングセンターもある市街地にあるにもかかわらず、駐車場に入ると周囲は木々に覆われた自然あふれる空間です。
エントランス前に駐車場は十分にあり無料です。(北海道ならよほどの都市部でない限り、駐車場に苦労することはない・・・と勝手に思っています)
帯広空港からはバスでのアクセスも可能です。
森のスパリゾート 北海道ホテル
1899(明治32)年に北海館として創業した歴史の古いホテル。(その後、移転や改装などを経ています)
建物には北海道らしい独特のデザインや建材を使用した地域性あふれるホテルです。
世界でも珍しい「モール温泉」もあり、観光客はもちろん、ウェディングや会合など地元の方も多く訪れるホテルです。
私が建造物好き♡なのはもちろん、クチコミではお料理(夕食・朝食付きプランあり)にも定評があり、トータルで北海道らしさを満喫できそうだと思ってこちらの宿泊を決めました。
人気のホテルだけあって、予約したお庭付きのお部屋をはじめ、予約が早々に埋まってしまうようです。まだ北海道が雪に覆われている3月(宿泊から3か月ほど前)にじゃらんで予約したので、オトクなプランで宿泊することができました。
エントランスフロアのようす
エントランスとロビー
ビジネスホテル(ドーミーインやルートイン系)御用達の私にとっては、建物の規模やエントランスの雰囲気といい、ちょっと緊張する瞬間です(苦笑)
中に入ると、外観のレンガとは雰囲気が一変するクロークやフロント
2階のバルコニーの曲線や床、天井などにもこだわりが感じられるデザイン。
まるでバルセロナでアントニ・ガウディが手掛けた建造物を見た時のようなワクワク感です。
まあ、余計なひとことを言わせていただけば「うなぎ」の幟はこの空間にはちょっと・・・。浜松市民なのでここに来てまでうなぎ!?と気になっただけ(苦笑)
館内のインテリアなど
壮大な外観を構成するレンガはすべて北海道十勝地方で生産されたもの。じゅうたんや柱などにもこだわりがあります。
ホテルの歴史と建材などの解説がレストラン入口にあるので建造物好きは要チェック。
旅好きとしては、こちらの古地図も気になりました。
そして、館内あちこちにあるのが熊の置物。
いったい何匹いるんでしょうね。「くまさんを探せ!」ができそうです(笑)
帰りに”考える熊”の前でスタッフさんに記念撮影していただきました~
前置きが長くなりましたが、エントランスに入ってすぐにスタッフさんの案内でカウンターに案内されチェックインができました。
この後、もちろんお部屋に行きましたが、記事ではお部屋ご紹介の前に、この1階のエントランス界隈だけでも見ごたえ十分すぎるのでサクッと写真公開します。
チャペル
レンガ造りのチャペル。結婚式が開催されてなければ自由に見学できます。
チャペルの入口には立派な馬車もあります。
都会の外資系高級ホテルの雰囲気とはまた違ったラグジュアリー感。
レンガや石を多様したつくりにプラスして、この暖炉が雰囲気出してます。
これはカナダのリゾートホテル(バンフスプリングスやリムロックリゾート)の雰囲気に通じるものがあると感じました。
階段も気になったのですが、登っていいものかわからず・・・
曲線のバルコニーの上からエントランスやラウンジを見下ろすことができるようです。
ラウンジ(宿泊者専用サービスあり)
フロントの奥、大きなガラス窓に面してラウンジがあります。宿泊者は無料でコーヒーやドリンクをいただくことができます。
身体によさそうなビネガードリンクも用意されていました。
この他にショップもあるのですが、それは次の記事にてご紹介します。
それではそろそろ客室に。
客室はガーデンウィングと日高ウィングという棟に分かれています。
部屋のタイプも多彩で、露天風呂付のスイートルームからシンプルなツイン、シングルまでさまざまなタイプのお部屋が用意されています。
利用人数や予算などにあわせて選べるのはもちろん、リピートする楽しみもありますね。
私はおひとりさまの旅ですが、ガーデンウイングの3階のモダンダブルルームをチョイスしました。
客室のようす〈ガーデンウイング モダンダブル〉
今回利用したのはガーデンウィングの3階でした。
低層階ですが、壁一面の大きな窓からお庭が眺められるお部屋です。
夏ならではの青々とした木々が気持ちよい眺めです。冬の雪景色も気になりますが・・・
大きなベッドのまわりは木のぬくもりと和のテイストが感じられるインテリアです。
対照的にその反対側は石造りの壁面になっています。
そして、この部屋の特徴的な設備が暖炉です。
ガス式のもので、エントランスで見たものと同じような感じでしょうか?
この時は6月なので当然暖炉の出番はありません(T_T) これは冬に泊まるべき部屋でした。冬に訪れたらこの部屋にお籠りしたいっっっ。
公式サイトによると広さは27㎡。
ベッドと小さなテーブル、ひとりがけのソファーにオットマンなど家具類で”満員御礼”といった感じです。
部屋は畳敷きになっていますので、入口で靴を脱ぐスタイルです。
入口付近は和風旅館の雰囲気があります。
アメニティも(ビジネスホテル系の利用が多い私にとっては)ちょっとぜいたくな感じ。
スキンケアには、LEAF & BOTANICSというブランドの純米酒(SAKE)シリーズが用意されていました。なんでも試せる頑丈な肌なのでお持ち帰りさせていただきました。
ただ、館内着が浴衣というのがちょっぴり残念でした。
バスローブとはいいませんので、作務衣風にしてくれるといいかも。
ペットボトルのお水やホットでいただけるコーヒー、お茶も用意されています。
オシャレなポットを使ってみたい気もしましたが、冷たい飲み物ばかり飲んでいたので出番が・・・ やっぱり冬に来るべき、か。
コーヒーも夕方はラウンジで、朝は朝食会場からテイクアウトで事足りました。
シャワールーム
シャワールームもありますが、ここでのお楽しみは温泉ですから~
ホテル内のガーデンを散策
間もなく雨が降り出しそうな日没時のお庭を歩きました。
青々とした見事な芝生は、農薬を使わず、ホテルのスタッフさんが日々手入れをしているそうです。
市街地にあるとは思えないほど静かな空間です。
運が良ければリスにも出会えるそうですが・・・出会えませんでした。
翌朝は雨が降っていたのでお散歩断念です。
過去の北海道の旅では、知床では鹿、富良野ではキタキツネにも遭遇したので、今回もイケると思ったのですが、この後の行程も含め動物には出会えませんでした(泣)
建物には、ふくろうの「みざる、いわざる、きかざる」もいました。
こちらの森のスパリゾート 北海道ホテルはシティホテルでありながら、温泉があるのも人気のひとつです。
モール温泉を初体験
(写真はじゃらんのサイトよりお借りしました)
モール温泉とは
太古に地中に埋もれた植物が、黒炭に変化する過程で生じるフミン酸やフルボ酸という肌をすべすべにする有機物が地下水に溶けだし、温泉となったものです。 特に、北海道ホテルの源泉から湧き出る温泉は、ここ一帯のモール温泉の中でも、最も濃く、湯口から出るお湯は源泉100%、自然のままに汲みあげたお湯の中には、藻のような沈殿物が含まれます。
これが植物性モール温泉の成分であり、肌をすべすべにする美人の湯の素、温泉成分の高さの象徴です。(森のスパリゾート 北海道ホテル公式サイトより引用)
国内の温泉はほとんどが鉱物の温泉。植物由来のモール温泉というのは世界的にも大変珍しく、北海道遺産にも認定されています。
お湯の色は茶褐色。今まで赤茶色の温泉としては、有馬温泉、不老不死温泉に入ったことがありますが、それとは違う透明度のある茶色のお湯でした。
ぬるぬるとした肌触りも今までに体験したことがない感触で、本当に肌がすべすべになりますよ。
また、フィンランド由来のロウリュウ(サウナ)もあります。
熱された石に水をかけて蒸気を発生させるのですが、何年かぶりにサウナに入った私は3分以内でギブアップしてしまいました~
長くなってしまったので、お食事については次回に。