2014年2月の冬のスペイン周遊ツアー旅行記です。
感動のサグラダ・ファミリア見学の後は、昼食をとりながらバルセロナ市内屈指のオシャレストリートであるグラシア通りを散策観光します。
グラシア通りにあるこちらのレストランで昼食。
雰囲気の良いレストランでしたが、ツアーの食事ですから・・・ご想像ください(苦笑)
グラシア通りはモデルニスモ建築の”ギャラリー”
このグラシア通りには、おしゃれなブランドショップが並んでいるのですが、それらの建物の一部は、歴史あるモデルニスモ建築(バルセロナを中心に19世紀末から20世紀初頭にかけて登場した新たな建築様式)となっています。
ツアーなので自由時間はなかったのですが、これらの建物のいくつかを説明付きで徒歩見学しました。食後の腹ごなしにはちょうどいい感じ('◇')ゞ
バスに長時間揺られていることの多い旅だったので、都市部では徒歩観光の方がうれしいですね。
それにしても思ったより人も車の通りも少ないゾ・・・
どうでしょう このガラガラっぷり(爆)
それもそのはず、この日は日曜日。日曜日はお店は基本的に休業。
バルセロナ屈指のショッピングエリアなのに・・・。お国柄とはいえ、観光客相手にもちょっとは働こうよ、スペインのみなさ~ん!
カサ・ミラ(by.アントニ・ガウディ)
実業家のペレ・ミラ夫妻の邸宅として1912年に建築されました。直線を持たないといわれる斬新な建築です。
世界遺産に登録されたのは1984年。当初はこことグエル公園のみの登録でしたが、その後サグラダ・ファミリアなどを含めた「アントニ・ガウディの作品群」として2005年に拡張登録されているそうです。
建築当初は酷評されていたそうですが、サグラダ・ファミリアより先に世界遺産に登録されているとは驚きです。「やっと時代が追い付いた」といえるかもしれませんね(笑)サグラダファミリアより先に
現在は屋上や館内の一部が見学できるようになっています。
が、何か外観が違う気がする。通常はこんな外観です。
写真ACから
なんと、数週間前から修復工事に入ってしまったというカサ・ミラ
上部が少しだけ見えていますが、建物はすっぽり工事用の外壁とシートにくるまれています。
シートには見馴れたあの日本企業(その後いろいろとお騒がせの企業ではありますが・・・)のロゴが入っていました。
でも、シートの絵も立体的に描かれていて、ある意味楽しませてくれますね。
近くまで歩いて行くと、1階のカフェは営業中でした。
※現在、工事は終了しています。
カサ・ミラは残念でしたが、こちらはバッチリ。
カサ・バトリョ(by.アントニ・ガウディ)
地中海をテーマにしたといわれる建物は、グラデーションの瓦やタイル使い、バルコニーや柱などの造形物の独特なデザインが目を引く建物です。
世界遺産に指定されています。
1900年初頭に、事業家のジュゼップ・バッリョ・イ・カザノバスの依頼で造られた邸宅。
こちらも内部が見学できるそうで、屋上を歩く人たちの姿が見えました。
このカサ・バトリョに並んで建つのが カサ・アマトリエール(左側)
木々の葉が落ちている冬だからこそ、建物の全景は撮りやすいですね。
カサ・アマトリエール
こちらはガウディではなく、ブッチ・イ・カダファルクの設計によるもの。
アントニー・アマトリエールというチョコレート王の邸宅として1900年ころ造られました。世界遺産には登録されていませんが、隣のカサ・バトリョを造ったガウディがこれを意識していたとも言われています。
ガウディほど斬新ではないけれど、伝統的な建築もリスペクトしながら進化している感じを受けました。先端部分はレゴブロックみたいだけど・・・(笑)
外壁なのに、住宅の内装に使われていそうなデザインです。
こちらも現在内部が見学できるようになりました。
さらに、この数件おいた先にはもうひとつ。
カサ・リェオ・モレラ
ガウディと同時代に生きた、モデルニスモ建築の双璧といわれる ドメネク・イ・モンタネールによる1906年頃の建築です。
こちらはヨーロッパ各国で見られるようなゴシック様式を継承したような印象。
1階にはスペインを代表するブランド LOEWE(ロエベ)が入っていますが、お休みでした。
こちらも近年内部の見学ツアーが開催されているそうです。
今回は外観だけとなりましたが、いずれも内部が見学できるということを知ったので次に訪れる時はこれらの建物見学をしたいと思います。
この後は、「おまけ観光」で、ドメネク・イ・モンタネールの建築などを見に行きます。
こちらからツアーのダイジェスト・リンク集がご覧いただけます。