2020年6月に「麒麟紀行」の旅の途中に訪ねた岐阜市立図書館についてご紹介します。
旅先で図書館に立ち寄るということはほとんど経験がありませんが、今回はスタバをさがしていたら偶然この図書館を知りました。
実は、建物や環境に地域的特徴のあるスタバ巡りも旅の楽しみのひとつなのです。
- みんなの森「メディアコスモス」とは
- 館内の撮影について
- 1階フロアのようす
- 2階へのアプローチ
- 2階フロア(図書館)のようす
- 撮影のタイミング
- スターバックス みんなの森 ぎふメディアコスモス店
- 敷地内は絶賛工事中
- 駐車場について
みんなの森「メディアコスモス」とは
「知の拠点」の役割を担う岐阜市立中央図書館
「絆の拠点」市民活動交流センター、多文化交流プラザ
「文化の拠点」展示ギャラリー等からなる複合施設です。
(みんなの森 パンフレットより)
外観は新しく落ち着いた雰囲気。
ブラウンが基調で緑が濃くなってきた木々と調和しています。
2015年に岐阜大学医学部・附属病院の跡地に建築されました。
岐阜駅からは2kmほど離れた場所ですが長良川や金華山にほど近い緑の多いエリア。
建物の設計は伊東豊雄氏。
この方のお名前を知ったのは一昨年の台湾旅行でした。台中の国家歌劇院、台北のエスリテホテル(松山文化創園区にある誠品書店がプロデュースしたホテル)といった台湾の著名建築を手掛けている日本人建築家です。
これをきっかけに、気になる建築家のおひとりになっています。
機会があれば国内でもその作品を見たいと思っていた矢先に、伊東氏の作品にプラスしてスタバまであるなんて、素晴らしすぎるコラボレーション!!
他を巡る時間を削ってでも行く行く!(笑)
エントランスのようす
総合案内や施設関連の手続きカウンターがあります。
館内の撮影について
一部撮影可の場所もありますが、あくまでも地域住民の公共施設。観光客がパシャパシャと写真を撮るのははばかられる場所です。
受付でお聞きしたところ撮影は可能ですが、コロナ禍ということで長時間の滞在はしないことや、利用者の方々の顔を極力写さないようにとのことでした。
もちろん静かに行動することも忘れてはいけません。
1階フロアのようす


フロア案内のデザインもオシャレです。
イベントなどが行えるオープンスペースや研修ルーム


スターバックスとローソンが入っています。


スタバについてはこの記事の最後にて
2階の図書館に向かいます
2階へのアプローチ


コンクリート打ちのシンプルな構造に木々を組み合わせた構造になっています。
2階のエントランスには、異次元な世界へいざなわれるようなドーム天井。
この先に待っている素晴らしい空間の”プロローグ”に過ぎないんですけどね。
2階フロア(図書館)のようす
印象的な照明の傘が並ぶ空間。
”グローブ”と名付けられたデザインの異なる傘は”小さな家”としての役割を持ち、その下には利用者や目的にあわせたスペースが作られています。
建物の天井は、岐阜県産ヒノキを使った木製格子屋根になっていて、”大きな家”の役割を担っています。
薄くした素材で編むことによって、波打つ様子はまるで布のようです。残念ながらヒノキの香りはあまり感じられませんでしたが、曲線美や色から木のぬくもりを感じます。
曲線の美しさが独特で伊東氏らしいなと思いつつも、作る側の職人さんは大変だぁ~
これらの”屋根”は光や温熱などを調整する重要な役割を果たしています。
訪れたの日は雨の夕方でしたが、天井やガラス張りの壁から入る自然の光と照明がほど良い明るさを保っていました。




まるで時間が止まったかのようなゆったりした空間。高級ホテルのラウンジのような雰囲気すら感じます。
窓際には新聞棚や閲覧スペースもありますが、この時はサービス休止中でした。


すべての書架が低いため全体が見渡せ、図書館にありがちな圧迫感がありません。
大河ドラマ館が開設されている歴史博物館も立派でしたが、他地域に誇れる素晴らしい施設を持つ岐阜市民のみなさんがうらやましいです。
とても素敵な建物ですので、わざわざ遠方から出かけても見る価値は十分にあります。
利用者のみなさんのお邪魔にならないように配慮の上で、ぜひ。
撮影のタイミング
夕方5時近くということやコロナ禍で利用者が少なかったということは、撮影するのには好都合でした。(ほとんど利用者が映り込まずに撮影できます)
ただしちょっと写りが全体に暗めなのはコンパクトデジカメなので・・・
今回は郊外にホテルを撮ったためここで退散しました。
図書館は夜8時まで開館しているので、時間と撮影機材に余裕があればライトアップされた建物を撮影するのも良いと思います。
お待たせしました!図書館見学後は、1階のスタバへ向かいます。
スターバックス みんなの森 ぎふメディアコスモス店
図書館の傘”小さな家”と統一がとれている可愛らしいデザインです。
図書館側からも(1階総合受付前)出入り可能です。
ソーシャルディスタンス確保のため席数が少なく20名も入れば満席な様子。


決して広くないのですが、ドーム天井のおかげで開放感が感じられます。


私の夏の定番 マンゴーパッションティーフラペチーノいただきました(^^)v
敷地内は絶賛工事中
スタバから見える風景に工事中好きな私は目が釘付け(@_@)


※2020年6月現在のようすです。
この巨大ビルは建設中の岐阜市新庁舎。ぎふメディアコスモスとあわせ、ここには広場など人々の集まる交流スペースが計画されています。
2021年度完成とのことで他県のことながら完成が楽しみです。
【追記】2021年5月6日に新庁舎が開庁し、2022年7月に再訪しました。
駐車場について
今回は自家用車で行きましたので駐車場を利用しました。
ぎふメディアコスモスには敷地内に自走式の専用駐車場が完備されています。(高さ制限があります)
施設利用者は、館内で手続きをすると2時間まで無料で利用できます。
屋根付きの通路で直結しているので、雨にぬれず利用できてありがたかったです。
図書館以外にも展望台なども開放され、手続き以外にも訪れたくなる素晴らしい空間が広がっています。
また岐阜を訪れる時には足を運んでみたいと思います。