コロナ感染拡大による外出制限も少しずつ緩和され始めました。
”密”になるところは避けたい、今後の見通しもまだ不安なのでできればあまりお金をかけずに楽しみたい、と考えている方も多いはずです。
そんなお出かけにおすすめしたいのが社会科見学です。
社会科見学とは
ざっくり言うと産業の技術や歴史などを学ぶための体験。
多くの方が小学校の遠足(最近は校外学習という)で、日ごろお世話になっている食べ物や地域の産業の工場見学に行ったことがあるのではないでしょうか?
それが社会科見学です。
静岡県民(特に西部)の定番コースは自動車工場と楽器工場でした。低学年の時はパン&牛乳工場でした。
従来は学校団体を受け入れることが多かった社会科見学ですが、最近では学校の団体だけではなく、企業PRの一環として、見学ルートを整備し、一般団体や個人客を受け入れる企業も増えてきました。
また、予約なしでも見学できる企業ミュージアムを備えるところも増えています。
社会科見学にはまってン十年!?
多分子供の頃から普通の遠足より、こういうのが好きでした。
大人になってからも個人あるいはツアーに参加しながら今まで多くの社会科見学に行ってきました。工場はもちろん、ダムや高速道路の工事現場の公開見学会など人並み以上に行っていると自負しています。最近ちょっとネタが枯渇気味ですけど(苦笑)
それらに関する記事は一部当ブログにも移行していますが、基本的には前ブログに残していますのでよかったらリンクからご覧ください。
そこで、今まで訪ねた中から2つの記事に分けて16か所ご紹介したいと思います。
社会科見学といっても業種も見学形態もさまざま。現在、コロナ感染対策で工場の製造ライン見学はほとんどが受け入れを停止しています。一方で、今回ご紹介するのは、企業活動を行う現場とは別につくられたPR施設を中心に選択しました。
前半では創業の地を整備して一般公開している施設
後半では「ニッポンの底力」を知ることのできる企業ミュージアムをご紹介します
こんな時期だからこそ、改めて日本のすごさを見直すのに絶好のチャンスです!
有名サイトでもランキングが紹介されていますが、ちょっとマニアックなところもランクインしているのでお楽しみください。
新型コロナ感染対策のため休館延長や一部サービスが制限されているところがありますので、必ず最新の情報を公式サイトからご確認ください。
創業の歴史を感じられる社会科見学8施設
【第8位】UCCコーヒーミュージアム(兵庫県神戸市)
神戸の沖合いポートアイランドにあります。
ここはポートピア博覧会の跡地。UCCの大きなコーヒーカップのパビリオンがありました。現在本社ビルと並んでミュージアムが開設されています。
コーヒーの歴史から道具、コーヒー文化に関する知識などが身につく展示。そして併設のカフェもレベルが高いです。
当時はコーヒーも飲めなかったお子ちゃまの私でしたが巨大コーヒーカップは鮮明に記憶に残り、今は無類のコーヒー好きとなったきっかけのミュージアムです。(創業というより私とコーヒーの歴史の原点かも?)
◆UCCコーヒー博物館(2015.10)の記事
https://momoyorozu.cocolog-nifty.com/hyper/2015/10/ucc-3ac3.html
◆入場料:有料 ◆予約:不要(セミナーなどは要予約)
【第7位】豊田佐吉記念館(静岡県湖西市)
トヨタグループの祖・豊田佐吉氏の生家があった場所です。自動織機の発明から会社をおこし、この地で誕生した長男・喜一郎氏が自動車の製造をスタートしました。
現在でもトヨタグループの社員が研修で訪れるそうで、完璧に手入れされたのどかな里山の風景の中に、日本の未来のために真剣に開発に取り組んだ豊田佐吉氏の精神が根付いています。
◆入場料:無料 ◆予約:不要
【第6位】こまつの杜(福井県小松市)
建設機械メーカーのコマツの創業地には、こどもたちが建機に興味を持ってもらえるようなミュージアムが整備されています。屋外には、国内ではここでしか見られないレアな世界最大級のダンプが展示されています。
◆入場料:無料 ◆予約:不要
【第5位】INAXライブミュージアム(愛知県常滑市)
伊那製陶(現.LIXIL)の発祥の地。煙突のある建物や窯などが残されているほか、世界のタイルミュージアム内では、イスラムやヨーロッパの美しいタイル装飾が見られます。
また体験施設もそろっていてファミリーで1日楽しめます。
◆INAXライブミュージアム(2015.6)の記事
https://momoyorozu.cocolog-nifty.com/hyper/2015/06/inax1-2f8b.html
◆入場料:無料(一部有料施設あり) ◆予約:不要(セミナーは要予約)
【第4位】月桂冠大倉記念館(京都府伏見市)
ちょうど桜の季節に行ったこともあり風流でした。近隣には古くからの酒造も多く立ち並んでいます。観光客の密集する有名スポットとは違って落ち着いた雰囲気が楽しめます。
◆入場料:無料 ◆予約:不要
【第3位】サントリー山崎(大阪府)
NHKの朝ドラ「マッサン」のモデルになった工場のひとつです。
大阪府内とは思えない緑あふれる場所にあります。ガイド付き製造ラインの見学では、樽の並ぶ貯蔵庫まで見ることができます。見学後には無料試飲もあります。
また、山崎といえば豊臣秀吉v.s.明智光秀の「山崎の合戦」が思い浮かぶ方も今年は多いと思いますがわずか数キロのところに古戦場跡があります。
◆サントリー山崎蒸溜所(2015.10)の記事
https://momoyorozu.cocolog-nifty.com/hyper/2015/10/post-dd24.html
◆入場料:無料 ◆予約:要予約
【第2位】ニッカウヰスキー余市蒸留所(北海道余市町)
こちらも前出のドラマ「マッサン」の舞台になった場所。北海道の自然に溶け込んだ素晴らしい場所にあります。ガイド付き工場見学の他、ミュージアムも充実。
世界でも希少になった石炭を使った蒸留を間近で見ることができます。
◆ニッカウヰスキー余市蒸留所(2015.5)の記事
https://momoyorozu.cocolog-nifty.com/hyper/2015/05/5-e118.html
◆入場料:無料 ◆予約:要予約
【第1位】ノリタケの森(愛知県名古屋市)
創業時の雰囲気を残す赤レンガの建物や煙突広場を中心に、企業ミュージアム、オールドノリタケのコレクション館、体験施設、アウトレットショップ、レストランなどが併設され名古屋市民にも人気の公園。休日にはイベントも行われています。
食器メーカーのイメージが強いノリタケですが、工業用から医療、発電設備にいたるまでの大企業グループ。企業展示も目からウロコがいっぱいです。
◆入場料:無料(一部有料施設あり) ◆予約:不要(セミナーは要予約)
創業の地は、記念スペースとして整備されているところが多く、(一部を除き)公園や駐車場も用意されていますので、密になる確率も低いと思います。
後編では、技術大国ニッポンの底力を感じられるミュージアムをご紹介します。