おでかけ ももよろず

日本全国北から南、たまには海外へ・・・”よろず”な旅をご紹介

【函館】タワーから眺める夏の五稜郭

スポンサーリンク

2021年7月の函館~青森旅行記です。 

函館2日目の朝、五稜郭に向かいました。

前日ほどではないにしろ、この日も好天に恵まれてのスタートでした。

www.momoyorozu.net

 

何はともあれ五稜郭の全容を確認するためにはタワーへGO! 

f:id:momoyorozu:20210815000935j:plain

 

五稜郭タワーに登ってみた!

現在のタワーは2006年に造られた2代目(初代は1964年建造)です。

タワーの高さは107メートル。

こういう ”THE観光地”なタワーに登るのは本当に久しぶり。

料金はおとな900円です。

f:id:momoyorozu:20210815001241j:plain

f:id:momoyorozu:20210815013741j:plain

1階フロアには、入場チケット売場とギフトショップがあります。

エレベーターは密にならない程度、10名くらいでの乗車でした。

エレベーター内はプロジェクションの演出などもありますが、ゆっくり楽しむ余裕もなくあっという間に展望台に到着しました。

 

100名城に指定された五稜郭とは

100名城というと、多くが戦国時代から江戸時代初期にかけて造られたお城ですが、五稜郭は時代背景や役割がちょっと違います。

幕末に下田と並んで初めて港が開かれたのがこの箱館(←当時の表記のまま)

外国要人とのやりとりをする最初の奉行所は、現在の元町公園の付近にありましたが、港に近く、有事に対応できないということで、低湿地であった少し内陸にあるこの場所に奉行所が移されました。

外国の要塞を手本にして、外敵から国を守るための要塞として1864年に造られたのが五稜郭です。

形は西洋の要塞を模した星型ですが、戦国時代から大名たちが技を競ってきた”お家芸”ともいえる土塁や堀といった構造を持つ和洋折衷の要塞なのです。

 

展望台のようす

展望フロア2階からの眺め

エレベーターが到着したのは最上階(展望フロア2階)。

全面ガラス張りのフロアから見下ろした風景です。

f:id:momoyorozu:20210815003407j:plain

星型の真ん中にあるのが奉行所(再建)

五稜郭は春夏秋冬それぞれのカラーが楽しめることがウリです。

  • 春は(桜の)ピンク
  • 夏は緑
  • 秋は(紅葉の)赤または黄色
  • 冬の白

あ~、全部見たい。歴史に興味がなくても函館市内が一望できるのでオススメです。

 

展望台は90メートルのところにありますが、先端がちょっとみにくくて、あと20メートル高かったら・・・と欲が出てしまいました。

こちらは築造当時の模型(250分の1)の模型。そう、この高さが欲しいっ。

f:id:momoyorozu:20210815004101j:plain

星形の尖った部分を稜堡(りょうほ)といい、これは大砲で攻撃する際、死角をなくすために考案されたものです。

南東方面 山の麓に函館空港が見えます。

f:id:momoyorozu:20210815005445j:plain

南西方面 函館山と港周辺

f:id:momoyorozu:20210815005511j:plain

土方歳三ブロンズ像

f:id:momoyorozu:20210815005912j:plain

ご存じ新選組の副長。

五稜郭が舞台となった箱館戦争で、新政府軍の攻撃により命を落としました。

1階にも立像があり函館のヒーローですね。 

五稜郭の歴史展示

f:id:momoyorozu:20210815010431j:plain

ペリー来航から開国、箱館戦争にいたるまでの五稜郭の歴史を紹介。

ジオラマも用意されているので、文字だけでなくイメージがつかみやすくなっています。

こちらは私の大好物。城の構造の解説。

f:id:momoyorozu:20210815014007j:plain

が、このパネルはお天気が良すぎると反射して読みにくいかも・・・

 

展望台は2層になっているので階段で1層目へ下ります。

展望フロア1階 

f:id:momoyorozu:20210815011005j:plain

売店やカフェスタンドがあり、景色を見ながらくつろげるスペースです。

f:id:momoyorozu:20210815011038j:plain

新選組カラーをモチーフにしたソフトクリームがありました。

 

ここからは再びエレベーターで下ります。下りのエレベーターは2階で停止します。

2階フロア

f:id:momoyorozu:20210815011240j:plain

人気のレストラン五島軒やジェラートショップ、ギャラリーなどがあります。

ここからはらせん階段をくだって、最後はギフトショップへというルートになります。

広々したアトリウムにはベンチもたくさんあり、ゆっくりすることもできます。

f:id:momoyorozu:20210815014144j:plain
f:id:momoyorozu:20210815014159j:plain

コロナ禍ということでこんなにゆったり。

 

(2021.9 追記)

徳川幕府最後の決戦地ともなった悲しい歴史の残る五稜郭。

大河ドラマ「青天を衝け」の中でもこの五稜郭での様子が丁寧に描かれていました。

今まで幕末は新政府軍側の立場から描かれることの多かったように思いますが、今回は日本の未来へ思いを託しながら散っていった幕府軍の志士たちの思いなどが伝わってきて感動しました。

 

インバウンドに押しつぶされることなく!? 日本人として幕末の歴史を落ち着いて学ぶことができました。

f:id:momoyorozu:20210815011444j:plain

ヒジカタ君に見送られてタワーを後にし、五稜郭の中へ向かいます。

 

100名城スタンプはタワーのチケット売場とにあります。

私は五稜郭の中、奉行所近くの施設でいただきました。

 

函館駅から五稜郭へのアクセス

五稜郭へ公共交通機関を使う場合もっとも楽なアクセスを目指しました。

JRの駅も函館市電の駅にも「五稜郭」の名を冠する駅がありますが、地図で見るとビミョーに目的地から離れています。史跡を歩きまわることは苦にならないのですが、目的地にたどりつくまでのアクセスは少しでも楽をしたい!

現状では路線バスがベスト

人気観光スポットを経由しながら函館駅と空港を結ぶ「五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス」というのがあるらしいのですが、(2021年7月上旬)運休中でした。

というわけで、路線バスでの行き方を教えていただきました。

函館駅のバス乗り場 5番から「五稜郭公園入口」のバス停を通る路線を利用します。

複数の系統があるので5分くらい待っているたらすぐにバスが来ました。

f:id:momoyorozu:20210815014838j:plain

バス乗車は20分ほど。料金はおとな240円。交通系ICカード利用可能です。

バス停はセイコーマートの前にあり、道路を横断して徒歩5分ほどで五稜郭タワーに到着です。

www.goryokaku-tower.co.jp

 

まとめ(続・五稜郭を画策中)

今回は緑豊かな五稜郭と青空のコントラストをカメラにしっかりおさめることもできて大満足でした。

とはいえ、いつか春のピンクに染まる五稜郭は見てみたいものです。

そしてもうひとつ五稜郭に関連して見てみたいのがこちら

www.city.hakodate.hokkaido.jp

なんと!五稜郭のプロトタイプ(試作)だったのか、「四稜郭」というのが存在していて、史跡として保存されているではありませんか!

さらに、函館市内には家康をリスペクトする東照宮もあるんです!

「家康推し」として旅の予定に組んでいたのですが、交通機関の乱れに巻き込まれて断念(T_T)

 

というわけで、函館はリベンジしたい場所がいくつかあるので、そう遠くないうちに再訪したいと思うのです。