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【函館】夏の夕暮れ時の元町を散策

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2021年7月の函館~青森旅行記です。 

www.momoyorozu.net

 

函館に到着したのが午後5時近くとはいえ、ホテルにチェックインしてこのままゆっくりなんてもったいない!

率直なところ、旅で日頃の運動不足を解消するべく、歩くのがひとつの「試練」にもなっているので、このまま食べて寝るわけにはいかないのです(苦笑)

幸いにも現地ではお天気が味方してくれたので、チェックインしてひと息ついて定番スポットへの観光に繰り出しました。

 

函館駅前から市電に乗って

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函館市内には路面電車(市電)が走っています。観光スポットへのアクセスはもちろん、これのおかげで旅の雰囲気が3倍は盛り上がります。

2系統しかないので路線はシンプル。10分間隔くらいで電車が来ます。

函館駅前から乗車しましたが、元町周辺へのアクセスに便利な十字街や末広町へは最低料金の210円で行かれます。suicaなどの交通系ICカードも利用できます。

 

十字街電停で下車 函館に龍馬がいた!

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「十字街」の電停で降りると、坂本龍馬の銅像が。ちょっと違和感あるんですけど~

この道路の反対側には「北海道坂本龍馬記念館」なるものもありました。

 

ここからは函館を象徴する坂道を上っての散策です。

 

函館と坂道

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写真は二十間坂(幅が二十間=約36メートル あることから名づけられました) 

 

函館一の”映えスポット”として知られる元町周辺の坂道ですが、このような街並みができた背景には大火に何度も見舞われた歴史がありました。

道をまっすぐにして、広く幅をとることで延焼を防ぐように整えられたのです。

散策していると、道沿いにこのような消火栓があちこちにあります。

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函館山の麓にあたるこの場所には、18本の坂道があります。

「十字街」電停の最寄りは「南部坂」、旧函館区公会堂正面が「基(もとい)坂」になります。

この範囲に観光スポットは集中しています。

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二十間坂沿いには、レトロな建物に絡みつくアイビーの風景が見られました。

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寺社と教会が共存する平和な街並み

東本願寺 函館別院

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京都の東本願寺を本山とした真宗大谷派の寺院です。

幕末にいち早く開国した町ということで、洋館や教会が立ち並ぶ町というイメージが強い函館ですが、実は寺社も多いのです。

日本は神社も仏閣も教会もお互いを認め合って共存できる平和な国でよかったとつくづく思います。

 

二十間坂の上からの眺めです。ゆるやかに見えますが足腰に程よい運動になります。

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なお、この写真の後ろには函館山へのロープウェイ乗り場(山麓駅)があります。

”100万ドルの夜景”は12年前に訪れた時に堪能しましたので今回はパスです。

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続いて、隣の大三坂に続く「チャチャ登り」という細い坂を登っていきます。

この坂はアイヌ語を語源としていて、「チャチャ」はおじいさんの意味。この急坂を登る人々の姿が腰の曲がったおじいさんに見えることから名づけられたそうです。

聖ヨハネ教会

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随分と個性的な建物です。この建物は1979(昭和54)に建てられたものです。

坂の上からは函館らしい湾と教会の素晴らしいコラボが見られました。

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住宅街に迷い込みそうになったので下ります。

背後に見える函館山山頂

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函館ハリストス正教会

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先ほど、見下ろしていた鐘楼はこちらの教会。

日本で最初(1860年)に造られた正教会ですが、大火で焼失し、1916年に聖堂などが再建されています。

2021年7月現在保存修理のために足場が組まれています。

こちらの鐘の音は「日本の音風景100選」にも選ばれているとのこと。散策途中にも鐘の音が聞こえていました。

 

遺愛幼稚園

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こちらも明治初期に造られた建物が大火により焼失。

1913(大正2)年に米国の篤志家の寄附で再建されたものが現存しています。

ローマカトリック教会

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こちらは幕末に創建された教会ですが、やはり大火に遭い現存する建物は1923(大正12)年に再建されたものです。ハリストス正教会と並んで、函館の風景を代表する建造物になっています。

 

重要伝統的建造物群保存地区 

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この周辺からベイエリアの倉庫群にかけての約15ヘクタールが重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

日中ならば風情ある建物のカフェなどでゆっくりするのもありですが、建物好きな私は歩き回るだけでも十分に楽しめました(^^)v

夕暮れ近くで、気温は20℃を切るくらいのひんやり感が心地良い日でした。

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私の地元では4月中旬には満開になるツツジが、7月に満開ということにビックリでした。

 

そして、やってきました。このエリアの一番の”映えスポット”

八幡坂

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数々のドラマやCMなどにも登場する風景です。

元々はこの近くに八幡宮があったことが名前の由来ですが、現在は(やはり大火の影響で)移転しています。

冬のイルミネーションが美しいらしいので見たい気もしますが、温暖地域育ちの私は、この坂道で転ぶのがオチなのでムリだなぁ(>_<)

 

旧函館区公会堂

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地区の集会所、商業会議所として1910(明治43)に造られたもので重要文化財に指定されています。

以前に来た時よりずいぶんきれいになっていると思ったら、2年半の大規模修復が完了して再開したばかりとのこと。

館内はかなり部屋数も多く、前回訪れた時は館内でミニコンサートも催されていました。

 

元町公園

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旧函館区公会堂の建物全景を撮ろうと下って行くとこの公園です。

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函館駅方面の風景です。宿泊したホテル(JRイン函館)や摩周丸(青函連絡船記念博物館)も見えます。

 

函館にもペリーさんがいらっしゃるということなので探しに行きました(笑)

ペリー提督来航記念碑

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けっこう大きいのでビックリ。

もうひとつの開港地静岡県下田市にあるペリー像

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胸像だし、大きさ的にも完全に敗北感・・・ シチュエーションはいいんですけどね~ 

www.momoyorozu.net

 

旧イギリス領事館 

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内部は、領事館当時の部屋や開港ミュージアムとして公開されています。(有料)

建物奥にある庭園は無料なので行ってみました。

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バラがちょうど見頃を迎えていました。

 

基坂(もといざか)

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明治時代に距離を測るための起点となる指標が立っていたことが由来。

反対を振り向くと、正面には旧函館区公会堂があります。

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この周辺には、函館(箱館)の地名の由来ともなった宇須岸河野館や箱館奉行所跡などもあり、ここが政治の中心であったことを記す碑や案内板などが立っています。

 

坂あり、石畳ありとウォーキングにも最適で、建物好きや写真好きにもたまらないエリアです。密も気にせずにゆったり歩くことができたのが何よりでした。

3年ほど前でしたらインバウンドで日本人が肩身の狭い思いをしながら観光するような場所だったかもしれません。国や自治体にとってはインバウンドも大事ですが、日本人が落ち着いて旅のできる今の環境も捨てがたいものです。

 

おまけ

元町エリアで見つけた北海道らしい面白看板&デザインマンホール

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この後は、金森倉庫などのあるベイエリアへ向かいます。