2021年7月の函館~青森旅行記です。
今回の旅の目的のひとつが 北海道新幹線に乗ること!
本来、旅は飛行機を利用したい派ですが、非日常(東海道新幹線以外)な新幹線は気になります(^^ゞ
- 函館駅から函館ライナーに乗って新函館北斗駅へ
- 新函館北斗駅到着
- 函館から新青森まで新幹線を利用した場合の料金
- 北海道新幹線 新函館北斗-新青森間のようす
- 青函トンネルについて
- 北海道新幹線の秘境駅「奥津軽いまべつ」
- 新青森駅到着
- まとめ
函館駅から函館ライナーに乗って新函館北斗駅へ
北海道新幹線は函館駅には停車しません。
函館市内から北海道新幹線を利用する場合は、隣の北斗市にある新函館北斗駅まで行く必要があります。
ホームまでの通路には函館の歴史を描いたレリーフが飾られています。けっこう大作。
函館駅ホーム
函館駅は頭端駅のためホームへのアクセスがとてもシンプル。
階段もないので、キャリーケースや大きな荷物を持つ旅人にもやさしい駅です。
正面の建物は宿泊したJRイン函館
はこだてライナー
函館と新函館北斗駅を約20分で結ぶアクセス電車です。
温暖地域住みにとっては、このボタンがとても新鮮。
冬ではないので開けっ放しでも大丈夫なようでした(^^ゞ
実は函館駅から列車に乗るのは二度目。前回はこちらの列車「白鳥」で津軽海峡を越えました。
私は鉄系ではありませんが、工事現場&ガテン系好き(別名「プロジェクトX好き♡」ともいう)なので青函トンネルが気になって気になって・・・
同じトンネルを通るわけですが、特急から新幹線への変化も楽しみたいと思います。
この後、15年前を振り返りながらの記事とあわせてご紹介します。
五稜郭駅
近代的な函館駅と比べると、こちらはレトロ感のある駅舎です。
駅名は五稜郭ですが、五稜郭まで2km以上の道のりらしいのでご注意を。
函館を発車する時は(密にならないよう空間をあけて)座席が埋まるくらいでした。観光客より地元の方が多めの車内は、新函館北斗へ到着する前に半分以上が降りていきました。
新函館北斗駅到着
新幹線への乗換駅である新函館北斗駅に到着です。
周囲はのどかな田畑の風景が広がっています。
電車から降りる人がけっこういますが、これらが全部新幹線利用者というわけではありません。ここから札幌方面へ行く人の方が断然多いと思われます。
新幹線ホームに向かうルートを駅員やパーサーの方が案内していましたが、定刻まで20分ちょっとあります。
ということでちょっぴり駅舎内のようすを見に行ってみます。
新函館北斗駅舎を探検!
駅舎内というよりは、駅舎の建物を見たいというのが正直なところです(^^;)
斬新さはあまりなく、無難な新駅舎といった感じ。
全景が撮影できるところまで歩くのが大変だったので右半分。
まだ開通して5年なので駅舎もピカピカです。
駅舎内には売店やカフェがあります。
はこだてライナーから新幹線への乗り継ぎ時間は15~20分ほど。
カフェでゆっくりする時間はありませんが、ホーム内の売店で買い物するくらいの時間はあります。
乗車するのは12:48発 はやぶさ28号 東京行 です。
はやぶさは、”東北新幹線版 のぞみ” みたいなものなので、東京到着までにかなりの駅をすっ飛ばしますが、この列車は、新青森までは各駅停車となります。
実はワケあってこの列車を選びました。
函館から新青森まで新幹線を利用した場合の料金
北海道新幹線には自由席がない!
少しでもお得に利用できるきっぷがないかと事前に調べました。
が、半額になるきっぷは、20日前までの購入限定のため断念。
乗車には、乗車券(函館からの在来線を含み3630円)にプラスして指定席特急券(4530円・季節により変動あり)が必要です。自由席はありません。
そもそも全席指定というのが謎。のぞみが止まらない静岡県民は新幹線の指定席にお金を出す意味がわかりません。ひかりの自由席もだいたい座れるし、ダメならガラ空きのこだまがありますから~
こだまよりも空いている(はず)の北海道新幹線に自由席がないとは何事だ、おい。
全席指定の北海道新幹線での 「特定特急券」とは?
運賃(乗車券)が高いというより、特急券が割高だといわれています。青函トンネルの工事費や維持管理のためといわれれば従うしかないのですが・・・
そんな中で、”すずめの涙”程度の割引の恩恵を受けられるのが 特定特急券です。
通常の指定席券より530円安くなります(東海道新幹線でいう自由席と同じじゃん)
きっぷに「立席」と書いてありますが立つ必要はありません。空席があれば座ることができ、指定席券を持った人が来たら別の席に移ればいいのです。
北海道新幹線 新函館北斗-新青森間のようす
10両編成の真ん中あたり6両目に乗ってみましたが・・・
発車して見渡してみたらこの1両に10人弱くらいの乗車でした。楽勝~(^^)v
東海道新幹線より高級感のある座席には、可変のヘッドレストが付いています。もちろん窓側にはコンセントもあります。
東海道新幹線は東京駅に向かうときには16号車が先頭なのですが??
そっか~、東京起点ということではなく、列島を”南北縦断”するという考え方なのですね( ..)φメモメモ
定刻どおり発車です。
セコマで買った「おいしい水」をお供に北海道から本州へ向かいます。
海が見えたのは本当にわずかな区間でした。
木古内(きこない)駅
新函館北斗駅から15分ほどの駅で、北海道に上陸してはじめての新幹線駅です。
乗車する人はほんの数人でした。
ここからは、いよいよ青函トンネルに入り本州へ渡ります。
しかし周辺は原野が続くばかりで写真らしい写真が撮れません(悲)
青函トンネルについて
新幹線が走るのは、本州と北海道を結ぶ青函トンネルです。
このトンネルは新幹線が開通するずっと前、今から30年以上も前の1988(昭和63)年に開通しました。まさに私の大好きなプロジェクトX系で、多難を乗り越えての工事でした。
そのようすは、青森県の龍飛崎にある青函トンネル記念館で知ることができます。
(2009.10撮影)
2016年に北海道新幹線が開通する前は在来線特急などが走っていました。現在は新幹線と貨物列車が併用しています。
トンネルの長さは55km。そのうち海底部分は23.3km。半分は海底ではなく陸上部分でのトンネルとなります。勾配などを考慮した結果だそうですがそれにしても長い・・・
新函館北斗と新青森の距離は148kmなので3分の1は真っ暗なトンネル部分を走ることになります。
ちなみに2019年に渡った香港とマカオを結ぶ世界最長の海上橋「港珠澳大橋」が55kmでした。気候や地形条件もありますが、可能なら景色のある海上橋がよかったなぁ。
車内では「間もなく青函トンネルに入ります」というアナウンスはあるものの、結局どこで海底部分に入ったのかもよくわかりませんでした。
実は前回乗車した特急「白鳥」では、海底駅(吉岡海底駅か竜飛海底駅のどちらか??)に停車するというお楽しみがありました。
ここで下車して歩くという企画に参加したかったのですが、定員が40名という人気チケットで予約がとれずに断念したのです。
リベンジしようと思っているうちに新幹線が開通してしまい、幻の停車駅になってしまいました(泣)
北海道新幹線の秘境駅「奥津軽いまべつ」
トンネルを抜けると間もなく、本州側最北の駅奥津軽いまべつに到着です。
各駅停車のはやぶさを選んだ一番のワケは、この駅の”今”を見たかったから。
新幹線建設中の2009年に立ち寄った時に「ホントにここに駅作るの?」というくらいの場所でした。ほとんど民家もない場所です。
わざわざ行ったというよりは竜飛崎への通過点でしたが・・・
この時すでに、新幹線の秘境駅確定でした。
しかも同じJRなのに2つの違う駅が存在する不思議な駅だったのです。
今回は、下車して確認する時間はありませんでしたが、左の「津軽二股駅」は津軽線の駅として現存、いっぽうで階段の上にあった海峡線の津軽今別駅が廃止され、新幹線駅「奥津軽いまべつ」にかわったようです。
ただ「奥津軽いまべつ駅」周囲の秘境感は変わっていませんが、現状を見ると新幹線関連のメンテナンス作業員のための駅という目的を持っているようです。
そしてもうひとつ。
この駅、竜飛崎へのアクセスに便利な駅だったりします。
この駅でレンタカーを借りれば(青森駅からのアクセスと比較すると)ずいぶん便利なはず。本数は少ないですが津軽二股駅から電車でのアクセスも可能です。
竜飛崎は、青函トンネル記念館以外にも「階段国道」「津軽海峡冬景色の碑」など、ネタになりそうなスポットが目白押しなのです(^O^)
ワタクシ、この”最果て感”に惹かれてしまい、すでに2回も竜飛崎に行きました('◇')ゞ
奥津軽いまべつ駅では乗降者は少なかったものの、ホームでは新幹線到着にあわせて写真を撮っている人がちらほら見られましたよ。周辺を観光してきた方たちでしょうかね。
そうこうするうちに下車駅の新青森に近づいてきました。
原野とトンネルだけの風景が、やっと開放感のある平野に変わってきました。
新青森駅到着
新函館北斗駅から約1時間。
あっという間の新幹線の旅でした。ほとんどトンネルだったけど(苦笑)
あんなに空いていた北海道新幹線ですが、新青森駅からは仙台や東京方面へ向かう人がたくさん乗車していきましたよ。
新青森駅は、JR青森駅とは在来線で1駅(6分ほど)離れています。
今回はここ、新青森駅でレンタカーを借りて青森市内~弘前市内をめぐります。
最近はレンタカーも安いので、よほどの都市部でない限りはレンタカー一択!
こちらでヴィッツをお借りして、三内丸山遺跡へ向かいます。
まとめ
新幹線に乗って海峡を渡ってみたいという鉄道好きや、飛行機嫌いだけど北海道に行きたいという方にはおすすめですが、料金の割高感は否めません。(繁忙期などで航空運賃が高い時にはメリットがあるかもしれません)
それに、ほとんどがトンネルなので車窓からの風景も今いち。
ただ私個人としては、気になっていた奥津軽いまべつ駅の”今”を確認できたのでミッション達成!(笑)
ちょっと脱線して・・・
東海道新幹線に乗ると多くの方が感じる ”静岡県長すぎる問題”。しかし、1時間ちょっと走っていても富士山あり、駿河湾あり、茶畑あり、浜名湖あり・・・と車窓風景が多彩で、飽きることがありませんよね?
多分、全国の新幹線走行区間の中で一番変化に富んだ美しい景色が楽しめると思いますので、居眠りしないでぜひお楽しみください。(地元自慢かよっ・・・)
というわけで、北海道新幹線は2030年に予定される札幌延伸後、飛行機とは違う魅力やオトク感を出して本領発揮をしていただきたいと思うのでした。