2018年6月 京都東山散策 つづきです。
永観堂を出て、左に向かって真っすぐ進むと南禅寺の境内へ続きます。
南禅寺 大寂門(だいじゃくもん)
ここは北門に当たる場所。いつも正面から入っていない気がする、私。(その理由はのちほど・・・)
なので一度境内を通り抜けて、正面から入り直しました(笑)
南禅寺は、臨済宗南禅寺派の総本山。京都五山及び鎌倉五山の別格上位という格式の寺院で、13世紀末に亀山法皇によって創建されました。
格式あるお寺だけあって境内の広さも格別です。
三門
お寺の正門にあたる門で、日本三大門のひとつに数えられています。
現在のものは、17世紀初頭に藤堂高虎が大坂夏の陣で戦死した家来を弔うために寄進したそうです。『築城の名人』ともいわれた藤堂高虎、やっぱりいい仕事しますね~
楼閣の上に登ることもできますが今回は時間がなくてパスです。
どっしりした柱の間から見える青もみじもいい感じです。
この赤いプロペラのようなものは、もみじの種です
法堂
明治時代に再建された建物で、ご本尊の釈迦如来が安置されています。
この奥に、襖絵や庭園などみどころの多い方丈があり、今回はゆっくり拝観しようと思っていたのですが、時間不足により断念しました。
次回は必ず拝観します!(と心に誓いました)
というわけで、こちらの御朱印はしっかり拝観した際にいただくことにしました。
続いて向かうのは私の”大好物♥”でもあるレトロ&巨大建造物
水路閣
南禅寺境内を貫く明治時代の大プロジェクト”琵琶湖疏水"の水路です。琵琶湖疏水とは琵琶湖から京都市内に生活用水を引き、海上輸送も行うのインフラ。銀閣寺から歩いてきた哲学の道沿いの水路も琵琶湖疏水なのです。
「ブラタモリ」でも東山の高級別荘の庭に(かつての枯山水庭園から)水のある池が作られるようになったのは、この疏水のおかげという解説がありました。
お寺の境内を通るということで当初は猛反対を受けながらも景観に配慮して考えられたのがこのレンガづくりの水路です。
まるで古代ヨーロッパの水路を思わせるようなデザインですが、別名「サスペンスドラマの聖地」とも言われています(笑)
建築当初はきっとミスマッチだったのでしょうが、100年以上経った今、違和感なく和と洋がミックスしているように感じます。これも計算され尽くしていたのかな?
こちらも人気撮影スポットですが、ちょうど人の切れ目でパチリ(^^)v
巨大建造物に加え、私がこよなく愛する「ダム」の親戚の水路。なので何度もここを訪れていますが、その多くは地下鉄の蹴上(けあげ)駅からインクラインを通って南禅寺境内へ入るというルート(なので境内の正面から入らないのです)。
今回は逆をたどってここから駅へ向かうことにします。
水路閣の上へ登る途中に南禅院の入口を通ります。
こちらも今回は訪ねる時間がありませんでした・・・ぜひ次回には。
水路閣の上へ登ると今も現役の水道橋であることが確認できます。
登る人はちらほらいますが、みなさんこれを確認すると境内へ戻っていきます。
が、私は水路沿いを歩道に沿って歩いていきます。
この先は、インクライン(傾斜鉄道)につながるルートになっています。
すっかりこのルートがお気に入りになってしまって春に何度か訪れましたが、この季節は初めてです。ここも人が少なくていいわ~
つづく