2018年12月の鹿児島の旅 つづきです。
鹿児島城からどしゃぶりの雨の中を歩いてしまいました・・・バスもなかなか良いタイミングでやってこないし、知らない土地では距離感が麻痺するせいか、不思議なことにかなり歩いてしまうんです、私。
向かうのは、西郷隆盛が最期を迎えた地。
西南戦争の末に覚悟を決めた地 城山へ
西南戦争で九州南部を転戦した後、この城山にある洞窟に立てこもり仲間たちと5日間過ごし最期を遂げます。歴史的順序としては洞窟→終焉の地なのですが、交通の都合上、逆ルートをたどりました。
鹿児島城の北側のお堀沿いの道沿いに歩き、城山トンネルが見える交差点。ここを右に曲がると「終焉の地」、左に曲がると「西郷洞窟」(その先、城山展望台)です。
鹿児島城の御楼門からここまで500メートルほどです。
右折した道路脇には鹿児島本線の線路。周囲はマンションが建ち並ぶ住宅街を進んでいくと5分弱で着きました。
左側の階段を上ったところに石碑のみが残ります。
西郷隆盛終焉の地
石碑に書かれている「南洲」とは西郷隆盛の雅号(文人などが本名とは別に使う称号)。大河ドラマを見ていて思いましたが、ホント名前(呼び名)がたくさんあるお方ですね。吉之介、善兵衛、吉兵衛、吉之助をはじめ、まだまだあったそうです。
政府軍に包囲され銃弾を受けた後、この地付近にたどり着き、別府晋介の介錯によって最期を遂げました。「晋どん、もうここらでよか」という言葉を残して・・・
終焉の地から今度は洞窟へ。城山トンネルの交差点から徒歩で約10分くらいです。
雨はひどくなるばかり。しかし神社で雨に降られるのと同様に、このタイミングで降る雨の意味を感じざるを得ません。
西郷洞窟
洞窟前の広場は「池」になっていました(苦笑)
すでに靴に雨がしみ込んでいるので洞窟の手前まで進んでいきました。
洞窟の中に入ることはできません。手入れされないままのちょっと不気味な洞窟内部が見えました。ここで西郷隆盛はどんなことを考えていたのでしょう。
こんな雨でもちらほらと観光客が立ち寄っています。
この地を訪ねたことで「今日の最終回はリアルに楽しめそう~」と思ったのですが、ドラマではそのシーンはほとんどなく、メルヘンストーリーに替わっていてなんだかずっこけました(苦笑)史料が少ない前作「おんな城主 直虎」はともかく、「西郷どん」はそんなに創作しなくてもよかったのに、と思うのです。
この先、悪天候のためまちめぐりバスに乗り城山展望台は通過です。
2007年に見た城山展望台からの桜島と錦江湾の絶景
城山周辺は西郷隆盛の足跡を中心に幕末の歴史スポットが集まっています。黎明館の裏手には散策道も設けられているようなので、季節やお天気が良ければこちらも歩きたかったなと思いました。
この後は天文館近くへ戻り、大河ドラマ館、そして鹿児島に来たら絶対に食べたい「あれ」を食べに行きました。