2019年6月に富士山静岡空港は10周年を迎えました。
ニュースを見て「あ~、もう10年もたったんだ、一度も使ったことないけど」な私。
県民でさえも利用したという人が少ないこの空港ですが、久しぶりに飛行機に乗らないけど遊びに行ってきたので、この10年でどんな変化があったかまとめてみました。
空港として利用したことはないけど「工事中」は大好きなので、開港前と開港直後に足を運んでいた写真も織り交ぜてのレポートです。
空港までのアクセス道路と駐車場
空港道路
撮影地は異なりますが、左は開港直前、右は現在。
茶畑の中に突如出現した切り拓かれた道。当時は造成しました的な雰囲気でしたが、今や草も生え放題・・・(自然環境を大事にしているという意見もありますが!?)
駐車場
左は開港直前、右が現在
こじんまりした空港ですが、2000台分の無料駐車場が用意されているというのは誇るべきところ。
2020年8月から駐車場の一部(1500台分)が有料化されました。
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公共交通機関のアクセスはビミョー。自家用車で行くか、あるいは県内発着のツアーを利用するなどが一般的です。
この日はAとBの駐車場はけっこう埋まっていましたが、それは飛行機が珍しい静岡県民は「レジャースポット」として空港へ遊びに行くからだと思います。
ターミナルビル
昨年2018年に従来のターミナルの東西に建物が増築されました。
現在はインバウンド(本当のところは税金投入しまくって海外の航空会社を誘致)で好調のようですが、この先は不透明・・・
ターミナル入口
この富士山型のコーン、個人的に好き💛です。
就航航空会社
上記は2019年7月のものです。
開港当初はこんなに国際線が就航するとは予想していませんでした。
誘致と昨今のインバウンド効果で隣国の国際線就航が増えましたが、9月にはエア・ソウルが運休確定。私が行った時は最寄り駅とを結ぶチェジュ航空のラッピングバスも走っていましたが、これもこの先長くないかな、と正直思いました。この空港のみならず、特定の国(特に反日意識が根底にある国)の観光客に頼る誘致はリスクが高すぎますね。
唯一大好きな台湾ですが、毎日運航ではないし、できればエバー航空がいいな。
国内線も出雲はちょっと興味があるけど、あとはタイムスケジュールがビミョー。
旅先での滞在時間を考えると、私は中部か羽田を使います。
【2023年3月追記】
コロナ禍ですべて運休していた国際線ですが、3月26日より韓国・ソウルと結ぶチェジュ航空が週往復3便で復活することが発表されました。
県内各地からの空港アクセス
静岡や金谷など県中部の市と結ぶバス路線がありますが、県西部の浜松と掛川は開港当初運行されていたバスは廃止されました。
中部(セントレア)に行くバス路線のほうが断然充実しているため、わざわざ静岡を利用する人は少ないのが実情なのでしょう。
さらに浜松市内からはリムジンタクシーという名の税金補助で走るタクシーが1500円で利用できます。利用したの人によるとDoor to Doorで便利&リーズナブルだそうですが、貴重な税金つぎ込んでまでそこまでやらなくても・・・と思ったりもします。
2022年10月に浜松市内からリムジンタクシーを利用してみました。
料金が2000円に値上がりしていました。
なお、リニア新幹線の工事と引き換えに静岡空港の地下に新幹線を停車させるなんて話も聞かれますがそれはムダな工事だと思います。
県知事もそれでゴネているのではありません。大井川水系の問題はもっと根深いものがあるのです。
ターミナル1F
国内線カウンター
ANAとFDAしか運航されていません。
JALとのコードシェアが表示されているので、便数が多く見えるだけ(苦笑)
ANAは季節運航となっています。
到着ロビー
左は国内線、右は国際線
ちょうど上海からの便が到着した直後で団体さんがいました。私も海外にツアーで行くと現地の人たちからこんな風に見られているんでしょうね。
しかし、隣国の団体さんたちは静岡には夕方到着して宿泊のみで、翌日には東は富士山や箱根方面、西は京都や大阪方面にすぐに出発してしまうのです。
正直、富士山周辺を除けば県内にインバウンド効果は少ないのです。
開港当初からある「安定の」セブンイレブン
利用したことはありませんが制限エリア内にもセブンがあるようです。
ターミナル2F
左はフロアマップ、右は記者会見や利用者何万人記念とかで使われるパネル
ショッピングエリア
(左)しずおかマルシェの他、雑貨店など開港当初に比べお店が増えました。
(右)海外の方にとっては、”うなぎパイ”の認知度は今いちの様子でした。
(左)一時は”爆買い”ブームが起こった炊飯器も今やひっそり片隅に。
(右)空港グッズのお店 個人的にはここオススメです。
フードコート
2018年にリニューアルしたフードコートには浜松餃子やラーメンなど県内のB級グルメが揃います。
出発口(保安検査場)のすぐ横にあるカフェを利用してみました。
TABI CHA FE(タビチャフェ)
日本茶なども飲めるカフェだそうですが、シーズン限定らしい富士山パフェみたいなものを好奇心から頼んでみましたが・・・ソフトクリームは盛り付けがヘタクソだし、この内容で600円はぼったくり空港価格でもちょっと高いな、と思いました。
【2023年3月追記】
お店は「THIS IS CAFE」に変わっていました。
ターミナル3F
(左)開港当初は沼津魚がし鮨でしたが、お店が入れ替わっていました。
(右)子供向け撮影スポット(飛行機模型はシュミレーター) 近くにガチャもあり
【2023年3月追記】
フライトシュミレーターは2階に移動しています。
展望デッキ
飛行機の離着陸の時刻表があるのは、便数が少ないがゆえの配慮ですかね。(名古屋小牧にもありましたが・・・)
駐機しているのは中国東方航空のディズニー塗装機です。
その奥に到着したばかりの機体は出雲からのFDA。
残念ながら正面に見えるはずの富士山は隠れています。
ターミナル西側エリア
(左)FDAの格納庫や貨物ターミナル
(右)ビジネス機ターミナル 需要があるのかどうかは不明・・・
西側展望広場
富士山静岡空港には東西2つの展望広場と石雲院展望デッキ(東側)がありますが、今回は西側(空港ターミナル入口向かって左)の展望広場に行ってみました。
小高い丘になっていて東屋やベンチもありますが、ターミナルが格納庫の陰になってしまって駐機している様子は見えません。
開港当初のようす
格納庫がなかったので、もっと近い位置から駐機している飛行機がよく見えました。
撤退した旧塗装機のJALやアシアナ航空がいます。水色のFDA2号機は10年頑張っています。
午後3時台になると離着陸が増え、展望広場はけっこうにぎやかになりました。
写真右手に見えるのは東側にある石雲寺展望デッキの人たち。
那覇からANA 1264便が到着
ディズニー塗装の中国東方航空機が上海に向けて離陸する直前、富士山がうっすら姿を現しました。
これは正直、冬に来るほうがいい写真が撮れます。
でも、ディズニー塗装機はいつも見られるわけではないので、これはこれで貴重な画ということで(^^)v
地元空港をさんざんディスってしまいましたが、飛行機好きにとっては、近くに(車で1時間ちょっと)空港があるのはやっぱりうれしいです。
あとは就航先とタイムスケジュールがあえば、いつかは利用したいなとは思っているのですが…20周年の頃にはどうなっている? 富士山静岡空港。