おでかけ ももよろず

日本全国北から南、たまには海外へ・・・”よろず”な旅をご紹介

【大河ドラマの舞台】地味だけとみどころいっぱい美濃地方

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新型コロナウイルスの勢いが止まらず先々不安ですが、旅好きな方にとっては旅に出られないことで鬱々としてしまうという方もいらっしゃると思います。

私もそんなひとりですが、しばらくは今までご紹介できていない過去の旅を振り返ります。写真整理や、若い時に比べて記憶力も怪しくなっているので、脳のトレーニングも兼ねて、です(悲)

 

 

2019年に訪ねた岐阜県美濃地方のことをふりかえってみたいと思います。

岐阜県といって真っ先に思い浮かぶのは、ほとんどの方が白川郷や高山がある県北部の飛騨地方かと思います。

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(2015.4 高山市内にて)

 

今年の大河ドラマの舞台「美濃」はここ

岐阜は大きく北部の飛騨地方と南部の(岐阜市を含めた)美濃地方に分かれています。

岐阜県の地域区分

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地図は岐阜県のサイトよりお借りしました 岐阜県:市町村情報

 

2020年は大河ドラマ「麒麟がくる」の舞台はこの美濃地方です。ドラマの評判は良いものの大河ドラマ館が休館になったり、撮影が中止になったりと前途に不安はありますが、間違いなく今年は全国から注目を集めているエリアです。

 

話題性はあるけど短命!?・・・美濃のイタタタスポット

私は静岡県民ですが、県内の伊豆よりアクセスしやすいし、基本的に渋滞・混雑知らずなので、日帰りでも良くこのエリアには行きます。

岐阜城をはじめとした城跡が多い他、陶器や刃物などの伝統工芸の町もあります。

十分にみどころはあるのに飛騨ほど人が来ないためか、観光客を呼ぼうと頑張った結果、ちょっとイタタタ・・・なスポットもあるのが美濃のおもしろいところ(苦笑)

流行を先取りしている感?はあるのですが、短期間で力尽きてしまう美濃の面白スポットを取り上げてみたいとおもいます。

 

【その1】改元前夜フィーバーしていた「道の駅 平成」

関市武儀地域には「平成」と書いてへなりと読む地区が現存します。昭和から元号が変わった時には大フィーバー。それにあやかって地域全体を「日本平成村」とし、町おこしが行われています。

nihonheiseimura.org

その中心となるのが道の駅 平成でした。

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平成も30年近く続いたため、その後半は特に注目もされず過ぎ去っていきましたが・・・

閉店するわけでもないのに掲げられたメッセージがイタタタ・・・なのです(苦笑)

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(2019.10撮影)

令和への改元前夜はテレビ中継などもされて再び注目を浴びました。さすがにブームは終わったようですが、この時もなかなかのにぎわいだったのでちょっと安心。

ところが、ここでやめときゃいいものを・・・

だんご屋「令和」

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なんでこういう短絡的な名前つけちゃうかな~。さらに、このすぐ近くの看板につられて、道の駅の奥に進んでみました。

しあわせの架け橋!?

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タダなら渡ってみましょう!

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こんな立派なもの作っちゃって・・・イタタタ。

奥にはお不動さんもあり一応聖域な感じはするのですが・・・

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場所的にはいいところなのですが、日曜日になのに人がいないんです!大丈夫か!?

 

【その2】平成だけじゃない、美濃には「大正村」もある

こちらも「平成村」同様、町おこしでつくられた名称ですが、かなり昔から存在していました。1983(昭和58)年に誕生しています。

nihon-taishomura.or.jp

私、この大正村がけっこうお気に入りで、今まで3~4回足を運んでいます。町の中には旧村役場の建物や懐かしい蓄音機などが展示してある博物館など、古い街並みを生かしたレトロ感のあるスポットの散策が楽しめます。

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蓄音機からレコードが流れるレトロな喫茶店のスタッフも”レトロ感たっぷりなお姉さん”でした。

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(2004年撮影)

 

実はこの大正村、今でこそ恵那市に編入していますが、この町の”本名”こそ、今をときめく「明智町」なのです。

まさか、大正村を作った頃には30年以上経って「明智」で注目を浴びるなんて思っていなかったんでしょうね。「大正村」はかなり息の長い名称となっていますが、この先、「明智」を前面に出すのか、そのまま「大正村」を存続させるのか見守りたいところです。

 

【その3】そして、実は「昭和村」もあった(過去形)

平成、大正とくれば、昭和も明治もあるんじゃね?と察した方。そうなんです、あるんです、というかあったんです。

美濃加茂市に2018年まで「日本昭和村」として存在していたテーマパーク的施設。しかしながらその後リニューアルしてぎふ清流里山公園となっています。

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なぜ「日本昭和村」が消滅したのか定かではありませんが、昭和30年代の日本の里山をイメージして作られた「日本昭和村」はほぼそのまま活かされているようです。

園内には古民家などが建ち並び、遊び体験や食べ歩きなどもできます。温泉施設もあり、園内は幅広い年齢層の方がいました。

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ところどころに「日本昭和村」の名残がありました。

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残りの「明治村」ですが、こちらは愛知県犬山市にあるれっきとした屋外博物館。

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国内の有名建築が多数移築されている施設です。またドラマのロケなども頻繁に行われている場所です。

 

岐阜県はこれに対抗する気満々だったんでしょうか!?

現在の「ぎふ清流里山公園」は、東海環状自動車道の開通で美濃加茂SA(ハイウェイオアシス)とも直結してとてもアクセスがしやすい場所になり人気スポットです。 

 

【その4】自称「日本の真ん中」争奪戦を繰り広げる美濃

そして、なんといっても美濃の最大のイタタタはこれでしょう。度々テレビ番組などでも採り上げられている「日本の中心」が何か所かあります。

「道の駅 平成」の展示施設にあったもの

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「道の駅 美並」にあった看板

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美濃エリアを車で走っていると度々目にすることがある「日本のまん真ん中」

いったいどこが本当の真ん中なんだ?と思っていたのですが、どうやらこれ、地理的なものではなく「人口の重心」なので国勢調査のたびに移動しちゃうんですね~

人口は東京に一極集中しているため、重心は年々東南に動いているそうです。

その図がこれ(道の駅 平成)

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関市→美濃市→郡上市と移動していたのですが、合併により関市のエリアが広がったものだから再び関市へ重心が移りました。それにしても合併の仕方もいびつですね~ 

 

石碑や看板くらいならともかく、過去にはこんな箱物作っちゃった自治体がありました。 

日本まん真ん中センター

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イタタタの極みでございます(泣)

郡上八幡に向かう途中に通りかかったのですが、あまりにもさびれていて駐車場に入ることを躊躇して通り過ぎてしまいました(>_<)

ということで、写真は借り物ですけど・・・

今後は東京がひっくり返らない限りこの町に中心が戻ることはないと思うのですが・・・

 

以上、岐阜県美濃地方のイタタタな面白スポット!?のご紹介でした。

決してディスっているわけではなく、話題性のある町おこしに一生懸命になっているそのアイデアや行動性には敬服はするのですが、ほとんどが短命というのが、ね。

 

【その5】何もしなくても有名スポットに!?

涙ぐましい観光スポットづくりへの執念とは裏腹に、何もしなくてもSNSで勝手に盛り上がって大挙して人が押し寄せたのがこちら。

名もなき池(通称:モネの池)

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(2016.8撮影)

関市板取という地区にあります。私も”大挙して押し寄せた”ひとりではありますが、きれいでしたよ。まあ一度行けばいいかなってところでした。

ただ、近年はこの周辺(可児市、多治見市、関市)は夏になると最高気温を記録するエリアとしても知られています。この池に行った日も39℃くらいありました。

結局、何もしなくても有名になっちゃったってこと!?

 

そんな美濃の”ちゃんとした名所”も今後ご紹介していく予定です。