2020年10月の愛媛の旅では、伊予の小京都と呼ばれる大洲市を訪ねました。
もともと100名城の大洲城目的でしたが、共通入場券で訪ねた臥龍山荘が予想以上に素晴らしいところでした。
さらにこの大洲、城下町の雰囲気も素晴らしく、さらに新しいサービスへの取り組みがはじまっていたので備忘録として残したいと思います。
いつか再訪したいと思わせてくれる素晴らしいしかけがこの町にはありました。
臥龍山荘まで城下町を歩く
大洲には江戸時代の町割りが残っており、このあたりは武家屋敷と商家の境界にあたり、大洲城から臥龍への別荘があった場所へ向かうための御成道であったため広く造られているそうです。
このあたりはロケにも使われ「おはなはん通り」と呼ばれています。
が、「おはなはん」って1966年に放送されたNHK連続テレビ小説(いわゆる朝ドラ)ということで、私も生まれていないのですよ~
私の世代なら「東京ラブストーリー」といえば(詳細は覚えてないけど)ピンときます(笑)
なまこ壁も見られます。伊豆の松崎町が有名ですが、四国にもあるんですね~
民家に混じってお店もありますがこの日はお休みのようす。
こんな時期ということもあり、歩いている人がほとんどいなくてちょっと寂しい感じでしたけど。
気になる大洲の”城下町ステイ”
大洲城の駐車場に面したところで見かけたこの建物と暖簾(のれん)
気になって後で調べてみたところNIPPONIA HOTELという宿泊施設だそうです。
NIPPONIAは、古くからの邸宅などをリノベーションして宿泊施設として活用することで街を活性化しようという取り組み。全国で今その取り組みが広がっています。
大洲市では2020年にスタートしたばかりでした。
空家となった邸宅をお宿にして、個性あふれるお部屋での宿泊や地産地消のお食事が楽しめるそうです。
大洲城の前にある建物はフロントとレストラン棟も兼ねているそうです。
また臥龍山荘に行く途中に城下町で見かけたお宿は料亭風。
そして、大洲の城下町ステイの究極はキャッスルステイ
(大洲城天守内の案内より)
文字通り、大洲城の天守に泊るという壮大な?プランです。
再建したばかりの天守ですから何かと安心して宿泊できそうですけど私は遠慮しておきます(-_-;)
私は建造物は”外から見てナンボ”と思っている人間なので(最たるものが東京スカイツリーで、中に入っても全然楽しくなかった)、お城の見える建物に泊まって湯上りにビールでも飲みながらお城鑑賞していたいです。
この藤棚の正面あたりにお宿が建っていますから、まさにキャッスルビューのベストポジションかと。
まとめ
愛媛県は道後温泉という全国区の有名観光地を抱えますが、もう少し静かに旅したい、自然と触れ合いながらゆっくりステイしたいという人には大洲は最適な町だと思います。
そして、こんな時だからこそ日本の良さを再発見できるNIPPONIAの取り組みは素晴らしいと思います。
国内にもリゾート地やリゾートホテルはあまたありますが、それとはまた一線を画した日本人の心に響くような原風景や古き良き時代の街並みでのステイは、”心の洗濯”にはもってこいですね。
新型コロナが完全に収束して安心して海外旅行に行くことができるまでにまだ何年かかるかわかりません。海外ツアーに要していた1週間ほどの時間を国内でのステイ旅に贅沢に使ってみるのもありかな、と思うこの頃です。