2022年6月の北海道の旅。
2日目は帯広を後に国道38号をひたすら進み富良野方面へ向かいます。ガーデン街道とも呼ばれる国道38号線のドライブのようすをご紹介していきます。
帯広から富良野へは高速を使うべき?
私が訪れた6月ならノー。国道経由で十分です。
帯広市から富良野へ向かうルートを検索すると道東自動車道を経由していくルートがほぼ出ますが、富良野より南にある占冠(しむかっぷ)あるいは(南富良野経由の場合)トマムを経由するルートになっています。
実は行く前に北海道マニアの弟から聞いてはいたのですが、現地で再確認したところ国道をおすすめされました。
その理由は以下のとおりです。
- 道が広くてカーブもゆるやか
国道といっても2ケタ番号ですからすれ違うのに冷汗が出てくるような場所もありません(苦笑) 北海道は土地に余裕があるのか、雪を考慮してなのか道幅がとても広い!
- 高速経由より若干距離が短い
道東自動車道は国道より南を通るルートになっており、富良野に向かうには少しだけ距離が長くなります。トータル所要時間がほぼ変わりません。
また高速道路のお楽しみのサービスエリアですが、東名や名神高速の感覚で行くとがっかりします。ほぼトイレと自販機くらいしかありません。これは北海道に限らずで、地方では道の駅やコンビニがある国道の方が寄り道を楽しめます。
- 狩勝峠の絶景が楽しめる
新得町と南富良野町の境となる標高約640メートルの狩勝峠は、その美しさで定評があります。
今回走った国道38号線は、この沿線に花々が楽しめるガーデンが点在していることから北海道ガーデン街道とも呼ばれています。
帯広から南富良野へ
ホテルの居心地が良すぎて出発したのは午前10時過ぎ。スケジュールも昔のようには詰め込まずマイペース。これがひとり旅にはまる最大の理由ですね。
帯広市から目指す最初の目的地 南富良野町へは約80km。カーナビでは約1時間半の道のりです。
芽室町、清水町を経由していきます。静岡県住みの私にとっては、北海道の国道は車も多くなく、道幅も広く走りやすさ満点。
途中、ご当地コンビニ セイコーマート(セコマ)で休憩がてら食料を調達。
昨年函館で食べそびれた北海道メロンソフトをリベンジする予定だったのですが、この日の気温は14℃。寒すぎてアイスはムリ。
ケースの中で温められていたでっかいおにぎりに引き寄せられてしまいました。
おにぎりはこの日の”ドライブ飯”となりました~ 1個でも食べ応えあるんです。それにお米がおいしい!!
スナック菓子やドリンク(これ以外にガラナもお買い上げです)はおみやげ用に。
この境界線矢印が私にとっては”非日常”。ついつい写真撮りたくなります。
この信号は横型ですが、雪国は縦型の信号も多いですよね。
地元の方はみなさん安全運転のようです。といっても60~70km/h前後で流れてはいますが・・・
北海道を毎年バイクで走る弟曰く「飛ばして(スピード違反で)捕まってるのはだいたいレンタカーナンバーの観光客」なので、肝に銘じて走りました。
そして、この日は自衛隊の車両とたくさんすれ違いました。どこからどこに向かっていたんでしょうか、ご苦労様です。
ほとんど建物がなくなり、峠が近くなると「●合目」という看板が出てきます。(ここは富士山か??)上るにつれて視界が悪くなるし、標高がどれくらいあるのか調べてなかったのでどこまで上りが続くのか不安になりました。
鉄道遺産 旧狩勝線急カーブ
峠を上る途中、”鉄道遺産”(←表記が違っていたらすみません)のような看板を見つけ退避スペースに車を停めてみました。
まったく予備知識なしでしたが・・・
昭和41(1966)年まで列車が走っていた峠の難所。運転士泣かせではありましたが「日本三大車窓」のひとつだったそうです。
気が生い茂って線路のカーブまではわかりませんが、線路が敷設されていた形跡はなんとなくわかります。城好きにとっては城郭の土塁にも見えてしまいますが(笑)
鉄道遺産ついでに・・・ここから少し離れてはいますが、十勝にはこんな有名な鉄道遺産もあります。
旧士幌線 タウシュベツ橋梁
弟が2017年9月に撮影したものです。ダム湖から姿を現すのは1年のうち数か月という貴重な遺構です。ここまで行くにはいろいろと手続きが大変なのだとか・・・
話を戻し、坂とカーブはまだまだ続きます。
ここから約10分ほど走ると狩勝峠です。
狩勝峠到達
やっと頂上に着いたらこのありさま。
売店も閉まっていて人影もまったくありません(T_T) なんてこった・・・
階段の上には展望所もありますが、登ってもムダなので行きません。
だって、この場所から見える景色がこれですもん(T_T)
おまけに車内の温度計は11℃を示していました。数分写真撮ってただけで冷えまくり。
たかだか600メートルの標高なのにこんなに寒いとは北海道ナメてました。
本州なら6月頃にこの気温が体感できるのは、標高2000メートルを超える乗鞍スカイラインや立山黒部アルペンルートクラスです。(富士山は登ってないからよくわからないのです by.静岡県民)
ちなみにお天気がよければこんな絶景が見られます。
(photoACより)
道幅が広いからよかったものの、このガスっぷりで並みの国道だとちょっとビビります。とはいえ、少し下ったら一気に視界がクリアになりました。
狩勝峠から約20km、20分ほどで目的地の南富良野町 幾寅駅に到着しました。
コンビニやら展望スポットで寄り道しているのでナビの計算時間プラス30分。トータル2時間ほどでした。
まとめ
国道38号は大変走りやすい国道でした。私のようなオバサンの運転(車がないと生活できない地方在住者です)でもラクチンです。
私は首都高速のような合流の難易度が高い道や雪道は走れませんが、この季節の北海道はどこにいっても走りやすくてドライブが楽しいです。
ストレスのたまらない要因のひとつに「信号が少ない」「車が少ない」っていうのもありますね(笑)
なお、ご紹介した内容は6月のものです。雪の心配なく走ることができるのは5月から9月頃までではないかと思います。特に峠越えをされる場合は、現地の気温を甘く見ずに計画を立ててください。
下記のサイトは、峠越えのドライブに役立ちます。
また、走りやすいからと油断してスピード違反で捕まらないようくれぐれもお気を付けください。
狩勝峠の景色は残念でしたが、この旅での晴天は、最終日の富良野・美瑛での撮影のためにお預けだったということです。乞うご期待!