2022年6月の北海道の旅行記です。
帯広空港から広大な畑の中の道をのんびり走って最初に向かったのは、マルセイバターサンドでもおなじみの六花亭のプロデュースするガーデンです。
六花の森とは
帯広市に本社を置く菓子メーカー 六花亭が、包装紙に描かれている十勝六花(とかちろっか)をはじめとした植物を100,000平方メートルの広大な敷地に整備したガーデンです。
下の写真は、帯広市へのふるさと納税でいただいた六花亭の詰め合わせ。
この包装紙に描かれている植物やこのイラストの原画なども鑑賞できます。
とかち帯広空港からほど近い中札内村(なかさつないむら)にあり、北海道ガーデン街道の最南端の施設となっています。
北海道ガーデン街道とは・・・
北海道の代表的な美しい8つのガーデンが集中している、大雪~富良野~十勝を結ぶ全長約250kmの街道です。 いずれのガーデンも北海道独自の気候や景観を生かした個性に溢れ、自然の風景や山並み、アクティビティーを楽しめるとともに、豊かな食も充実した観光ルートです。
代表的なところでは「上野ファーム」「紫竹ガーデン」、倉本聰脚本ドラマの舞台にもなった「風のガーデン」などがあります。共通チケットなども発売されています。
が、今回は私はこの他にも巡りたい目的がてんこ盛りなので、ガーデンはこのひとつだけ。
駐車場で車を降りた瞬間、甘~い香りがただよってきます。
六花の森に隣接して工場があるのですが、お楽しみは最後にとっておきます。
受付
小さなログハウス風の建物でチケットを購入。入場料は1000円です。
受付の方が巡り方や周辺施設の案内などを丁寧にしてくださいました。
ハイシーズンではないこともあって、すべてがゆったりしている北海道。時間の流れ方も優雅というのか・・・ これも北海道の魅力のひとつですね。
6月の六花の森を散策
地図にそって園内を歩きます。
足元にはウッドチップが敷かれていたり、多少は舗装されてはいるものの、過剰に手は加えられていません。
6月半ばの北海道は、本州(私は温暖で有名な静岡県住み)と比べると2ヶ月くらい季節が遅くやってくるという感じ。曇りですが、新緑がとてもきれいです。
散策路沿いには彫刻家 青木三四郎氏制作の動物のオブジェがひょっこり。
水辺に咲くのはアヤメ?
こちらはクリンソウ
最近はGoogleレンズのおかげで、植物に疎くても名前を調べられて便利ですね~
ガーデンというイメージより広大な森です。
十勝六花の看板はありますが、残念ながら開花していませんでした。
が、近くで新芽に近づいてみたら・・・
あおい、アオイ、葵 ではありませんか!!
徳川の御紋の形とそっくり~(正確にはあちらは”フタバアオイ”ですが)
6月中旬に見られた花々たち
左はハマフウロ、右はエゾカンゾウ
花だけではなく鳥のさえずりなどもよく聞こえます。混雑してきたら人間の声にかきけされてしまうような声です。
すれ違う人もまばらで本当にぜいたくな空間です。
丘の上にはロダン風?の彫刻があるそうですが疲れそうなので行きませんでした(-_-;)
森の中には、クロアチアから移築した小さなログハウスがいくつか建っています。
六花亭の包装紙をデザインした山岳画家である坂本直行氏の作品や生涯などを紹介するギャラリーや休憩施設になっています。
坂本直行氏の祖父は坂本龍馬の甥にあたるということで血縁があるそうです。
昨年函館に行ったとき「坂本龍馬記念館」があって驚いたのですが、子孫の方々がこの北海道で活躍されているようですね。
いつくかあるギャラリーの中でも人気なのがこちら
花柄包装紙館
壁一面が草花の絵に包まれています。額には原画も飾られています。
サイロ表紙絵館
こちらに展示されているのは、坂本直行氏の後継として活躍される真野正美氏の作品。古きよき昭和を彷彿とさせる懐かしいタッチの作品に癒されます。
訪れた日は、現地の方のお話ではこの季節にしては少し涼しめの日だったようです。(気温は17~18℃くらいでした)
これくらいが北海道の通常かと思っていましたが、最近は北海道も暑くなっているようですね。ただ湿度が高くないので気温が上がっても若干過ごしやすいとは思います。
十勝六花(エゾリンドウ、ハマナシ、オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリュウキンカ、シラネアオイ) )は春先(5月頃)と夏に(7月)にかけて咲く花が多く、ちょうどその谷間だったようです。
とはいえ、雨に降られることもなく絶好のお散歩日和の気温の中ゆったりと散策を楽しむことができました。
最後に咲き始めたばかりのハマナシ(ハマナス)をちょっぴり見ることができましたよ。
この後はいよいよお楽しみのスイーツタイム。
ハマナシの先にあるガラス張りの建物へGO!
六花の森の場所とアクセス
帯広空港から約10km。車で15分ほどの距離です。
駐車場については、敷地のすぐ横に無料駐車場があります。
あわせて訪ねたい施設「六花亭アートヴィレッジ」
近くには北海道ゆかりの画家たちの作品たちのギャラリーを集めた六花亭アートヴィレッジ(中札内美術村)があります。
週末のみ営業しているということでおすすめしていただきましたが、今回は帯広へ早々に向かいたいためにあきらめました。
こちらには、サイロ表紙絵館で魅了された真野正美氏のギャラリーもあるということで、次の機会にはぜひ足を運んでみたいと思うのでした。