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【佐賀の旅18】味も器もおもてなしも最高!「嬉野温泉 大正屋」のお食事

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2022年10月の佐賀の旅。

嬉野温泉の老舗旅館「大正屋」に宿泊しました。三大美肌の湯といわれる温泉の質も最高でしたが、お食事も素晴らしいものでしたのでご紹介します。

www.momoyorozu.net

 

大正屋の夕食

その名もずばり「名月 花野を照らす」です。お食事処でいただきました。

お品書きには、調理や素材のポイントなども丁寧に解説されていました。

写真は退席時。スタート時の午後7時頃はほぼ満席でした。

 

食前酒

2年熟成の自家製梅酒。この盃にテンションがさらに上がります。

梅酒大好きなので、この後おかわりしました~

 

先付

銀杏や秋刀魚など秋の味覚に風情のある食器でお箸がすすみます。

そして「烏賊(いか)柚子胡椒」はお宿の名物。お酒がすすむくんです(笑)

 

 

お吸い物

 

お造り

メニューに書いてあった「平須(ひらす)」はひらまさのこと。

お魚は成長によって名前が変わることもあれば、地域によって呼び名が違うこともあり旅で知ることも多々あります。

山間に位置する嬉野温泉ですが、30分も車で走れば有明海にも玄界灘にも出られる立地。

美味しいお刺身がいただけたのはうれしい誤算です。

 

朴葉焼き

これも秋らしさ満点。

静岡県民としては岐阜の朴葉味噌焼きを勝手にイメージしましたが、中は肉ではなく鰈(カレイ)でした。

 

鯛のあら炊き

 

ここまで、お魚が中心のお料理でしたが、

キターーー

 

牛肉の陶板焼き

牛肉はホント久しぶり。

実は私、牛肉って中途半端にお金出してもハズレるので、よほどのことがないと食べません。肉の脂身も苦手だったりするのです。

しかし、このような厳選された高級肉を味わうために”牛肉断ち”をしていた甲斐がありました。

 

海老芋饅頭

素材も十分においしいのですが、手間暇かけたこのようなメニューも懐石料理の楽しみのひとつです。

 

メニューの品数を見た時に「最後まで食べきれるか、私」と心配になりました。

しかし、それぞれのお料理が絶妙な量で提供されるので、まだ炭水化物が入る余裕がありました(^^)v

 

白いご飯は「うれしの棚田米」

新米の季節に白米食べなくてどうする・・・です。

太るといわれても白米が大好きなんです。

 

デザート

梨のコンポートと、さつま芋のプリン。

最後まで秋をたっぷり詰め込んだお料理でした。

そして、ほうじ茶の急須がなんともほっこりする絵柄。これ欲しいわ~

 

すべてしっかりいただきました。美味しかった~

ゆっくりいただく時間も含め、目と舌で秋を堪能できた懐石コースでした。

スタッフの方は、数席をかけもちで担当しています。お食事スタート時はみなさんお忙しいそうでした。

しかし私はだいたいラストの時間帯を選ぶので、後半からは接客に余裕が出てきたスタッフさんとお料理の素材や地元のみどころなどのお話をうかがうこともできました。

これも旅の楽しみだったりします。

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大正屋の朝食

手書きイラスト風のメニューがそえられていました。

大正屋のグループ店舗には湯豆腐のお店があります。

自家製湯豆腐が朝食に提供されると聞いて楽しみにしていました。

まずは、何もつけずに食べたくなる美しさ。大豆の風味が感じられて美味しい~

もちろんおかわりしましたっっ

おかわりした後は、薬味やたれもかけてみましたよ。

そして、茶粥をいただきました。

前日にもいただいた白米とこの茶粥とのチョイスになっていました。

欲張りな私はおねだりしてみたところ「両方大丈夫ですよ~」と言っていただいたので、遠慮なく両方いただきました~

さすがお茶の本場、茶粥美味しすぎ~(白米も十分においしいのですが) 

私はつくづくお茶の国の人だということも再認識しました。

 

まとめ

温泉もお食事も大満足の大正屋。

全国旅行割を利用した上に、ホテルグレードアップもあり、お得に宿泊させていただき感謝感激でございました。

大正屋のスタッフさんのサービスはプロフェショナル。筋金入りでした。

これこそが長い歴史を持つ旅館の強みなんだと思います。

その一方で、スタッフさんの年齢層が高いなと感じました。みなさん元気に働いてはいらっしゃるのの、やはり限界というものもあります。

 

この記事をまとめる際に大正屋さんの検索をしていたところ、2023年の夏にスタッフさんたちの働き方改革としてお宿を一定期間休業するというニュースを見ました。

www3.nhk.or.jp

今回の宿泊で思ったのは(あくまでも私の憶測ではありますが)コロナ禍からの急な回復と旅行支援などで一気にお客様が戻っても、手厚いおもてなしができなくなることを回避するために、一部の施設を休業にしたのではないかと。

 

最近は観光業において「来るもの拒まず」から考え方がかわりつつあります。

先ほど、フランスでもオーバーツーリズムに対して観光客を減らす(厳密には1日当たりの人数を制限して、年間を通して均等に受け入れていく)方針を発表しました。

日本も京都をはじめとした人気観光地を訪れる人に対して、人数制限や税金をかけていかないと、いろいろな意味で日本が貧しい国になっていってしまいそうです。

 

新幹線が開通してこれからさらに多くの人が訪れることになる嬉野温泉。

手厚い日本らしいおもてなしを今後も末永く維持してほしいと同時に、若いスタッフさんたちが働きたくなるような環境が整っていってほしいと心から願います。

 

今回は新幹線に乗るスケジュールもあり、嬉野温泉の町並みを散策する時間もありませんでした。

またいつか、嬉野温泉のとろとろの温泉と茶畑を見に再訪したいと思うのでした。

www.taishoya.com