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【どうする家康】徳川家康のルーツ 松平家発祥の地「松平東照宮」へ

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大河ドラマ「どうする家康」はクライマックスに近づいてきておりますが・・・

このタイミングで振り出しに戻り、約10年ぶりに家康の祖先である「松平家発祥の地」に行ってきました。

ご先祖がここから出なければ徳川の歴史ははじまらなかったともいえる、徳川家康の歴史を知るうえでマストなスポットをご紹介します。

 

松平発祥の地 松平郷(まつだいらごう)があるのは愛知県豊田市。

あの「世界のトヨタ」の本社がある市ですが、市の中心部から10数km離れたのどかな山間の集落。(アクセスについては、この記事の最後にまとめています)

松平郷は小さなエリアに史跡がまとまっています。

主なみどころは、松平東照宮と高月院の2つの寺社で距離は350mほど。

1時間ほどでさくっと散策できるエリアです。

観光用無料駐車場に駐車して散策スタートです。

トイレは駐車場前と、上の写真の無料休憩施設「松平郷亭」にあります。

 

松平家と松平郷

徳川家康は20代半ばで「徳川」に姓を改めるまでは「松平」姓を名乗っていました。

祖となる松平家はこの地が発祥で、松平家の始祖である親氏(ちかうじ)から数えて9代目になります。

 

松平家の祖となる親氏は徳阿弥(とくあみ)と名乗り全国を渡り歩く僧でした。

室町時代(14世紀中頃)この地に入り、松平郷の開拓領主 松平太郎左衛門家の婿となり松平家を継ぎ、松平親氏を名乗ります。

この地を拠点に三河地方(岡崎、安城)に勢力を拡大していきます。

岩津から安城、岡崎に移った松平家はその後徳川家康へと続き(松平家は八代まで)、分家した松平太郎左衛門家は継承する松平家はこの地で25代まで続きました。

 

松平家の始祖 親氏公の像

東照宮の向かいにある初代 親氏公像

石畳の奥にたたずむ初代を見て、ローマ人の彫刻かと思ってしまいました~(笑)

家康さんの肖像画を見るとザ・日本人な顔立ち&ボディですけど、案外「濃い顔族」だったのかもね!?

 

松平東照宮の境内

松平家の屋敷神として八幡宮と称していましたが、1619 年に徳川家康を合祀。

1965 ( 昭和40)年には親氏公を合祀しました。

水堀と石垣の残るこの地には、松平太郎左衛門家の当主が大正初期まで居住した屋敷もありました。

 

鳥居

手水舎

 

紅葉がはじまったばかりの11月中旬。銀杏は落葉し始めていました。

 

社殿

 

拝殿の天井画

2015年に家康公400年祭に奉納された108枚の漆絵の天井画。

描かれているのは、松平郷で見られる季節の植物。

拝観料は200円ですが、御朱印をいただく場合はこちらの見学も込みとなります。

写真撮影も可能でした。

 

松平郷館

松平郷松平家(松平太郎左衛門家)に関連した史料を展示しています。

松平郷松平家は、関ヶ原の戦いや大坂の陣にも参戦。大名のような石高はありませんでしたが、大名と同等の格の高い家柄として扱われたそうです。

また、(昭和初期の当主)20代の松平信博氏は音楽学校出身の”殿様作曲家”として活躍されたそうで、館内にはピアノや楽譜などの愛用品も展示されていました。(内部の撮影は禁止)

松平郷松平家は現在も25代目が継承されています。

 

産湯の井戸

松平郷館の奥、東照宮境内の東側にあります。

立派な門構えの先に、産八幡の宮と弁天さまの社殿、そして井戸があります。

(親氏より先代の)松平郷の領主をつとめた 在原信盛が掘ったと言われる井戸。

松平家は代々この井戸の水を産湯に使用していて、岡崎城で竹千代(のちの家康)が誕生した際も、この水を竹筒に入れ早馬で届けたと伝わります。

苔むした石造の屋根と柵に覆われていて中の様子はわかりませんが、長い間大切にされているようすが伝わってきます。

 

松平東照宮の御朱印

社殿向かって左側の授与所でいただきました。

御朱印を待つ間に社殿の天井画を拝観させていただきました。

 

アクセス 最寄りは 「豊田松平インター」

高速道路を利用する場合の最寄りは東海環状自動車道の豊田松平インターです。

このインターができた時から私は”日本最強”のインター名だと思っています。

世界トップの自動車メーカー トヨタ「豊田」と、戦国時代を終わらせ、260年間戦のない時代を築いた徳川家の祖 「松平」の2つの姓のコラボですから~

出世運、勝負運、そして金運アゲアゲな感じがしませんか?

 

そして、豊田松平インターから目的地までの10数kmが10年前とは激変。

10年前はインターを降りてカーブの多い山間の国道だったのですが、その国道301号線が片側2車線のバイパスに拡幅され、さらにその先も絶賛工事中。

家康で観光誘致ならすごいよな~と思いましたが、この近くにトヨタの研究施設(テストコースなど)ができたからだとか。だよね~(笑)

global.toyota

一般人は軽々しく近寄れないようですが、なんなら「徳川発祥の地」とあわせてPRしてくれるといいですね~

私の前を走っていた路線バスも山間のバスにしてはご立派。

”トヨタ王国”の洗礼をたっぷり浴びて松平郷に到着したのでした。

 

駐車場

 

あわせて訪ねたい周辺スポット

周辺には、紅葉で有名な香嵐渓(こうらんけい)や、秋に咲く四季桜と紅葉のコラボが素晴らしい小原(おはら)の里があります。

(2016.11撮影)

個人的には大渋滞必至の香嵐渓より、小原のこの絶景を超絶おすすめします。

この記事を四季桜の季節にあわせてアップしようと思っていたら間に合いませんでした(>_<)

松平郷でも紅葉シーズンにライトアップなどのイベントが開催されているようなので、ぜひ来シーズンの紅葉ドライブの参考にしてみてはいかがでしょうか?