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【東京】レインボーブリッジ遊歩道から台場公園へ

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2024年1月の東京散策の記事になります。

レインボーブリッジには無料の歩道があることを知り、芝浦ふ頭近くの起点からサウスルートを歩いてお台場まで向かってみました。その後編になります。

前編はこちら

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サウスルート遊歩道のようす

第六台場跡

遠目に見たり、ゆりかもめや車で通過途中に見えることはありますが、じっくりこの距離で見られるのは遊歩道ならでは。

これ「お台場」です。

といっても、テレビ局のある向こう島のことだと思うのが普通ですが・・・

その「お台場」の由来は幕末に造られたこちらの島が”元祖”なんです。

幕末にペリーが来て開国を迫ったときに、戦になってはヤバいということで江戸城の防衛のために造られたのが品川台場(砲台)。軍事要塞です。

 

木々の葉が落ちて荒涼感が漂う冬の台場跡。

これは第六台場で一般の立ち入り不可の史跡です。

第六と聞くと他にもあることが想像できますよね。この先にも台場跡があります。

 

台場アンカレイジ

芝浦側と同じように建物に入ります。

こちらにはトイレなどの施設はなく、通過するだけの施設です。

(エレベーターや階段はありますが利用禁止となっていました)

ここがゴールではなく、遊歩道はまだまだ続きます。

本来、アンカレイジは吊り橋を支えるケーブルを固定するため、地盤の強固な陸地に設置されますが(ダムと同じです)、この台場アンカレイジは海上に設置されています。

ちょっと心配になりますけど、そこは日本の誇る土木技術で補われているのでしょう。

建物の外に出ると吊り橋のケーブル設備も間近に見られます。

吊り橋の構造に興味のある方は、明石海峡大橋(兵庫県)や来島海峡大橋(愛媛県)に隣接する資料館がおすすめです。かなりマニアックですけど。

 

橋脚部ルート

どうやら遊歩道の3分の1は吊り橋ではなく、橋脚部ということになります。

ゆるやかな下りスロープなのでここは歩きやすいですね。

ということは、お台場を起点にすると当然上り坂ということになります。ホッ。

 

このスロープを歩きながら眺めていたのがこちら

第三台場跡

第六台場跡の荒涼とした感じはなく、こちらは公園として整備されています。

なかなか美しい形ではありませんか!

これを見ていると江戸幕府が幕末に造った最高傑作 五稜郭を思い出しますね~

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第三台場は(現在の)お台場と陸続きになっていて”上陸”することもできます。

ここまでかなりの距離歩いたので、上陸は次の機会にしようと思ったのですが・・・

 

現代の「お台場」に上陸


ここがお台場側の遊歩道起点になります。

芝浦はアンカレイジが起点でしたが、こちらは海浜公園駐車場横のゲートです。

 

ここまで来たらとりあえずお台場の跡(ややこしいので、史跡は以下「台場跡」とします)に行っちゃいます。

このエリアはお台場海浜公園になっています。

その一部が国指定史跡の台場公園です。

幕末にはこの周辺の海域には11基の台場が計画されていましたが、最終的には6基を建造。開国したことで砲台が活躍することはなく、それらの多くは明治以降取り壊され現在は2基が残されています。

 

幕府が造るものなので丁寧に「御」をつけたためその名が現在に続く・・・というわけ。

幕末には全国各地の海岸近くに「お台場」が造られたので、地名が残っている町もあると思います。

私の卒業した母校の校歌には「お台場」ということばが登場します。もちろん東京じゃありませんけどね。当時は意味もわからず歌ってました~(苦笑)

 

対岸のチャラチャラキラキラしたビルと対照的な渋~い並木道を進みます。

冬のビーチはこんなもんですね。

注目!土台の石垣がまるでお城のようにきれいに残されています。

気分は城郭見学です(*^▽^*)

幕末の「台場」に上陸

第三台場に上陸です。

階段を上った先には、東京なのに雪吊りがありました。

日本の伝統的な風物詩を紹介するための演出だそうですが、喜びそうな外国人どころか、日本人もいません。(この後、すれちがったのは4~5人でした)

 

外周は堤防のようになっていて、歩いて一周できるようになっています。

一辺はおおよそ150メートルほどです。

中央部には、弾薬庫跡や建物の遺構が残っているそうです。

階段をこれ以上上り下りすると、あと半日足腰がもたないのでやめました(>_<)

なお、本格的な”要塞”がお好みの方にはこちらもおすすめ。

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いちばん奥まで歩くと、大砲のレプリカがあります。

幕末の砲台の狙う先はこちら。

さらにここでは案内板にあるQRコードをスマホで撮影すると、バーチャルで大砲を再現できるようになっています。が、思った方向に向けられず玉砕・・・(T_T)

 

台場公園からは、レインボーブリッジが間近に眺められるのはもちろんですが、上空を飛行機も往来します。

季節によっては青々した芝生や桜のもとで空を眺めていても楽しいかも~

 

お台場レンイボーバスで田町へ

さすがに歩きすぎて限界です。おなかもペコペコ。高輪方面に戻ります。

この公園からゆりかもめの最寄りの駅「お台場海浜公園」までは1kmほど距離があります。

覚悟を決めて歩き始めたところバス停を発見!

品川・田町方面ならゆりかもめより便利でお安い。いいじゃん、乗る乗る!

地域の方の足になっているようで、本数も多く、バスはすぐにやってきました。

お台場海浜公園駅に停車した後は、レインボーブリッジを走り、ほぼノンストップで田町駅へ到着です。

田町駅で近くのカフェで軽くお昼ごはん食べたら充電復活。

芝浦運河沿いを散歩しながら再びオバケトンネルをくぐって高輪へ。

この運河沿いもいい感じでした。この周辺また歩きたいです。

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まとめ

レインボーブリッジ遊歩道所要時間

芝浦の起点である芝浦アンカレイジからお台場側のゲートまでの片道は約40分でした。写真を撮ったり、かなりゆっくり歩いて、です。

さらに台場跡の散策でプラス30分ほどでした。

冬は海からの強い風に注意が必要ですが、ポカポカ陽気のもと気持ちよく歩けました。

 

前日、人多すぎの銀座でうんざりしてしまった私にとって、人に酔うことなく清々しい気分で東京都内散歩できたのは奇跡のようでした。

こんな穴場があったんだと東京再発見の散歩となりました。

また歴史好きにはたまらない史跡「品川台場跡」が橋の上からじっくり確認できるうえに、上陸もできた”二度おいしい”観光コースでした。

次はやっぱりノースルート歩きたいですね~