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【近くて遠い伊豆の旅4】ジオパークガイドと巡る石廊崎

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2019年9月の伊豆の旅 つづきです。 

www.momoyorozu.net

 

前日の大雨が嘘のように晴れた2日目は、宿泊した南伊豆町のお宿からすぐの石廊崎へ。

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立ち寄ろうか前日までは迷っていた石廊崎(いろうざき)ですが、こんなお天気ならば白亜の灯台と海も映えるだろうと期待たっぷりです。
 

石廊崎灯台への駐車場

無料で停められないかリサーチしたところどうやら有料しかありません。

それもほぼ一律で1回500円です。こんなド田舎なのに駐車料金高いな、とちょっと不満・・・(後にこの考えは改めることになります)

石廊崎には2か所の駐車場があります。

石廊崎駐車場(遊覧船が出航するところ)・・・灯台まで徒歩約20分

石廊崎オーシャンパーク駐車場・・・灯台まで徒歩約10分

料金もほぼ同じなら楽な方を選ぶに決まってます!

目指すのは石廊崎オーシャンパークの駐車場です。 

石廊崎駐車場の入口を通り抜け、トンネルをくぐるのですが、そこからがちょっと不安になる道のり。けっこうなカーブのある坂を上りました。

このまま岬から遠ざかっていくのではないかと思い始めたところに入口がありました。

 

石廊崎オーシャンパーク

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しかし看板の新しさと対照的に、その先には朽ち果てた料金所と廃墟が・・・

かつてここにはジャングルパークという観光施設がありましたが、その跡地をリニューアルして2019年の4月にオープンしたのがオーシャンパークでした。

広々と整備された駐車場とガラス張りのきれいな建物が見えてホッ。

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これなら500円でも納得。駐車場スタッフも明るく親切な方でした。

 

石廊崎オーシャンパーク休憩棟

とりあえず情報収集ということで建物へ入ってみました。

こちらの建物にはトイレや無料休憩所、軽食コーナー、売店があります。

また、ジオパークビジターセンターを併設しています。

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ジオパークビジターセンターで情報収集

ジオパークって何?

ジオパークとは、「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所をいいます。

日本ジオパークネットワークより引用) 

 

2018年9月現在、国内には日本ジオパーク委員会が認定した「日本ジオパーク」が44地域あります。その内、9地域がユネスコ世界ジオパークにも認定されています。 

この伊豆半島ジオパークもユネスコ世界ジオパークに認定されています。

 

なぜ伊豆半島がジオパークに?

日本列島は3つのプレートがひしめいて成り立っていますが(だから地震も多い)、唯一この伊豆半島だけがフィリピン海プレートに位置しています。

約2000万年前からはるか南で海底火山として噴火を繰り返しながら北に移動し、60万年前に本州に衝突して今の形になりました。国内だけでなく、世界的にも珍しい独特の地質や地形を持っているのが伊豆半島です。

 ”南から来た火山の贈りもの” というキャッチコピーに納得です。

 

伊豆半島に17か所もあるビジターセンター 

伊豆半島内にはジオパークをPRする施設として、修善寺のジオリアをはじめとして17か所のビジターセンターが設けられています。この南伊豆は最南端の施設になります。

前日に天城峠の大雨で”雨宿り”させてもらった道の駅の一画にもありました。

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「ブラタモリ」で出てきそうな岩石がずらりと並んでいました~(笑) 

 

ジオパークガイドさんに”勧誘される”の巻

このビジターセンターでちょっとだけ地形のことや散策のオススメなどを聞こうと、床の地図を見ていたところガイドさんからお声がかかり、お話が弾んでしまいました。

先を急ぐ様子もない”県民”(とはいいつつここまで4時間ももかかる)の私。ガイドツアーをおすすめされました。

ガイド付きでないと行かれない”絶景コース”があるという一言で即決!

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Aコースがおすすめと言われましたが、本来は神社と灯台に行きたくてここに来たので交渉したところ1つのコース料金で、A&Bを含んだコースで案内してもらえることになりました(^^)v

安くはないですが、平日午前なのでお客さんは私だけ。貸し切りです(*^^)v

それに日頃の運動不足はこういうところで解消しなくっちゃ、です。

 

ジオガイドと歩く石廊崎

ガイドさんは私より一回りくらい若い女性。地元の方かと思ったら首都圏から移住してきたとのことでした。県民としてはこの静岡県を気に入ってくれて喜ばしい限り。

ガイドさんと一緒ならこんなところにも入ってしまうのです。

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もちろん道はあります。手入れもされていますが、足元はスニーカーなど歩きやすい靴は必須。私は半そででしたので、虫よけスプレーもしてもらいました。

ここに自生しているのはウバメガシ。

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昨年、和歌山の友ケ島に行った時に備長炭の原料となる木だと聞きました。

一方で、伊豆では堅い木の特徴を生かし、船の櫓(ろ)の材料使われていたそうです。 

 

www.momoyorozu.net

 

木々の生い茂る自然豊かな山道を5分ほど歩いて行くと見晴らしの良い場所へ出ました。

遊覧船が通る湾を見下ろす位置。

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海底火山の噴火云々の説明もありましたが、向かいの岩山の穴がまるで”かるめ焼き”に見えてしまうのですが・・・(笑) 

この岩も海底火山の溶岩が冷え固まり、その後隆起したものです。

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神子元島(みこもとじま)

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この周辺はハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)が見られる人気のダイビングスポットらしいですが、私はあの灯台の方が気になる・・・

1871年建造の日本最古の洋風石造り灯台です。

 

続いては、石廊崎灯台へ行く道の途中から離脱。

こちらはジャングルパークの名残が見られ道も比較的整備されていました。

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今度は海面に近い岩礁のようなところに出ました。

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こちらが猪鼻(いのはな)という場所。海岸までは降りられませんがこちらからは太平洋の大海原が見渡せます。

東京や横浜港へ出入りすると思われる大型船の貨物船が頻繁に行き来しています。

足元はまるで富士山にあるような溶岩でした。ここは地表に出てからの噴火だったかな?(いろいろと質問して説明も聞いているのですがメモする暇なく記憶が吹っ飛んでます)

 

ガイドさんの説明によると伊豆半島の地質はとにかく複雑で数キロ先でもまったく成り立ちの違う地層が見られるところが面白いのだそうです。

同じ県内でもまったく地形や成り立ちの異なる(県西部の海岸沿いは砂丘海岸)ので、聞くこと、見ることが新鮮でした。

この後は、石廊崎灯台と石室神社に向かいます。

 

izugeopark.org