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【近くて遠い伊豆の旅6】伊豆石の砕石場跡 室岩洞がホラーすぎ!?

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2019年9月の伊豆の旅 つづきです。 

www.momoyorozu.net

 

 

南伊豆から向かったのは西伊豆側。往路は天城湯ヶ島から河津町、下田へと走りましたが、復路は南伊豆から松崎町、土肥町を経由し、伊豆縦貫道へ戻るルートをとりました。

石廊崎から松崎町までは35kmほど。寄り道しなければ1時間ほどの道のりです。

 

松崎町の中心部に向かう途中、ジオパークガイドさんから教えてもらったマニアックなスポットに寄り道です。

伊豆石の採石場跡 室岩洞

伊豆半島は海底火山が作り出した地形が、その後隆起して地上に姿を現しています。

南伊豆から西伊豆にかけては伊豆半島の中でも古い海底火山時代(約200万年前)の地層が堆積しています。

伊豆石と呼ばれる良質の石がこの地域では発掘され、1954(昭和29)年ころまで稼働していた採石場の後を整備し公開しています。

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伊豆には自然が作り出した洞窟や奇岩など観光スポットが多く観光客が大勢訪れていますが、あえて役目を終えひっそりと忘れ去られた遺跡のようなスポットに神秘さを感じて行ってみることにしました。

 

伊豆石とは

大きく2つに分けられ、安山岩系の硬石と凝灰岩系の軟石があります。

硬石は、耐火性に優れ、風化しにくいという特徴があります。

一方軟石も耐火性に優れており、軟らかいため加工がし易く、比較的軽いという特徴があります。(風化しやすい欠点があります)

それらは下田の街並み(ペリーロード)で見た蔵や石垣、韮山反射炉の一部、さらには江戸城の石垣にも使用されています。

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室岩洞探検へ

写真手前が松崎町市街地になります。駐車場に立って撮った写真です。

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国道136号沿いにある駐車場から道路を渡り階段を下ります。

急階段が続きます。行きは下りなのでラクですが・・・ 標高差は50mほどあります。

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階段沿いの雑草を手入れはしてくれているものの、夏場はこんな感じです。虫よけあるいは長袖が必要かも。

入口が見えてきました。国道から下ること5分弱です。

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入場無料です。というかそもそも無人です。

私の前に1組の方が進んでいましたが、それ以外に訪れる人はいませんでした(平日午後2時近く)

 

室岩洞の中を歩いてみたらホラーだった

ホラー1

入口にある看板です。

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電気はついていますが、午後5時になると自動的に消えるそうです。そうでなくてもトラブルがあれば消えることもあります。

無人の空間で真っ暗は・・・かなりヤバイと思います。道が1本ではありませんので。

 

内部はそこそこの広さがあり、看板なども立てられており道順も指示されています。がなんとなく迷路のような感じがします。

展望台もあるようで、どこまで進んでみようかなと思案していたところ・・・

 

ホラー2

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炭鉱跡には”お約束”といった人形がいますが、照明がビミョーなので不気味に浮かび上がっています。観光客が他にいれば「ウケる~」なんて声が聞こえそうですが、なにせ周囲に人もいないのでひたすら不気味・・・

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一部天井が低いところがあります。160cmくらいの身長なら問題ありません。

洞窟内は、石を切り出した跡も随所に残っています。タモリさんのような人が見れば、それなりに地層もわかるかと思います。

 

ここからいくつかの方向に分岐しています。順路と書いてある看板にそって、ちょっとだけ進んでみましたが・・・

ホラー3

天井が低いところを抜けようとした瞬間、目の前を横切る黒い物体が!!

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ギャーーー!(さすがに声は出していませんけど) コウモリです。

もう無理です。ここで足がすくんで進めなくなり退散しました。滞在時間2分です(笑)

 

南伊豆のジオパークサイドでいただいた案内を見たらちゃんと書いてありました(読んでから行けよ、私)

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怖くて進めなかった最奥の展望台は、かつての石の積み出し港のあたり。

洞窟から帰る階段から見えた景色がそれに近いかも。お天気が良ければ富士山が見えるそうですが残念でした~

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なかなかマニアックすぎてなんと言っていいかわかりませんが、好きな方は好きだと思います(笑)

そこでちょっと脱線ネタです。

これ系がお好きな方にオススメしたいスポット

大谷資料館(栃木県宇都宮市)

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大谷石採石場跡を公開している資料館。同じ採石場跡といえども、今やPVや映画の撮影に使われる華々しい地下空洞になっています。”聖地巡礼”に来るファンの方も多いようです。なんとチャペルまであります!

 

友ヶ島(和歌山県和歌山市)

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用途や歴史は採石場とはまったく異なりますが、建物の中にヘンな虫が張り付いていたりして、不気味さでは室岩洞以上です。

ただ、「ラピュタの島」としてこちらも若い人たちに人気の島なんです。 

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室岩洞の場所と駐車場

国道136号沿いにあります。

 
松崎町の市街地(長八美術館など)からは1.3kmほど。こちらから向かうのがわかりやすいと思います。

道路左側に4~5台停められる駐車場(未舗装)があります。 

 

室岩洞を訪れる際の注意点 

・追突に注意

カーブ地点なので追突に注意してください。国道136号を北上してくる場合はわかりにくいので、一旦通り過ぎてからUターンする方が安全です。

・横断に注意

駐車場からは国道を横断する際、カーブで車が見えにくいのでご注意ください。

・照明に注意

遅くても午後4時ころまでに到着するように行きましょう。もしものために懐中電灯も持参すれば完璧!

・自然のお友達に注意

階段から洞窟にいたるまで、自然が豊かすぎるので何が出てくるかわかりません。特にコウモリは普段見慣れていないとビックリです。

肌の露出はなるべく少なめに、虫よけや長袖着用で行くことをオススメします。