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【宮崎】自然の神秘!秋の高千穂峡を散策

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2021年秋の宮崎・大分旅行記です。

旅の2日目、青空が広がる最高の秋晴れの中、高千穂神社とくしふる神社を参拝して向かったのは、高千穂を象徴する超有名スポットです。

www.momoyorozu.net

 

高千穂峡

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いきなりメインの写真を蔵出ししちゃいました~ 

文字よりこの写真1枚で伝える方がビシッと伝わりますね。

逆光気味ですけど、神々しい雰囲気満載!(自画自賛)

 

高千穂峡とは

約12万年前と9万年前の阿蘇山の噴火により流れ出た火砕流が、五ヶ瀬川に沿って堆積。その後長年かけて浸食されて断崖となった峡谷。五ヶ瀬川渓谷とも称されます。

高さ80~100メートルの断崖が、7kmにわたって続いています。

1934(昭和9)年に国の名勝天然記念物に指定されていて、九州の代表的観光スポットとしても人気を誇っています。

 

高千穂峡までのアクセスと駐車場

宿泊した「ホテル高千穂」や高千穂神社からは頑張れば徒歩でも行かれますが、坂道が急なので・・・車(レンタカー)で。

高千穂神社から車で5分ほど。(駐車場により異なります)

坂を下りはじめてすぐに道沿い(分岐)にいたスタッフさんから駐車場を案内(振り分け)されました。

高千穂峡のメインスポットは真名井の滝を臨む展望スポット周辺です。ここにいちばん近いのが第1(御塩井)駐車場ですが、平日の10時頃で第1駐車場は満車とのこと。

次の駐車場 あららぎ駐車場 を案内されました。神橋という古い橋のすぐそばにある駐車場です。

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行ってみるとまだ数台しか停まっていない状態でした。

料金は1回300円。第1(御塩井)は500円なのでちょっぴりオトク。

それに1kmほどの散策道を歩きながら滝以外の峡谷のみどころを巡るには、こちらのほうが都合がよいと思います。

無料駐車場もあるようですが、歩く距離は当然長くなります。

 

高千穂峡の散策

神橋がスタート地点とし、下流に向かって歩きます。

駐車場から遊歩道へは下りが続き、遊歩道も基本的にはゆるやかな下り。

ということは「行きはよいよい、帰りは・・・」ということかも!?

平坦になった遊歩道を歩き始めて間もなく、振り返るとそこには・・・

高千穂三橋

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穴場的な撮影スポット。現地でもらったガイドブックに掲載されていた写真を見て、滝よりこっち(巨大建造物♡)に食いついた私。

願いがかなって名勝よりも一足先にこの絶景に遭遇してテンション上がります。

手前の神橋(しんばし)は木造橋の架け替えで戦後に完成したもの

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その奥に高千穂大橋(1955年竣工)、神都高千穂大橋(2003年竣工)となっています。

人工的な構造物でも、自然との調和が考慮されている複合的な美しさ。ダムと通じるものがあります。この調和を考えて設計した方に拍手~!

 

槍飛橋

この付近で川幅がもっとも狭いところ。

かつて高千穂にあった三田井城が攻め滅ぼされた時に、城から逃げ出した家臣たちがこのあたりの岸壁に槍をついて対岸に逃げようとしたという伝説が残っています。

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写真を撮っている位置が、槍飛橋という石橋の上ですが、橋の写真撮り忘れましたっ。

この柱みたいな岩は「柱状節理」ですね。

地質にはド素人の私もブラタモリでこういう地質用語をずいぶん覚えました(^^)v

 

約1kmにわたって五ヶ瀬川沿いには遊歩道が整備されています。

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紅葉シーズンともなればここも人がいっぱいになるのでしょうが、11月上旬でこの様子。気温は15℃くらいでした。

「仙人の屏風岩」と「鬼八の力石」

正面の壁のような大きな岩が仙人の屏風岩。高さは70メートルほどあります。

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手前の注連縄がかかった岩は、この界隈で悪行をはたらいていた鬼八(きはち)が、高千穂神社の祭神・三毛入野命(みけいりのみこと)に向かって投げたと伝わる石。推定200トンあります。

鬼八はその後退治され、この地は三毛入野命によって治められました。この鬼八退治の話は、高千穂神社の社殿の彫刻にも見ることができます。

 

あららぎ駐車場からゆっくり歩いて15分ほどで到着。

真名井の滝

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高千穂峡の絶景ポイントの滝と渓谷のコラボレーションです。

約17メートルの高さから流れ落ちる滝と渓谷エメラルドグリーンの水面が映えます。

この季節、水量は少なめという印象です。

 

散策道に設けられた撮影用のデッキ

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ここに立てば、写真で見たこの絶景が誰でもきれいに撮れちゃいます。

自然相手の撮影は天候に左右されることも多いのですが、木々に囲まれたこの渓谷、真冬でもない限りはほぼ同じような写真が撮れるというのもうれしいところです。

ちなみにもう重いカメラは持って歩きたくない私は、スマホ(Google Pixel4)のカメラにおまかせです。

 

さらに進んでいくと四阿(あずまや)や記念碑などがある公園のような広い場所に出ました。

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おのころ池

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湧水池で、この水が真名井の滝となって五ヶ瀬川に流れ落ちています。

澄んだきれいな水の中には、鴨や大きな鯉が泳いでいます。えさやり(有料)もできます。

 

このあたりがいわゆる高千穂峡観光の中心エリアと思われます。

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近隣アジア諸国の言語で書かれた案内も多く、3年前にここにきていたら、いろいろな言葉が飛び交う中、人込みをかきわけ、写真を撮るにも一苦労だったことでしょう。

静かに歩きたいなら今がチャンス!(冬の状況はよく調べてお出かけください)

 

第1駐車場へ向かう車道(橋)からの滝の眺めです。

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先ほどの展望デッキから見た風景の反対側になります。

光の当たり方の違いで、水面の色も異なり雰囲気が変わります。

第1駐車場利用者や団体さんはここを渡って、先ほどの撮影スポットへ向かうようです。

 

高千穂峡の貸ボート

今回私は利用していませんが、ここで人気の貸ボートについての情報などを。

この時は待ち時間ほぼなしのようでしたが、コロナ禍でも休日は1~2時間待ちは当たり前。

そもそもこの狭い渓谷の中を往復するのですから、同時に運航できるのは多くても20隻くらいといったところでしょうか。

たった30分なのにその料金を見て私はびっくりでした。

もちろん渓谷の底から見る迫力の風景があるのでしょうが、そこまで連れて行ってくれる遊覧船ならともかく、この狭い川幅を見る限りは、腕に自信のある方でないとボートをこぐだけの作業でヘトヘトになりますね。

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というのも…

上の写真で手漕ぎボートの中に紛れているエンジン付きのボートに注目!

このボートは、コントロールできなくなった手漕ぎボートのレスキューのために待機しているんですよ。(私の後ろで話していたガイドさんの話が耳に入ってしまいました)

ここでレスキューのお世話にならないよう、近くの湖などで練習していきましょうね~

なお、観光協会のサイトから貸ボートの予約が可能です。

 

再びここから駐車場に向けて戻ります。

お昼近くなって人も増え始めてきたとはいえこんな感じ。

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1組だけ観光バスの団体とすれ違いましたが、来ている人のほとんどはマイクロバスの少人数の団体や個人客です。

少しずつ色づいてきた季節でしたが、紅葉には一足早かったようです。

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まとめ

あららぎ駐車場から真名井の滝、そしておみやげ屋さんがあるスポットまでゆっくり周遊して往復1時間くらいでした。

階段は若干ありますが、景色を見ながら歩いているとそんなに大変でもありません。

ご年配の方や小さな子供さん連れのファミリーも多く見受けられました。

このようなご時世、木々や水といった自然から受ける癒し効果は絶大です。

混雑が嫌いでゆったりと旅をしたい私にとっても、本当に良いタイミングでした。

紅葉のシーズンがもっとも人気だと思いますが、私は次に行くとしたら新緑がきれいな4~5月に行ってみたいと思います。

 

takachiho-kanko.info