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【静岡】おひとりさまにもオススメ!修善寺「湯めぐりの宿 桂川」宿泊記

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2022年4月に修善寺温泉「湯めぐりの宿 桂川」に宿泊してきました。

こちらは、人気のビジネスホテル ドーミーインを展開する共立メンテナンスがリブランドしてオープンしたお宿です。

コロナ禍が少し落ち着いたのを機に、静岡県民対象の「しずおか元気旅」の割引を利用し、ここを拠点に大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のゆかりの地(主に北条家)巡りをしました。

www.momoyorozu.net

湯めぐりの宿 桂川について

2019年頃に別経営だったホテルが経営譲渡され、共立メンテナンスにより2021年1月に(リブランド)オープンしたばかり。

桂川に面した立地で、温泉街の観光スポットへも徒歩圏内です。

共立メンテナンスはビジネスホテルの「ドーミーイン」の他に、リゾートホテルのブランド(ラビスタ、御宿など)を全国に展開しています。

「気軽に楽しめる温泉宿」をコンセプトにした新シリーズとしての第1号がこちらのホテルなのだそう。

実際に宿泊してみてズバリ!

温泉宿のゆったり雰囲気と癒しを、ビジネスホテルの手軽さと料金で楽しめるホテルでした。

ちなみにドーミーインは何度か利用していますが、上記のリゾート系は利用したことがありませんのでお断りしておきますね。

利用したプラン

じゃらん経由で「朝9時までにチェックアウトでお得」という1泊2食付き、洋室ビジネスシングルのプランを利用しました。

コロナ禍も少し落ち着いたので県民割を使って温泉地に泊まりたいな~、でもひとりだとやっぱり市街地のドーミーインあるいは駐車場無料のルートインという選択になるなと思いながらじゃらんを検索していました。

そこで見つけたのが、「共立リゾート」とカッコ付で記載してあったこちらのホテル。ドーミーファンならピピッと反応します(笑)

温泉宿でシングルルームがあるというのもビックリでしたが、1泊2食付きの料金が、通常の朝食付きのドーミーインの宿泊料金とほとんど変わらないというのも衝撃でした。

県民割を利用したので5000円の補助プラス2000円の地域お買物券付きで利用できました。

 

湯めぐりの宿 桂川にチェックイン

ちょっと高級感漂うお宿の玄関

駐車場

とりあえずお宿の玄関に車を横付けすると、初老の男性スタッフが丁寧に駐車場を案内してくれました。

夕方5時頃の到着でしたが、お宿正面の第1駐車場(20台ほど)は満車。

徒歩3分ほどの第2駐車場への案内となりました。(この日の宿泊は7割ほど)

雨でなければ楽勝の距離です。

なお、チェックアウト後に周辺の観光をする旨伝えるとお昼頃まで駐車可能でした。

フロント

3階がフロントになっています(川に面した傾斜地に建物があるため)

館内はいわゆる温泉旅館のつくりですが、チェックインカウンターはドーミーインのようなビジネスライクな印象でした。

ハイクラスなお宿では、ここでお茶の接待を受けながらチェックインするところですが、もて余し気味!?

フロントスタッフも多くなく、館内案内のリーフレットを使っての簡潔な説明です。

要点がわかりやすくまとめられています。

わからないことがあれば内線なりフロントで対応してくれると思いますが、すべてのお客さんに(広い館内のすべてのことを)丁寧に説明していたらチェックインだけで行列になりかねません。

こういうところはビジネスホテルのノウハウをうまく取り入れていると思います。

またチェックアウト時の精算も、カウンターで確認後に精算機で支払いをするというシステムでした。(機械のすぐそばに案内スタッフも常駐しています)

アメニティなど

こちらのお宿ではスリッパは用意されていません。

チェックイン後、鍵付きの下駄箱に靴を入れます。廊下はすべて畳敷きになっているのでそのまま気持ちよく歩くことができます。

その先には部屋着(色浴衣または作務衣)の棚があり好きなものをチョイスします。

浴衣は歩くのにも気を使うので私は作務衣で(笑) 。若い方は華やかな柄の浴衣を着ている人が多い印象でした。

さらにその先、コンビニの横にアメニティバイキングがあります。

アメニティバイキング

歯ブラシ、カミソリ、ヘアブラシなどの身だしなみグッズの他、お茶(スティック)やお茶菓子もこちらでチョイスできます。

2022年4月からプラスチック資源にまつわる法律が施行されたことで、ホテルによって対応も異なっていますが、この時点ではすべて無料でした。

コンビニはヤマザキデイリーストアー。旅館内のコンビニとしてはなかなかの規模。

 

客室へ向かうエレベーターホールの手前には、旅館チックなフォトスペースもあります。

 

客室のようす

宿泊したのは5階。増築されたような造りになっていますが、こちらは旧館のようです。

廊下は和風ですが、部屋へ入ると一気に世界が変わります(笑)

じゃーーん。シングルルームです。それもちょっとチープな感じの(苦笑)

ホテル公式の情報では12㎡(平米)ということで狭さは否めません。

冷蔵庫(中身は空です)、空気清浄機、テレビなどひととおりの設備は整っています。

その中で、ひとつだけ”謎”な物体を発見!

冷蔵庫の横にむき出し状態でおかれている 昭和な香りがプンプンする金庫!

配置もビックリですが、このタイプ簡単に持ち上がりません。見方によっては今時のコンパクトなセキュリティボックスより強固なセキュリティが保たれそう!?

部屋は若干古さを感じますが、水回りは新しく作り替えられています。

小さな浴槽もありますが、温泉宿なのでシャワーがあればノープロブレム。

温泉用にはこちらのバッグ(持ち帰り不可)が用意されています。

 

部屋の中だけ見るとビジネスホテルにしか見えませんが、大きな窓の外に見える景色はザ・温泉宿。

すぐ下を流れる川のせせらぎに癒されます。

なお、シングルルームはほんの一部。

全116室あり、新館には露天風呂付などちょっとグレードの高い和室などが用意されています。お部屋の選択肢が多彩なホテルなのです。

湯めぐりの宿 桂川の温泉施設

温泉宿に来たのですからまずはここから!!

大浴場

内風呂の浴槽は、一般的なドーミーインの2倍くらいの大きさです。

(写真は公式サイトよりお借りしました)

泉質はアルカリ性単純温泉。無色無臭のやわらかいお湯です。

神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、美肌などに効果があります。

ここ最近のコロナ禍で宿泊した温泉(大浴場)付きホテルに比べたら人も多いと感じましたが、それでもまだまだ余裕。

露天風呂も含めゆったり広々と温泉に浸かることができました。

湯上り処も非常に広くゆったりしています。

が、ひとつ残念なのはドーミーインの定番であるアイスキャンディー&乳酸菌ドリンクサービスはありません。

温泉には定番のマッサージのスタッフさんも常駐しています。

食後にお願いしましたが、私の凝りっぷりを非常によく理解してくださって、強すぎずほどよくほぐしてもらいました。

7つの貸切風呂

こちらのホテルの人気の施設が7種類の貸切風呂。「陶磁」「岩座」「土壁」といった雰囲気や大きさの異なるお風呂が楽しめます。

いずれも予約なし、追加料金なしで利用できます。

こちらのフロアで、お目当てのお風呂ごとに設けられた待機スペースで待ちます。

表示板の点灯で空き状況も一目でわかります。なかなかシステマティックです。

宿泊した日の夜は二度ほど様子を見に行きましたが空きなし。しかし翌朝7時ころに行ってみたところひとつだけ空きを見つけました!

朱壺の湯

お庭に面した大きな赤い壺。しかしなんだか落ち着きません(笑)

というか、カップルやファミリーなどにはいいかもですが、おひとりなら大浴場がすいていればそちらの方が開放感があってくつろげます。

朱壺の湯を出た後、空きが出た「瞑想の湯」ものぞいてみました。

こちらは寝湯ができそうなつくりで、3~4人でもくつろげそうな雰囲気でした。

 

リラクゼーションスペースもある「娯楽横丁」

フロントと同じフロアにある娯楽横丁は、マンガ、卓球、カラオケ(現在はお休み中)などいわゆる温泉宿の娯楽を集めたスペース。

推測するとかつて社員旅行などの団体用の宴会場に使われていたスペースかと・・・

こちらは半分がキッズスペース、半分は無料のマッサージ椅子が3台ありました。

ちょうどお食事タイムとあって訪れる人はなく、温泉上がりにここで30分近くマッサージ椅子のお世話になりました(笑)

この後、人の手によるマッサージも受けてますが・・・ホントこの時は、首と肩の凝りが尋常ではなく、ほぐしてくれるものはすべてすがりたい自分がいました(苦笑)

 

品数豊富で食べきれない夕食&朝食ビュッフェ

ホテルのクチコミでも評判が良かったのがビュッフェです。

夕食ビュッフェ

二部制(完全入れ替え)になっていて、19:30~の後半に利用しました。

鮑や金目鯛など追加料理にもそそられましたが、追加なしでも十分満たされます!

帰りがけに撮ったものなのでお料理は並んでいませんが、かなりの種類です。
(ここ数年、夕食ビュッフェというのはあまり利用していなので評価がビミョー)

コロナ禍ということもあり、ドーミーインと同様、あらかじめ小皿に分けられラップされたお料理が並んでいます。

また、ライブキッチンも用意され、ステーキや天ぷらの他、中華やキッズメニューなどが並んでいます。

なお、ソフトドリンクは飲み放題、アルコールに関しては有料での飲み放題プランとなっているようです。(マッサージを控えていたのでアルコールは飲んでいません)

県民なので、驚くような珍しい食材というものはなかったのですが、それでもやっぱり伊豆&駿河湾名物のキンメ、サクラエビ、ところてんなどはマスト。

どれもしっかり調理されている本格料理たちです。中華のシェフがおすすめしてくれた「おこげ」も美味でした。

これが一巡目でしたが、さすがに全メニュー制覇は無理でした~

といっても別腹はあります(爆)

抹茶チョコファウンテンがあったのでついつい楽しんでしまいました~

朝食ビュッフェ

白いご飯がススムくんなおかずが多くて、ついつい食べ過ぎてしまいました。
(釜揚げしらすとワサビ漬け、海苔の佃煮だけでご飯2杯は食べられる静岡県民です)

でもやっぱり別腹健在(爆)

スペースがゆったりとられているので、夕食、朝食共にビュッフェ会場が混雑してストレスになるというようなこともありませんでした。

 

まとめ

久しぶりの修善寺温泉は(想像していたより鄙びた感がなく)高級感ある旅館が立ち並ぶ様子に、ひとり旅では敷居が高いと感じる部分もあります。

近年は勤務形態や家族構成などの変化で、おひとりさまの旅も珍しいことではなくなり、旅館施設でも積極的にプランを展開しているところも増えてきました。

そんな中での湯めぐりの宿 桂川の存在はとてもありがたいです。

今回利用したお部屋については、まあお値段相応といった感じでしたが、温泉宿では温泉、食事などスケジュール目白押しで客室は寝るだけ・・・と割り切ってしまえば気になりません。

修善寺温泉は、三島・沼津からは公共交通機関もありますし、車でのアクセスもここ数年で格段に良くなりました。

ご家族やご友人同士はもちろん、出張のついでに、あるいは急にとれた休みにひとりでふらっと気軽に行くことのできるおすすめのお宿です。

ビジネスホテル的な部分も取り入れながら無駄を省いたサービスで、リーズナブルながらお食事や温泉は本格的。共立リゾートの今後の展開にも期待!です。