2019年2月の冬のイタリア周遊ツアー旅行記です。
添乗員付きツアーの行程に入っていなかったバチカン美術館を、VELTRAで申し込んだ現地ツアーで見学しました。その後編です。
実質1時間半で巡るバチカン美術館
集合から解散まで3時間ちょっとですが、美術館入場の手続きや中庭での説明などを除くと、美術館の中をガイドさんが説明してくれるのは実質1時間強になります。
いわゆる”必見”といわれる作品をダイジェストで効率よく案内してくれるツアーです。
絵画に詳しい方やリピーターではない限り、広大な美術館を自力でだらだら歩くよりはガイドツアーに参加することをオススメします。
なお、バチカン美術館の中は、時代や地域別に分類されたギャラリーの集合体となっています。
バチカン美術館の展示品
八角形の庭
ラオコーン
動物のギャラリー
ミューズの間
このあたりから先、壁だけではなく天井までもがギャラリーです。同時に人も増えてきて写真を撮るのも一苦労です。ちなみに写真撮影は可能ですがフラッシュ禁止です。
ベルベデーレのトルソ
2000年以上前の作品です。
ミケランジェロも絶賛というのだからすごい作品なんだろうなと思うのですが・・・
(左胸のシミが)どうしても動物の顔に見えてしまい、やっと肉体美に見えるようなったのは帰ってきてからのことでした(>_<)
円形の間
貴重な赤大理石1枚岩をぜいたくに使った杯
作品のことはよくわからないので、天井や床、建物の構造などについつい目がいってしまうのです(苦笑)
ここで上階へ移動します。
燭台のギャラリー
タペストリーのギャラリー
地図のギャラリー
旅好きの私が見学前から気になっていたエリア。
ガイドブックなどではこの天井の写真が紹介されているので、てっきり天井に地図が書いてあるんだと思っていました。が、実際には天井にはきらびやかな絵画と彫刻がぎっしり。地図を彩る”脇役”だったことに驚きました(@_@)
”主役”の地図は壁の両脇です。16世紀後半にグレゴリウス13世が描かせたもので、イタリアの各地(現在の州のような区分)のものが40ほど並んだ迫力のある空間です。
当時のベネチア共和国。
日本が戦国時代真っただ中という時代に、これだけの精巧な地図が描かれているのには驚きます。
ラファエロの間
4つの部屋からなるラファエロの間は、バチカン宮殿の応接室。
美術展示というより実際の部屋に装飾された絵画を見る形になります。人気のエリアなので人がぎっしりです。
位置関係が今いち把握できていませんが、小ぶりの絵画や彫刻が並ぶフロアを通過。
ロダン「考える人」
知っている作品が現れて、ちょっと癒されます(静岡県立美術館にもあります)
この後、いよいよバチカン美術館見学のハイライトともいえるシスティーナ礼拝堂へ向かいます。
システィーナ礼拝堂へ(AM10:30)
一応流れてはいますが大渋滞です(-_-;)
システィーナ礼拝堂
最後の審判
残念ながらシスティーナ礼拝堂の内部は撮影禁止なので、中庭でのレクチャー用で。
天井には「創世記」の絵画。ミケランジェロが20代で描いた作品です。
壁面には有名な「最後の審判」の絵画。こちらは晩年の作品。壮大かつ荘厳な空間です。
中庭でガイドさんに説明してもらった内容を思い出しながら、「ミケランジェロの自画像」を探してみたり、「初期の作品との描画の違い」を比べてみたりします。
部屋の両脇には座るスペースがありますが、すぐに埋まってしまうので、空席を見つけたらとりあえず座って眺めるといいでしょう。
ここで15分ほどの時間があり、各自思いのままに鑑賞したら集合場所へ。
なお、システィーナ礼拝堂の絵画は日本国内でも鑑賞することができます。
徳島県にある大塚国際美術館は世界の名だたる名作を陶板で複製した美術館です。
予習でもよし、本物を見てきてからじっくり復習に訪れるも良しです。
システィーナ礼拝堂から先、2つのルートへ分岐
システィーナ礼拝堂見学後のルートは2つ。いずれかを選択してガイドさんと共に行動します。
1)サンピエトロ大聖堂やクーポラへ向かうルート
美術館に戻ることはできませんが、サンピエトロ大聖堂へはセキュリティチェックなしで入場することができます。
またクーポラへ行く(登る)場合もこちらのルートへ。
2)美術館内を引き続き見学し、出口につながるルート
美術館内に再び戻り、自由に見学して一般の出口から帰るルートです。
こちらのルートならミュージアムショップなどに立ち寄ることもできますが、サンピエトロ大聖堂に入るためには、セキュリティチェックに並ぶ必要があります。
ここは悩むところですが、私は午後から別の現地ツアーを予約していましたので、美術館を早々に後にしなければなりません。
前日にも訪ねたサンピエトロ大聖堂をもう一度さらりと見てから帰ることにしました。
システィーナ礼拝堂からサンピエトロ大聖堂へ
右側がサンピエトロ大聖堂の建物。
通路の右下にはクーポラへの登場口もあります。
入場料は8ユーロほど。一方、サンピエトロ大聖堂は入場無料です。
サンピエトロ大聖堂の入口でツアー解散
ここで自由解散になります。11時10分頃でした。
大聖堂の中は自由見学です。
私は前日に来ているので特に質問もありませんでしたが、しばらくガイドさんがここにいてくれるというので、大聖堂に関する質問や帰りのルートなどにも答えていただけます。
サンピエトロ大聖堂内部
前日よりきれいに撮れた気がします(^^)v
前記事でご紹介したピエタ像の胸にあるミケランジェロのサインもこの日にリベンジしたものです。
サンピエトロ大聖堂外観
空の色も前日より格段に青く、映え写真が撮れました(^^)v
11時半頃にはサンピエトロ大聖堂からオッタビアーノ駅へ向かいます。
サンピエトロ大聖堂を背に向かって左手に歩き柱の外側に出ると・・・この塀がどうやら「国境」だったようです。
特に駅までの案内はなかったので、iPadのGoogle Map頼みです。行きとは利用する駅が異なります。チプロ駅もどちらからも近くないです(それぞれ10分以上かかります)
お昼なので、駅から美術館へ向かう観光客も大勢いて通りは賑やか。ひとり歩きもOKですが油断禁物です。
地下鉄のマーク(メトロ)もマクドナルドもMの標識でした~(笑)
この後は、テルミニ駅へお買い物に向かいます。
こちらからツアーのダイジェスト・リンク集がご覧いただけます。